*2024年 春ドラマ 視聴リスト&期待度*
5/13:春ドラマ雑感集② をUPしました。
↑「イップス」5話の雑感を追加しました。

未満警察 ミッドナイトランナー 7話 感想|最終章まで引っ張るんかい!

 

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ええ…なんですか、あのモヤっとした終わり方は…(滝汗)

事件の真犯人も真相も何も解決していないんじゃ

1話に収める事は全然出来たでしょ…。

やはり、前編の立て篭り犯の語りエピソードが長過ぎましたね。

あれが物語のテンポを崩してましたもん。

 

凄く元も子もない事を書きますけど、

前回の古本屋に売った本に挟まっていた反則切符の控えにしろ、

今回の愛人からもらった証拠画像の入ったガラケーにしろ、

最初からマスコミやスマホを活用していれば、

リスクを犯してまで立て籠もり事件を起こして

父親の危篤に立ち会えないまま逮捕されるという

無駄な時間を過ごす事はなかったでしょうにねぇ。

なんで誰の手も借りず、わざわざ警察学校へ持ち込む必要があったんだろう。

なんで万が一の時のためにガラケーの写真をスマホで撮ろうとしなかったんだろう。

アナログな方法しかとらない若者たち。

後者はともかく、前者は父の無罪を訴えるなら

まずはマスコミに情報提供した方が、ニュースにもなって確実に世間に届くはずなんですよ。

なんか変なの。

 

次回はスコップ事件とは関係ない話だそうで、

となると、(全10話だと想定して)あと3話も真相はお預け状態になるんですね。

うーん…4話と5話が良い感じに改善されてきた印象だったので

今後の展開もちょっとだけ期待しましたが…

今となってはここまで見続けてきた事を少し後悔し始めています。

まぁ、最終回も近づいてますし、最後まで見届けはしますけども。

 

 

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MIU404 7話 感想|それぞれが立っている現在地

 

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すごい。すごいすごい!!

キャスト的にも内容的にも、いろんな意味で情報量の多いカラフルな要素を

1時間内であそこまでまとめられるものなんでしょうか。

それに加えて、アクションシーンも、悪い大人も良い大人もいるというメッセージ性も、

道を踏み外した者の人生と後悔を真っ直ぐ描く"野木節"まで盛り込む。

けれども全くとっ散らかっていない。

どれだけ緻密に計算されて今回の話を作り上げたのだろう…と

思わず唸ってしまうほどの出来でした。

 

今回のテーマは「現在地」。

伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は事件現場となるトランクルームに。

九重(岡田健史)は父の付き添いのためゴルフで接待。

成川(鈴鹿央士)はユーチューバーと面会。

陣馬(橋本じゅん)は息子の結婚式に向かう途中で指名手配犯を見つけ、追っている最中。

そして、指名手配犯の当本人である大熊(三元雅芸)は、ただひたすら逃げる。

それぞれが立っている場所は違うけれど、皆同じ時間を過ごしている。

言わば「現在進行形」の話ともとれる。

それを表すのにはやはり、24時間内で逮捕するという職務を果たす

機捜隊の存在が重要となってくる訳で、今回はその"機捜隊ならではの"魅力が

存分に活かされた展開・演出にもなっていたと思います。

 

ネガポジ反転させたショッキングピンクの映える

ランクルームのカットから始まった時点で「これまた異質な話かな?」という印象を受けた

演出家さんの"クセ"も楽しみましたが、今までと違うと最も感じさせられたのは、

放送開始から最後までほぼ時間軸の行ったり来たりがなく、

基本的に劇中の時間の流れに沿って物語が進んでいた所。

いつもは集結しているメンバーが今回に限ってバラバラの場所にいたり、

中には主人公と全く関わる事のなかった人物がいたりしたのもリアリティがあり、

私たちの近くでもしかしたら事件が起こっているのかもしれないと

錯覚するような感覚も覚えました。

 

そして、劇伴の選曲センスの良い事!

