おっさんずラブ -in the sky- 3話 感想|ちょっとボロが出始める?

 

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前作と比べるのはやめようと書いた私。

ええい!同じタイトルでも舞台やキャストはほとんど違うんだし、

1つの作品として見れば良いんじゃい!と気をとり直して見てはいるんですけど…

そうなってくると、お仕事ドラマ的にも恋愛ドラマ的にも

中途半端な感じが目立ってきちゃうんですよねぇ。

 

がっつり「peach」とコラボした本作。

なのに…ある時はトイレで物拾い、基本的にいるのはオフィスか寮で、

機内で春田(田中圭)が仕事をしている気配が全くないんですけど…?

コラボ代でお金がかかってしまった大人の事情は分かるんですが、

せめて狭い空間だけでも良いからセットを作った方がリアリティ増すでしょうに。

せっかく練習していたアナウンスだって、方言だらけだろうが

後で推敲を重ねたものを披露する姿…見てみたかったですよ。

 

とまぁ、これはあくまでも舞台上での話なので、

私たちが推したいのは"恋愛"なんだ!とアピールするのは別に良いんですが、

ラブストーリーという面で見ていても

人物を動かす要となる「心情描写」「背景」がかなり不足していて

素っ頓狂な展開になる事が多いんですね。

 

いっつも切なそうな表情をしている四宮(戸次重幸)が

春田のどこに惚れたのかも。

そして、最後で春田と成瀬(千葉雄大)が抱き合っている様子を見て

衝撃を受けるシーンがありましたが、

そもそも恋愛を諦めていた立場で何も行動も起こしていないのに、

なぜあそこまで驚いていたのかも分かりません。

 

成瀬の危篤話も、今まで彼の家族状況や環境、生い立ちを全く聞かされていないので、

号泣してる姿に自然と感情移入させられる…とかもありません。

でも、春田だって私たちと同じで初めて聞かされただろうに、

そんな彼に心を揺さぶられてつい抱いてしまうのは、

ちょっと…いや、凄く唐突な気がしました。

仕事仲間の範疇を超えて常に気になっている様子が伺えるのなら

まだ共感は出来ますが、黒澤(吉田鋼太郎)を始め色々な人と関わったり

振り回されたりする所しか主に見ていないので。

 

心情描写や背景描写が十分に備わっていない分、

ハグシーンや告白シーンで盛り上げさせれば良いや、

土砂降りの雨降らせとけばそれなりにロマンチックになるでしょ、とか、

数々の展開や演出がただ「ウケ狙い」しているだけに見えてしまうのです。

 

春田&成瀬、四宮、緋夏(佐津川愛美)、黒澤と、四角関係で物語を複雑化する前に、

各登場人物の設定を一旦整理して…となると、この枠で話数が少ない事から

駆け足気味になってしまうだろうから、

もう少し「関係が進展するまでの過程」をしっかり描いてくれると

面白くなるのになぁと思います。

 

あと、はるたんのあの甘々な態度は…

本作の世界じゃなかったら完全に子供達にナメられているでしょうね(苦笑)

 

 

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