親バカ青春白書 2話 感想|実質「LIFE!」回。

 

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前回よりも福田雄一さんの過去作品を思わせるコメディっぽさはありました。

…ただそれは、ムロツヨシさんとシソンヌじろうさんのクセの強い演技で

何とかそういう雰囲気を出しているだけであって、

脚本や設定自体も果たしてそういった作風に仕上がっているかといったら

首を縦には振れない感じなんですよねぇ。

…なんというか、話も主人公もベタ過ぎて、そこにあまり面白味はない。

 

「ホームコメディ」の「ホーム」の部分が

邪魔しているんじゃないかなぁと思います。

別にガタロー(ムロツヨシ)を良い事言うキャラにしなくても良いのにさ。

前回の感想で「他人を否定しない、ただただ娘と一緒にいたいキャラクターとして

落とし込まれていたので安心。」と書いた部分を少し訂正させていただいて…。

娘を渡さないためなら畠山(中川大志)に卑怯で姑息な手口を使って、

例えば、彼の服に糸を引っ掛けて彼女の目の前でパンツ一丁にして

「変態!」って言わせるとか、

いつものバッグとエロ本しか入っていないバッグを取り替えて

下心満々で女性に近づいているんだという印象を持たせるとか。←まぁベタいんだけどさw

主人公をずる賢く、けれどもどことなくニクめないように描いた方が、

福田作品としては楽しくなる気がするんですよね。

話自体はストーリー性がないに等しいですし、ないならないで

もっとコメディに振り切ってみても良い気がします。

 

今の作りでも緩く笑えると言えば笑えますけど、

30分×2話構成にした方が冗長感が薄まって

「ホームコメディ」らしい起承転結のメリハリの効いた作品になったかもしれませんね。

EDも含めて全体的に漂うほんわかした雰囲気は好きなので、

このまま見続ける予定ではいるんですが…

次回も今回のような内容だったら、感想は書かずに見るだけで良いかなぁと考えています。

 

 

8/17追記:

 

3話を見ました。

前回より主人公に破天荒さは感じられはしましたが…

それでもまだ物足りない。

「親バカ」の描写も、話のテンポも、全体的に緩いんですよねぇ。

 

今回なんて、永野芽郁さんに鬼滅の刃コスプレをやらせたり

「カーンチ!」って言わせたりしたかっただけ感満載。

大体、「ねるとん」なんて、今の若い子は分かるのかしら…?(汗)

↑私がまず分からなかったw

 

脚本を福田さんが担当していたら、「今日俺」の三橋みたいに

(演技関係なしに)もっとクセの強いキャラクターに出来たんじゃないかと

思わずにはいられません。

つまらなくはないので今後も見続ける予定ではいるんですが、

感想はまぁ書くほどでもないかなぁ…って感じです。

 

 

 

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半沢直樹(2020) 4話 感想|本人公認の従兄弟漫才祭り、完結?

 

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第一部完結回。

うん、いろ〜んな意味でクライマックスな回でした。

どの場面を切り取っても瞬間最高視聴率になりそうなくらい

盛り上がり所が沢山ありました(笑)

 

2話での「お・し・ま・い・Death!」という大和田(香川照之)の顔芸と動作、

実は香川さんのアドリブだったらしく、堺雅人さんも撮影が終わった途端大笑いしたとの事。

あんなシーンは笑わずにはいられませんし、

完全に笑わせる気満々の演技があちこちで披露されているにもかかわらず、

堺さんだけでなくどの役者さんも途中で吹き出す事なく

徹底して"役"を演じ切られているのには、本当に尊敬しかないです。

 

スタッフ自身も前シーズンよりそういったネタ要素を濃くするために、

従兄弟をキャスティングしたり、過激な方向になるよう演技指導したりという

"狙い"はあったでしょうけど、

元々はここまで予定していなかったんじゃないかなぁと思います。

香川さんが大和田と伊佐山(市川猿之助)との関係性の事を

Twitterで「従兄弟漫才」と表現されているくらいですし、

役者陣がどんどんアイデアを重ねて膨らませていったのかも。

これは考え過ぎですけど、コロナ禍でストレスの溜まった私たちを元気付けようとか、

振り切った演技で自分達も心の底から楽しめば良いとか、

そういう気概で本作に挑んでらっしゃるんですよね。多分。

 

