*2025年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度*
1/7:2025年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度 の記事をUPしました。
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家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 5・6話 感想|ジェットコースターのような日々を送る七実

 

 

5話(2024/8/20放送分)

 

ううう〜〜ん辛い…。もう、辛いとしか言いようがないです。

前回は、お互いが相手を理解して、理解してくれた事に感謝して、

自分はここにいて良いんだという喜びを感じて、初めて前に踏み出そうと思える…

そんな小さな希望が感じられるお話だっただけに、どん底に突き落とされたような心地でした。

 

でも、いつかこんな未来が来ても不思議じゃないなと、あまり驚かなかった自分もいまして。

というのも…七実河合優実)は高校時代の時も、

一度決めたらその意志は絶対に曲げない猪突猛進な人で、

前回のホワイトボードへの書き込みシーンでも、周りの言葉が耳に入ってこず

どんどん自分の世界に入り込んでしまう所があったので。

今(当時)は2人が面倒を見てくれていても、

会社が大きくなったら面倒を見る人が増えるから七実と向き合う時間も減って、

その分、周りに迷惑をかける頻度が多くなってしまうんじゃないかと恐れていたんですね。

 

七実を見ていると、頭の中は常に「役に立ちたい」でいっぱいなのだとつくづく思わされます。

ひとみ(坂井真紀)を沖縄旅行に連れていったり。人前に出るチャンスを与えたり。

それは、ママまで悲しませないようにという贖罪もあるかもしれないけれども、

根底には、草太(吉田葵)に構ってばっかりで自分は相手にされない(と本人は思い込んでいる)…

だから自分が役に立つ・何かして"あげる"事で親から存在を認められたいという

幼少期の思い出が関係しているのも今回でよく分かりました。

「役に立ちたい」が先行するあまり、ミスもするし、いつもドタバタしているし、怒られる。

何かやらかしたら「役に立てなかった」ショックで頭の中が埋め尽くされて、

自分を追い込んで、また新たなミスが生まれる…のループ。

父・耕助(錦戸亮)ももしかしたら、こんな過去もあって、あんなにぐったりした姿に…?と

ちょっと想像してしまいました。

 

パパは七実なら大丈夫だと思っていてくれたようだし、

ママからも、パパの七海への話は言い聞かされていた。

「大丈夫」。それがいつしか、何があっても挫けないように頑張るおまじないの言葉でもあり、

苦しみに気づこうとせず、感情に蓋をする言葉にもなっていたんですね。

「パパなんか死んでまえ」と言ったあの日から、

今も抜け出せていないし、これからも抜け出せるはずがない。

風呂場で感情が爆発するシーンは…

私、いつも感想を書くために台詞や流れをメモしているんですが、

途中、書き起こすのが難しいくらいに叫ぶ姿は特に衝撃的で、一気に涙腺がやられました。

「悲劇だらけでも、大丈夫!」という記事のタイトルの軽さがね…

また何とも、胸を抉られます。

 

終盤で、耕助が目覚めたら、ソファの下で七実が座った状態で寝ているシーンがあって、

その後ろのカーテンにチラッとオレンジの光(朝焼け)が映っていたんですが、

本当に妄想の域ですが…個人的には、耕助のようにも思えてしまったんですね。

あんなに暖かく優しい色をしているのに、

早朝でまだ寝ている時間だからあまり見られる事はない。

それが、七実の知らない所で、パパは愛情を注いでくれていたし、

ずっと信頼してくれていた…七海を想う彼と勝手に重なって。

より苦しい気持ちになりました。

 

いやぁ…しかし、あのラストで終わるとはね……。

余韻が残らない方が無理ですよ…(泣)

 

6話(2024/8/27放送分)

 

「ママは私の事なんか嫌いなんやろ?」の話にはちゃんと続きがあった。

良かったよ。七実も同じように両親に愛されていたんじゃん…と思うと、

初っ端から涙腺がやられるのでした。

 

今回は地獄のような前回から一転、ささやかだけれど心温まる内容で充実していました。

 

七実は草太の勘違いで遊園地に出かける事になって、

移動中、草太の小学校の同級生や、ペットボトルの蓋を開けてくれと頼む

おばちゃんと出会うんですが、

「この子こんな態度ですみません」とか、「なんで草太に話しかけたんですか?」とか

どことなく他人に対して疑心暗鬼の状態。

ウイルスメールの件があったから、尚更、心が繊細になりがちなのは分かる…。

けれども実際は、自分が気にしているよりも、周りは案外人に優しい事が描かれました。

 

話を見ていくうちにちょっと意外だったのは草太の身長で、

引きの画面で2人を見ていると、彼って思ったよりも大きかったんですよね。

風船を受け取りに行く時は「お姉ちゃん」じゃなくて「姉に」プレゼントって言うし、

賢い小銭の崩し方も知っているし。

終盤では、小さい頃に後ろを振り向いてみたら寂しそうにしているお姉ちゃんがいたから、

今では代わりに自分が後ろを歩いてあげる。

もう、すっかりお兄ちゃん。

七実が前回、あんなに挫折を味わっていた理由ももう1つ判明して。

うーん…自分のペースで成長している弟が、家族が「悲劇だらけ」で

一緒くたにされるのは確かに辛いですよ…。

 

七実と父・耕助(錦戸亮)のシーンも、とっても絵になりました。

俳優・錦戸亮を久々に堪能したなぁ…って感じで。

また演技の世界に帰ってきてくださって、嬉しかったです。

柔和な佇まいと、程良い色気と、そこに存在しているのかいないのか曖昧な、夢幻的な存在感…。

演者が新人だと味は出にくいし、ベテランも何だか違う。

最初は若くしてデビューし歳を重ねて、渋みも増して成熟した"今"の錦戸さんだからこそ

成立するシーンだったと思います。

 

水中に潜る生活続きだった七実が、ようやく地上に這い上がれた。

自分は愛を貰えているのかという両親への拭いきれない不安・不信感も、

「ママを喜ばせなきゃ」「役に立たなきゃ」が根っこにあった贖罪のような想いも、

パパに「死んでまえ」と言ってしまった後悔も、パパと再会出来た事で浄化されていった。

あの挫折は残酷だけれど、一度どん底まで落ちなかったら、

きっと、自分の弱さにも気づけなかったはず。

 

今までの人生や、大好きな家族が「いいね」された事で、生きる気力が湧いてきた七実

日記は誰かのためではなく、家族内での出来事を記録するのが元々好きで、

父の後押しもあって趣味の延長線上でやり始めた。

だから…幸せを自分自身で得る感覚も、彼女にとっては凄く久々だったんじゃないでしょうか。

 

お調子者だけどバイタリティ溢れる七実がやっぱり見ていて楽しいので、

急転直下な展開には驚きましたが、今後に兆しが見えそうで安心しました。

でも、このまま順調という訳にも行かず、次回は母に苦難が訪れるみたいです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら(4話は書いていません)↓

 

※7月期放送のドラマを2本書くという目標を有言実行するため、

次回以降は、もう1話分の感想をカット&より簡略化して書かせていただきますm(_ _)m

 

 

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