最愛 3話 感想|物理的にも心理的にも遠くなってしまった2人…

 

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もんじゃ屋では、加瀬(井浦新)は奥のくつろげる席で梨央(吉高由里子)の隣に座り、

大輝(松下洸平)はテーブル席で向かい合うように座る。

梨央が襲われそうになった時には、加瀬はすかさず体を張って助け、

大輝は後を追って暴漢を捕まえる。

2人の「最愛」は梨央なはずなんだけれども、

その本人が"今"どちらに心を開いているかは、

この2つの動きだけでももう一目瞭然なんですよね…。

 

"一緒にいたあの頃"から現在まで間が空けば空くほど、2人の距離も遠ざかる。

その2人が15年ぶりに肩を並べようとしても、

あの頃とは環境も守りたいものも何もかも違う。

それが刑事と重要参考人という立場なら尚更。

もちろん、大輝にも「梨央を助けたい」って気持ちはあるし、

当時の関係にまた戻りたいとも思っていて。

そういった強い想いが、梨央と向き合う時には

じっと見つめる眼差しになったり、

自然と前のめりの姿勢になったりっていう態度に現れるんだろうけど…

もうその姿は"刑事"に見えて、"あの頃の大輝"ではなくなってしまっているのが何とも切ない。

会話も弾まない。弾むのは事件の話。

事件の話になると、お互い微妙に目を逸らしがちだったのが、

相手の顔を見ながら話す事が出来てしまうのもまた切ないんです…。

 

でも、刑事として動いている時は

"あの頃の大輝"のような柔らかさがふと見える瞬間はあるんですよね。

病院で梨央の隣に座って「ずっとどうしてるんか、気になっとった」って言った時は

どんな顔をしていたのか…

大輝の表情をあえて映さないカメラワークが、

彼の想いが梨央に届いて、少しでも前の関係に戻れると良いな…という

視聴者の想像力を掻き立たせているようで、ここも印象に残りました。

 

一方で、加瀬が梨央に向ける眼差しはいつも優しい。

そして、いつも彼女の近くにいて、献身的に支えてくれる。

それは冒頭で言っていた「人に見返りを求めてはいけない」が

人と接する上での根っこの部分になっているからなんだと思います。

ただ、その忠誠心から来る愛情がなぁ…逆に怪しいんじゃないかと疑いたくなる自分もいて。

確か、昭(酒向芳)は高身長だから、首に傷跡をつけるのは梨央では難しい

みたいな言及がされてましたもんね。

本当に彼を殺したのが梨央ではないのなら、もしかしたら加瀬が事件に関わっているのか…?

という可能性もちょっと出てきましたねぇ。

 

そんな感じで、今回は事件の真相に大きな進展がない代わりに、

大輝と加瀬を対比させる事に焦点を当てた内容になっていた気がして、

2人の梨央に向ける目線や言動についつい注目しながら見てしまっていました。

 

そして、唯一真相が明かされたと言えば、情報屋が優である事はほぼ確定でしょうね。

でも、月一のポストカードは…優本人からではないと思うなぁ。

顔文字も!もなくて、「僕は元気です 優」の文字と写真のポストカードが

壁じゅうびっしり貼られている図、何となく恐怖を感じましたもん…。

後でそこだけ見返してみたら、筆跡も違ってましたし。

 

 

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