しかし、顔芸ばかりだけでなく、時折挟み込まれる半沢(堺雅人)の台詞に

明日(明後日)から仕事をする活力をもらえる熱さが込められている所も

本作の魅力の一つ。

「ひたむきで誠実で働く者が救われる」

それをまさに体現しているのが半沢直樹(前回のデータ隠しの件は置いといてw)

勝ち組負け組という言葉は嫌いだと言うけれど、今日も今日とて

自分の仕事に誇りを持ちながら、目の前の敵に対してどうやって倍返ししていくかという

"勝ち"にこだわり続ける所も、実に人間臭くて好きなのです。

 

次回からは国家権力との闘いへ。

大和田は「君が真に優秀な人材だから」が口癖の

おちょくりポジションに回るんだろうなぁ(笑)

土下座は見られなかったけど、前シーズン最終回の大和田と同じような処分を下された

伊佐山はもう出番なしな感じですかね。

…いや、サイドストーリーとして「逆襲編」も始まるか?

 

 

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妖怪シェアハウス 2話 感想|就ハラ男を皿投げで撃退!の巻。

 

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高い声の持ち主の佐津川愛美さん演ずる、アイドル風のお菊さんが可愛い。

お岩さん(松本まりか)とはしゃぐ時の二人の姿が可愛い。

恋バナを繰り広げて乙女ポーズをする妖怪たちが可愛い。

ああ、このドラマ、凄い癒される(笑)

2話の時点でそれぞれのキャラクターが確立されている、

役者陣のコメディエンヌっぷりが光ります。

 

勿論、妖怪なので、ただ愛らしいだけでなく

人間を脅かす本来の顔もしっかり魅せる。

「妖怪」というモチーフ、今回の方がより消化出来ていましたね。

澪(小芝風花)の周りに集う妖怪達…

宗像(蕨野友也)に対する怒りを、変貌を遂げながら

自分なりの言葉でぶつけながら皿を投げる様子…

パンダみたいなホラーメイク…

彼らの醍醐味である「近づいたら元の世界には戻れない恐ろしい存在」を

上手く醸し出せていたと思いました。

 

妖怪版「半沢直樹」とまで行くかどうかは分かりませんが、

顔芸というより喜怒哀楽を表情でコロコロ表してみせる

役者の皆さんの楽しそうな演技を堪能する所だとか、

勧善懲悪がはっきりしていてエンタメ的で見やすい構成だとか、

最後は主人公が成敗する姿をドラマチックに映す演出だとか。

所々その作品に通ずるものがあります。

今回は「就活ハラスメント」という社会風刺まで盛り込まれていて、

ただ気軽に笑って楽しめるだけじゃない内容に仕上がっていたのも好感度高いです。

「髪飾りが回るのどうでも良くない!?」

ぬらりひょん大倉孝二)のこの率直なツッコミもツボ(笑)

 

澪の顔が霊に取り憑かれているようにやつれているのには

妖怪達に原因があるのだとしたら、あの勾玉ネックレスは彼女が

妖怪に転生してしまわないためのお守りアイテムになるのかもしれません。

で、彼らが無意識にでも自分の体力を奪っている事に気付いたら、

最終的に別れの道を選んでホロリ…な結末もあり得そう。

でも、本作に出てくる男は恐らくゲスな人ばかりなので、

神主・水岡(味方良介)が果たして命を救ってくれる良い人なのかどうかも不明ですけど…

とりあえず、そこらへんの伏線はきっちり回収してくれる事を期待しています。

 

次回は酒呑童子(毎熊克哉)メイン回。

正直、今回でも、一番澪のお相手(?)に無頓着そうに見えて

お仕置きする時には「女を泣かせるなんてそれでも男か!」と

誰よりも怒りを露わにしている所にグッと来てしまったので…♪

どんな風に活躍してくれるのか、楽しみです。

 

 

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