グッドワイフ 6話 感想|春風亭昇太さんの曲者っぷりに逆にスカッと

 

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サブタイトル「崖っぷちの選択」をテーマに

案件パートは「どちらを弁護人にするか」がメインとした話だったためか、

いつもの調査過程や証拠の特定シーンは端折られてはいましたが、

今回も杏子(常盤貴子)の凛とした頼もしい活躍っぷりを堪能しました。

最後に壮一郎(唐沢寿明)の弁護人となって立ち向かう時の表情は

もはや「覚悟を決めた人の顔」。芯の強さを感じさせる話し方にもゾクゾクしちゃいます。

 

みんなの支えがあって今の自分がいるんだ、苦悩も乗り越えられるんだという、

主人公を応援したくなるような数々のエピソードの重ね方はもう安定して上手いです。

子供達や事務所の人々の存在はやっぱり大きいと思わされます。

神山(賀来千香子)がかけた「自分の気持ちだけを大事にしてみたら」

というアドバイスが特に印象的でした。

 

そして、ゲストの春風亭昇太さんが醸し出す曲者感が、

物語の面白さを引き立たせていましたね。

小さな巨人」で演じられた役は演技不足が目立ってしまって

あまり魅力的には感じられなかったのですが、

今回のちょっとズル賢いような役どころはピッタリハマっていました。

大物感溢れる役じゃない方が活きるのかもしれません。

 

手帳やボールペンを置いて出かけるシーンは普通に「迂闊過ぎないか?」と思っていたので、

それが計画のうちだったと知った時は何だかスカッとしちゃいました(笑)

大抵は主人公側が勝ったらスカッとするもんなんですが、

今回はまんまと罠に嵌められていたのでね。

最後まで徹底した悪役っぷりが見られて良かったです。

「人は変われないと思ってる」と言ったのと同時に車のドアが閉まり、

にやりとした顔にその影が重なる演出も余韻の残るものでした。

 

壮一郎パートの方は、大分話が進んでいったように思います。

個人的には、今まで穏やかだった林(博多華丸)が目を大きく見開いていたのが

気になるんですよね…でも突然弁護人を辞めると言い出した。もう退場?退場なの?

上で書いたように不穏な表情を初めて見せていたので、

まだまだ出番はあるんじゃないかなぁとは予想してます。

 

ラストでは、多田(小泉孝太郎)の杏子への想いを伝える電話を壮一郎に聞かれてしまう

というシーンがありましたが…ここは今後の事を考えると不安な気持ちの方が強い。

ただでさえ弁護士パートと壮一郎パートを重ね合わせて作られてる本作なので、

そこに恋愛のイザコザも加えて"2つとほぼ同等"くらいのバランスで描かれてしまうと

作品の見所が薄まってしまう可能性があります。痛快さと頼もしさが売りだと思ってるので。

多田の件は程々でお願いしたいです。

 

 

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