インハンド 8話 感想|先入観は何よりも危険!

 

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先入観は危険。

本当、そうですよねぇ〜。

今回は「危険な遺伝子だからと言い聞かせなきゃいけない」という先入観に駆られて

子育てをしてきた父・務(柄本明)の悲劇を描いたお話でした。

 

直継(夙川アトム)の元妻が息子の描く絵を褒めるように、

子供のポテンシャルを伸ばす方法で育てられたなら、どんな風に成長していただろうか、

自殺する運命からは逃れられたんじゃないか…

直継を失った今、そんな後悔でいっぱいになるお父さん。

 

けれども、子供に「鬼の血が流れてる」なんて知ったら私だって不安に感じる。

だから、どうか何事もありませんようにと心配して、愛情のつもりがついつい

厳しく言うようになってしまうお父さんの気持ちは十分に分かります。

 

紐倉(山下智久)が言った「人を作るのは遺伝子と環境」という言葉に

もっと早く気づけていたなら…とも思いますが、残酷さは残酷なまま締めるのではなく、

孫に絵を描いてもらう事という ほんの希望が感じられる

ラストになっていたのが粋でした。

孫がいかに恵まれた環境にいるかが伝わるあのイラストには涙しましたが、

決してお涙頂戴に見える訳ではなく。作り手のセンスが光る瞬間だったと思います。

 

「伝説の鬼の子」の題材は、今までの話と比べると

結構オカルトっぽい印象ではありましたが、

「先入観は何よりも危険」「人を作るのは遺伝子と環境」というメッセージを

隠喩的に伝えたかったのかもしれません。

これから子育てする親にとってだけでなく、子育ての仕方に後悔し続けている親、

孫のいる親にとっても、今回の話は心に響く内容だったのではないかなぁ。

架空の設定だからこそ、遺伝子の難しい言葉もすんなり受け入れられたような気がしますし、

物語により入り込めさえもしました。

 

最近話題になったエボラ熱の件と言い、吸血鬼、うんこ、ドーピング…

題材がタイムリーで身近なものばかりなのも楽しいです。

新たな知識を得られる楽しさもあるドラマは良いですねぇ。

 

ちなみに私は…遠藤(要潤)が悪い人だという先入観を持って見てしまってて(笑)

スカーフのクセが強い!とは思ってたけれど、痕を隠すためだったとはね。

メールの文もポスターの件も回りくどいし、対抗心メラメラな性格で関わるのは

大変そうだけど、実は良い人キャラな要さん…最高でした!

「もう会う事はない」なんて書かず、続編にも出てきてよ〜♪

↑続編ある前提で言ってるw

 

 

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