物語が佳境に向かうごとに曲調がヒートアップして行くので、高揚感が堪りません。

大熊を車で追いかけるシーンで劇伴が流れ始め、

そこから徐々にギターの音色も重ねて激しさを増し、

アクションシーンでは見せ場と言わんばかりに演奏楽器が変わってテンポも速くなる。

大熊役の三元雅芸さんは殺陣師の経験もあるそうで、

ナイフを振り回す時のキレも、そのキレに合わせてスローモーションで

動作にメリハリを付けていく演出も、何から何まで夢中になりながら見てしまってました…。

ああ、これぞ「ザ・アクション」だなと。素晴らしいものを見た心地でした。

 

次回から菅田将暉さん演じる謎の男が本格的に動き出しそうです。

"浜田"という男は…前回のラストに後ろ姿だけ映ったあの人なんですかねぇ。

あの人こそが黒幕?

 

宝塚感をバリバリ出しているりょうさんの愉快なキャラクターも、

今後ドラマ業界でも個性派俳優として食べて行けそうな

King Gnuの井口理さんの初演技も楽しみました。

うん、我、満足(笑)

良いドラマほど終わりが近くなるのが早く感じます…。

 

 

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アンサング・シンデレラ 4話 感想|アンサングの意味って知ってる?

 

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アンサング(unsung)とは、

本来「讃えられない」「報われない」という意味。

一応本作でもキャッチコピーに「見えないところで、支えている。」と明記されている。

ところが、蓋を開いてみたら薬剤師が医療業界の最前線で

活躍しているように見えてしまっている。

今回に関しては「元々医者を目指していた」という羽倉(井之脇海)の設定に

おんぶに抱っこした感じなんでしょうけど、

検査をするよう患者に伝えるのも、症状を説明するのも全て薬剤師がやっているのなら、

じゃあその間医者や看護師は何をしてるんだって話なんですよね。

もうここは最終回までツッコみ続ける事になるんだろうか…(汗)

 

ちょっと根暗そうな雰囲気を醸し出すただの説明係だと思っていた羽倉に

突然付け加えられたボンボン設定。

父はベテランで横暴な医師。別の道を進んだ息子に反感を覚え、口をきかない関係性…

ベタですねぇ。

どうしてベタなドラマって、自分とは違う職業を見下す設定が多いんでしょうか。

おまけに「薬剤師は医者の奴隷」だと言い出す始末。

なんで?脳外科医こそ、再発防止薬とか血流改善薬とか

自身の治療だけでは賄いきれないような補助薬に助けられているんじゃないの?

息子が医者の道から薬剤師の道に乗り換えただけで「奴隷」と言うほど嫌っちゃうの?

最後は「全て薬剤師のおかげ」な結末も含めて、特に腑に落ちません。

 

プロであればあるほど、多剤服用したら認知症と似た症状が出ると

理解しているはずなのに…と思っていたら、

「ダブルチェックをするのが薬剤師の仕事」に繋げたかったからなのは分かりました。

でも、父の抱える病には他にも原因があるかもしれないのに

"薬のせい"で片付けちゃうのも何だかなぁ。

この世界では、精神的、肉体的、いかなる病も主人公の作る薬で治してしまいそうだと

考えてしまっても不思議じゃないです(苦笑)

 

まぁ、いつもネガティブな感想になっちゃうので、

最後に唯一良かった点を挙げるとするなら…

相手に不快感を与える薬剤師の言動がなくなったって所くらいかな。

そこがないだけで大分見やすくはなりました。

調子に乗った羽倉が瀬野(田中圭)に「お前上司なめてんだろ」と言われて

フフっと笑い合うシーンなんて良いじゃないですか。

仕事に追われてゆとりのない状態の会話じゃなくて、

もっとそういう"素"の会話も見たいです。

 

 

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