気づけば、放送を楽しみに待つドラマになってますね。
4話の時点で美々(波瑠)は檸檬の正体が青林(松下洸平)だと分かり、
一方で、青林も「もしかして…?」とは薄々気づいている状態まで到達した。
檸檬に関しては回を重ねる度に着実に展開して行っているから、
間延び感がなくて飽きさせませんね。ここらへんは潔い。
だからこそ…縮まりそうで中々縮まらない2人の関係に焦ったくなるんですよね〜!
緩急のバランスに惹きつけられます。
五文字(間宮祥太朗)とのこれからを応援してます!って言ってたけど…
美々の印象を語り出した辺り、本当は自分の恋心に正直になれていないだけじゃないのかしら。
だって…次回予告のあのキスシーン…気になるでしょ!!(笑)
前回に引き続き、今回は富近(江口のりこ)の言葉が真理をついていたなぁ。
「人は元々ね、心の中にぽっかりとした穴が空いてんの。」
「空いたままでも全然平気って人がいれば、何かで埋めないといけないって人もいる。」
「恋人でも家族でも、人じゃなくて趣味でも…何かで人はぽっかりと空いた穴を埋めるんだ。好きな何かで。」
美々と青林はきっと、心の穴を埋めたい理由は同じで。
SNSでのやり取りで"癒し"を求めていたんですよね。
美々が電話したくなくて「このままやり取りしていたい!」っていう気持ちも分かる。
実際に生の声を聞くとどうしようもなくなって、
どう返して行けば良いのか分からなくて結局パニック状態で終わって…
ここは前回の「人間関係って面倒」にも繋がるけど、
顔が見えないSNSの世界だと、少しでも"こうありたい"自分でいられるようにと
心を落ち着かせながら想いを綴れる部分がありますもん。
好きだけど、このままの関係の方が良いのかもしれない。
気になってるけど、いざという時に現実を突きつけられるのが怖い。
人恋しい「コロナ禍」と、簡単に繋がれる「SNS」と「恋心」…
所々の台詞に刺さりまくっていて、
今時のドラマとして上手く絡められているな〜…と思ってます。
五文字にはもうチャンスはないのかなぁ。
彼にも誠実な一面があると分かって、魅力的なキャラクターになっているんですけどね。
嘘をついた形から始まったけれど、この人もまた美々先生と付き合う事で
心の穴を埋めたかったのかもしれませんよね。
皆それぞれ、自分らしいやり方で心の穴を埋めながら生活している。埋めようとしている。
でも不器用が故に失敗してしまうケースもある。
徐々に登場人物の恋の行方を応援したくなる気持ちに駆られてしまうのは、
心の機敏を丁寧に描写する所に理由があるのだろうと確信した回でした。
↓次回の感想はこちら↓
↓前回の感想はこちら↓