下剋上球児 9話 感想|高校野球の治安ってそんなに悪いかな〜?

 

 

試合当日に負傷者が出てピンチになるくだり、

大人だけじゃなくて部員でもやっちゃうんだぁ…というのが一番に出た感想ですね。

前回のラストで山住(黒木華)が急遽病院に向かうほど深刻そうに見せた割には、

(骨にヒビが入っているので危険ではあるんだけど)入院を強いられるまでは行かなかったし、

何なら久我原(橘優輝)の緊急搬送にも付き合っているし。

普通に動けているんだったら、別に…いや、やっぱり?

わざわざ山住の急病を盛り込む必要はなかったのでは?なんて思ってしまいました。

 

久我原が頭を打った件にしてもね…

まぁ、中々試合に出られなかった椿谷(伊藤あさひ)が託される事での

胸熱展開を狙ったっていうのは分かるんですが、

今まで散々、物語に没入する上でノイズになっているエピソードを

見せられ続けているために、ここも結局は"騒動"としか捉えられなくて(泣)

アクシデントを追加しなくたって、描写の積み重ねや演出次第でその展開は描けただろうし、

準決勝なんだから、純粋に試合で魅せてハラハラドキドキさせてくれれば

良いんだけどなぁって残念感の方が出てきてしまうんですよね。

 

その他にも、OBによるTシャツ取り違えだったり、観客問題だったり、

ファンダム同士での揉め合いだったり。

…終いには、決勝戦に進んでも資金調達の関係で甲子園に行けなくなるとまで言い出して。

最後に挙げた例は、元々スポーツに力を入れていない高校であれば

そんなケースもあるんだろうと思えるからまだマシだとしても、

本当、どこまでもトラブル好きなんですよね…本作って(苦笑)←もうずっと言ってる…w

 

野球じゃなくてサッカーの話になっちゃうんですけど、

私自身もかつてイベントスタッフをやっていた時に

強豪チームのファン同士の荒れ具合を目の当たりにした事はあったので、

今回のファンの描写もあり得なくはないんですよ。

ただ…高校野球の観客となると、ちょっと疑問が(笑)

社会人も巻き込んで喧嘩した壮磨(小林虎之介)の件もそうでしたが、

本作の舞台となっている三重県が治安悪く描かれているのが気になるのかなぁと。

観客には保護者が多いだろうから

子供の前でみっともない姿を見せる事もないだろうし、揉め合うまでの流れも唐突。

あれに関しては、大人たちに諭す賀門(松平健)の見せ場を作るための

エピソードだったという印象が残りました。

 

こういう事はあまり言いたくないんですが、騒動に騒動を重ねてくる辺り、

作り手がそこまで野球に興味がないんだな…と改めて感じさせる内容でしたね。

で、騒動とは言うけど、南雲(鈴木亮平)の無免許問題は

結構ご都合で片付けられてしまっているのがね…。

 

例えば、美香(井川遥)が観戦中に制作した動画をSNSに公開して

ザン高の観客を増やすくだりがあったじゃないですか。

加えて、南雲は南雲で、試合終わりに賀門から

「(教員免許の件は)これからもついて回るだろうが、負けんじゃねぇぞ」と励まされた

シーンを例に挙げれば分かっていただけると思うんですけど…。

憶測や批判・誹謗中傷がSNSですぐに広まりやすい今の社会なら

南雲が監督に復帰して表舞台に出るようになってからとっくに叩かれて、

しばらくは周りのチームや近隣住民から冷ややかな目で見られて

居心地の悪さを感じる日々が続く気がするんですね。

甲子園出場をかけた、注目度の高い三重大会なら尚更世間の目は厳しいはず。

なのに、当の本人たちは、犯罪発覚などまるでなかったかのように

今まで通り野球が出来ている(苦笑)

 

だからこそ、無免許問題を入れた理由は何?と余計に引っかかってしまう訳で。

盛り込んだのなら、最後までちゃんと描き切って、視聴者が少しでも納得行く形で終わらせる。

描き切れないんだったら、最初から盛り込まないで欲しいんですよね。

なんか…収拾がつかない感想になってしまってすみませんが(汗)

最終回もどうせ騒動が描かれると踏んで、期待はせずに見た方が良さそうですね。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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