インハンド 6話 感想|可能性を追求する行為自体は、悪ではない

 

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ドーピングって薬のイメージしかなかったから、

まさか、遺伝子ドーピングなんてものがあるとはねぇ…初耳でした。

ゆるいイラストを使ったクリスパーキャスナインとオフターゲット効果の説明、

今回も分かりやすかったです。

 

一般的にもドーピングは悪として捉えられがちですが、

「こんな恵まれた環境でトレーニングしてるのと、そうじゃないのでは、

そもそも不平等だろ」という野桐(清原翔)の言葉には

ちょっと考えさせられるものがありました。

 

彼にとってドーピングとは、自身の可能性を追求するための純粋な手段の一つであった。

でも、「悪い」と知っていながら飲んだって事は…選手としても人間としても

覚悟を決めていたのでしょう。

その気持ちを最後まで汲んで、自分なりに尊重の形を示した紐倉(山下智久)。

思いやる姿勢は「ドーピングの何が悪いんだ?」の台詞に全て詰まっていたと思います。

本番の野桐の倒れる姿を席で見ていて衝撃…そんな…などではなく、

運命を察するかのように去っていくラストにしたのも、

泣かせよう泣かせようの押し売りにしない工夫が見て取れて好感が持てました。

 

そんな"視聴者の想像に委ねる"点は、

紐倉と高家濱田岳)でのやり取りにも活かされています。

前回で高家を助手"右腕"として仲間に入れる過程を描いた後、

今回では牧野(菜々緒)を含んだ3人よりも、コンビをメインに押し出してきた印象でした。

コンビを押し出す事で「すっかり高家を信頼してるんだな」

「もう助手として認めてるんだなぁ」と、自ずと想像出来る所もまた良いですよね。

 

似た者同士の紐倉&野桐の前では、高家は合いの手役。

キャラがハマっていると変人と振り回され〜の関係のバランスも丁度良くなる。

野桐の素性を知ろうと、若干上から見下ろす角度で相手に迫っていく紐倉先生。最高でした!

 

最後の切ない結末を強調するためか、コメディな会話の応酬が多くもあった今回。

一番のお気に入りは「甘いものが食べたい」「……しょっぱい!」かなぁ。

 

 

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