うわぁ…ちょっと分かる気がするわ。俊祐(工藤阿須加)の気持ち。
物の気持ちが分かってしまう萌子美(小芝風花)がいる家族とだと、
心地良く過ごしづらいだろうなぁ…と、初めてそう思えました。
悪口を書き込んだスマホが重いって気づかれてしまうし。
いつか本心もバレてしまうんだろうし。
萌子美といると日常がもっと華やかに色づき始める一方で、
彼女に自分の本心が見抜かれてしまう怖さに怯えながら
"良い人""良い家族"を演じなければならない部分もあるんでしょうね。
花屋の店員達が萌子美の個性を受け入れてくれて、仕事も軌道に乗り出して、
母も理解してくれるようになり…という、最終回の大団円のような展開の中で、
ただ一人孤立し、闇が深まっていく俊祐の描写には胸が痛みます。
某ドラマみたいに「俺以外みんな死ね」なんて自虐ネタをかましてくれたら
あまり溜め込む事もないんでしょうけど、
残念ながら、そんな風に上手く流せる人の方が少ない訳で…。
穏やかで真面目な性格であればあるほど、怒りの感情の吐き出し方が不器用になってしまいがち。
彼の闇が深まった背景には、やはり
「俺は友達との付き合いを犠牲にして、妹のためにここまでしてやった」っていう想いも
あるんだと思います。
そして、妹は可愛がられて、
兄には"しっかり者のお兄ちゃん"を求められるのも、兄妹ではあるある…。
おじいちゃん(橋爪功)の肯定的で温かな眼差しが、
彼にも注がれる日は来るのかなぁ。いや、来て欲しいな。
兄の見えない努力も報われて欲しいです。
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