2020年夏ドラマ-MIU404

MIU404 11話(最終回) 感想|今立っている道を信じるのみ

選択肢Aと選択肢Bの世界を両方見せる展開は予想しておらず、 ちょっと戸惑いが隠せない気持ちでした。 正直、ピタゴラスイッチ&巻き戻し演出は本作の持つ疾走感を削いだような気はするし、 ここ最近は緊迫感で張り巡らされたシリアスな話が続いたため、 最…

MIU404 10話 感想|爆破テロも久住の真相もNot Found!

「薬はお前ら一人一人を中毒にして、金も人生も全部しゃぶり尽くす」 「安全な所から人を操って、人の人生ぶっ壊して楽しいか?」 「何言われても反論しない相手は叩きやすい。みんな誰かを捌きたくて仕方がないんだ」 ひゃあ〜〜凄い…野木先生の怒りの感情…

MIU404 9話 感想|まさにノンストップな密度の濃さ!

今回のアバンは、事件の内容をチラ見せするいつもの形ではなく、 蒲郡(小日向文世)が伊吹(綾野剛)の目の前で逮捕されるという 前回のおさらいから始まりました。 この時点でもうズルいんですよねぇ…。 だって、あんなショッキングなシーンを改めて見せら…

MIU404 8話 感想|新たな道を進んで得た"希望"と"代償"

良い意味でしんどい気持ちにさせる作品ですよね…これ。 そっか、「アンナチュラル」の中堂の連続殺人オタクネタを持ってきたのは 蒲郡(小日向文世)という人物を描くために必要なものだったのか…と腑に落ちました。 個人的には、二次創作物でよくある自分の…

MIU404 7話 感想|それぞれが立っている現在地

すごい。すごいすごい!! キャスト的にも内容的にも、いろんな意味で情報量の多いカラフルな要素を 1時間内であそこまでまとめられるものなんでしょうか。 それに加えて、アクションシーンも、悪い大人も良い大人もいるというメッセージ性も、 道を踏み外した…

MIU404 6話 感想|スイッチを押せなかった人。押してくる人。

「あの時声をかけていたら」「もっと俺があいつの異変に早く気づけていたら」 チャンスはいくらでもあったけど、自身の刑事としてのプライドが邪魔をし、 結局押せないまま終わってしまったスイッチ。 そこに「1個1個のスイッチが人生で、大事にしてぇの」「…

MIU404 5話 感想|伊達眼鏡社会を生きる日本人

初回の感想で「悪くないね」と書いた当時の自分に、これを見せてやりたい。 最初は「アンナチュラル」を少しライトな方向で仕上げてきたんだろうな〜 くらいの印象だったんですよねぇ。それが間違いでした。 だって…奥深くまで切り込まれた内容に圧倒させら…

MIU404 4話 感想|1億の女が見た最後の景色

不審者が近づき慄いた声で助けを求める緊迫感を漂わせたシーンから 物語の幕が開けた前回が"緩急"の"急"なら、 居酒屋で駄弁る3人の姿から始まった今回は"緩"のお話。 コインが落ちるSEなど派手な演出が少なくなり、青池(美村里江)はなぜ逃げるのか? 彼女…

MIU404 3話 感想|最後に陰で笑うのはいつも大人

野木さんに高校生の危うさを描かせたらピカイチだ。 男子高校生がスケベな事にうつつを抜かしたり、 悪ふざけしたりする人ばかりではない事はそうだけれど、 ある程度知識が備わっているのを上手いように利用し、 彼らが道理から外れたレールへと導かれる原…

MIU404 2話 感想|残された者が抱えた"願い"という名の闇

今回の話を見た時、ふと「アンナチュラル」の5話を思い出してしまいました。 あれは確か、大切な人がある日突然死んで、真実も分からぬままの夫が 犯人に復讐する話だったと記憶しています。 「アンナチュラル」の方が"被害者目線"の話ならば、 本作の方は無…

MIU404 1話 感想|初回を見た限りでは「保留」って感じ。

野木亜希子さんの描く作品は好きです。その事を前提にして書くとするならば… 正直、さすが野木脚本!!と手放しで褒め称えるような感じではなく、 「悪くないね」くらいの印象だった…というのが率直な感想でした。 私は基本的に名作や秀作だと思った作品は、初…