堀凛先生(志田未来)の存在が大きい。
子供の診療に主に関わっている主人公も志保(松本穂香)も発達障がいを患っている設定で、
それが、子供たちの目線に立って寄り添ってあげられる"良さ"になっている反面、
そちらのケアに集中し過ぎて、保護者への子育てのフォローが不足しがちな
偏りがどうも気になってはいたので(特に2話…)、
主人公たちと保護者の中間の立場である人物が登場してくれたのにはホッとしました。
うちの子が「普通の子じゃない」と思われたくないから
特別支援学級に入れる事に抵抗がある気持ちと、
"普通"のクラスに入れた所で学習が本格的に始まったら、遅れが出てきて、
自分が周りの子とは違うと気づいてしまうんじゃないかと不安がる気持ち…。
"普通"や世間からの評価に縛られてしまっているがために、
どちらの選択も最善とは言えないという迷いが生じる母親の心情描写はとてもリアルです。
そんな母親の様子がずっと描かれてきてからの
「いじめや不登校からお子さんを守るために出来る事は、意外とたくさんあります!」
と真っ直ぐ目を見て言う凛のシーンには、母親と同じく、ちょっとだけ救われましたね。
保護者と方向性は違うものの、
教師時代で同じく「子供を教育する」経験をしてきた人だから言える言葉だろうし、
年齢もそんなに離れていないからこそ、母親の気持ちも分かってあげられる。
良いですね。今回で初めて"リエゾン(「連携・つなぐ」の意味)"が
具現化されたんじゃないかと思います。
レギュラーなのかは分かりませんが、今後も登場して欲しいです。
特別支援学級というクラスがある事自体は知っているけれども、
今回のように「普通じゃない子がいるクラス→入れさせたくない」という
ネガティブなイメージを持たれやすいのも事実。
劇中でも言っていましたが、勉強が楽しく感じられるように、少しでも生きやすくするために…
そういった、個々の能力や特性を活かしてくれるクラスだというのを
もっと伝えていけば、世間の認識も徐々に変わるかもしれない…と
考えさせられる回でもありました。
あと…今回は個性的なキャラが出てきたからなのか、
心なしか、今までの"切ない""同情"寄りとは違って、
それぞれのキャラを引き立たせる作風にシフトしていった感じがしますね。
後で調べてみたら、今回の演出家は
同枠のシリーズもの「家政夫のミタゾノ」を手がけられている小松隆志さんに交代していて、
ああ…(納得)と思うなどしておりました。
※3/25:事前に書いておいていた3話のみを
供養として上げさせていただきました…m(_ _)m
本当は4話と一緒に投稿し、今後も残り話数の感想を投稿する予定でしたが、
録画や作業が溜まりまくっている上に、もう3月下旬になってしまったので、
視聴のみとさせていただきます。(コメントには雑感を載せるかもしれません)
↓前回の感想はこちら↓