グッドワイフ 4話 感想|過去との決別、未来への一歩

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10年前に杏子(常盤貴子)たちが住んでいた街を舞台としたお話。

高校生の傷害致死事件の真相を追うのがメインで、

かつて交流のあったママ友たちとの関係も同時に描いていく…といった所でしょうか。

 

でも、それだけじゃなく、いろんな思惑やエピソードが複雑に絡み合って

1本の物語になっているのが凄いんですよね。

壮一郎(唐沢寿明)の保釈問題。彼に利用された事を引きずったままの杏子。

二人の関係に介入していく多田(小泉孝太郎)。

みちる(水原希子)の動きや朝飛(北村匠海)との関係も含めて見所はたっぷりあります。

 

今回も、法廷シーンやそれまでの調査過程の描写は、安定して面白い。

「これが決め手か!」という気づきの部分。劇伴の入りの気持ち良さ。

核心を突く時の主人公の凜とした姿。

盛り上げ所がきちんと押さえられているし、終盤になるにつれて

壮一郎方面のエピソードにもワクワクさせながら余韻を残す作りは本当に上手いです。

 

弁護士ドラマとしてもさることながら、人間ドラマとしても見応えアリな本作。

特に「口だけでしょ」と杏子がママ友に言った時のシーンが印象的でした。

弁護士としてなら全力でサポートするけど、

私生活では自分の気持ちを吐露したって良いですよね。

でも、10年前に付き合ってくれた事に対しての感謝の言葉は言う。どこまでもたくましい。

 

涙を浮かべてその場を立ち去る杏子ですが…

多田たちを見て「過去は失ったけど、その分未来も新たに作れそう」だと言って

笑顔を見せる彼女を見て、また一段と応援したくなりましたね。

話がちょっと前後しますが、「口だけでしょ」の時は逆光で暗く、表情を見辛くしておいて、

「色々とありがとう」と言った時には、顔を照らす照明が

ぱあっと明るくなる演出もとても秀逸でした。

 

壮一郎の保釈請求却下の件は、まさかあのまま、多田が杏子への恋心を利用して

彼を陥れた…なんて事ではないと良いなぁとは思います(笑)

まぁ、よく作られたヒューマンリーガルドラマなので、そこは大丈夫かと。

次回も楽しみです。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com