新たな掘り出し物を見つけたような面白さでした。
「刑事と泥棒が手を組んで捜査する」という事前情報しか頭に入れてなかったので、
まさか本当に、大人も子供も楽しめる内容になるとは思わず。
主人公はただのチャラ刑…というわけではなく、
嗅覚と記憶力に優れ、意外と頭の切れた新人刑事であったこと。
そして、それを中島健人くんが演じたことで、
ギャップの大きい魅力的なキャラクターに映りました。
遠藤憲一さん演じる煙鴉は最初から存在感抜群で、これまた安心。
チャラいけど賢い斑目と、ハードボイルドな煙鴉の二人の出会いにはワクワクしましたし、
個性的な脇役も集結させて、13課としての活動が始まろうとする所で初回を締めた事で、
「次はどんな展開になるんだろう?」と期待を膨らませる事が出来たと思います。
全体のノリもそうですし、各キャラクターの分かりやすさは、
多分、あまりドラマを見ない方や子供が楽しめる良い所。
で、大人も面白いと思える所は…
何と言っても「二転三転したストーリー」。
原作が元々コンゲーム的な話なのかは分かりませんが、そうであったとしても、
取り調べ相手を自白させる→バディを裏切る→フェイクで相手に証拠を導かせる
までの流れの脚本と演出で、まんまとハラハラさせられた気分でしたね。
今回は「コンゲームの要素もある」という事が分かったので、
その予備知識があっても視聴者を惹きつけ続けられるかが、
今後も面白い作品になっていくかの鍵だと思います。
まぁでも、「BOSS」「コード・ブルー」の脚本を手掛けた林宏司さんなら
安心できそうです。
主題歌と作品の親和性にゾクッとしましたし、
捻っていないようで実は捻っている、老若男女で楽しめるドラマです。
土曜10時という枠に持ってきたのもビンゴですね。
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