緊急取調室(2021) 3話 感想|ボクサーだから殴らない…を守り抜いた男

 

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1話2話よりもスケールは小さくなったものの、

今回の方が"キントリらしさ"を取り戻した感じですね。

何と言っても、チームワークが好きでねぇ…。

重要参考人とじっくり向き合い、対面する形で本心を見抜こうとする係は

真壁(天海祐希)率いるキントリチームが。

張り込みや尾行などで、事件の真相を掴むべく捜査する係はモツナベコンビが。

そして、サイバー犯罪対策室に所属する者の強みでもある

読唇術による映像解析や銀行の防犯カメラの入手で、サポートする係は玉垣塚地武雅)が。

各々の特色や能力を活かしつつ、お互いに情報提供をしながら

連携プレイを行っている姿を見て「そうそうこれこれ!」って気持ちになりましたよ。

 

 

ただ、内容自体は…まだ犯人かも確定していない段階からずっと

石倉(岡山天音)が色眼鏡で疑われ続ける描き方が気になったかなぁ。

児童養護施設で育って、前科がある者は、やっぱり疑われる運命なんだろうか。

普通に気の毒でした(汗)

今回の事件を引き起こした元凶の加賀美(神尾颯珠)も、

2股をかけていたキャスター(逢沢りな)も、梅本(松本実)を殺した真犯人の記者も、

石倉に関与する怪しい人物は1度も取調室に呼ばれる事はなく、かたや石倉は2度も呼ばれ…。

真犯人が別の人だと分かっても謝罪せず、

加賀美を試合中に殺そうとしているの"前提"で彼を止める流れになるわ、

八百長疑惑が加賀美の仕業だったと判明したら、

今度は会長(阿南健治)を信じなかった事を責められるわで…(汗)

うーん、真相が分かった途端、キントリチームの誰か1人だけでも

「彼が再び犯罪に手を染めなくて良かった」なんて安堵の表情を見せる人がいたら…

という違和感は残ってしまいましたかね。

 

しかし、今回の役に合わせて体づくりをしたらしい岡山天音さんに関しては、

個人的には今までの出演作品から、柔らかくて、でも心が折れやすそうに感じるほど繊細で…

っていうイメージを抱えていた分、

飢えた目つきで自分自身を守り抜いてきた孤独なボクサーにしっかり見えたのが意外でした。

そして、神尾颯珠さんも、頭の切れる嫌味な悪役っぷりが結構似合っていて。

お2人の役者の新たな魅力を知る楽しさはあったと思います。

 

1話2話もこんな作りで、第4シーズンに突入したからって

変に派手に仕上げなくても良かったのになぁ。←まだ言ってる

本当、もったいないです。

で、本作も次回は3週間後とお休みに入るんですね…。

 

 

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漂着者 1話 感想|あっさり版「あなたの番です」だなぁ。

 

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予告を見る限り、もう少しホラーテイストなのかと思ったけれども…

案外そうでもなかったですね。

端的に言うなら「あなたの番です」をかなり淡白にしたような作り。

まぁ、秋元康さん監修作品だから、考察したくなるような謎をいくつか散りばめておいて、

毎回ラストには衝撃的なシーンを用意して…っていう"お馴染みのパターン"で

最終回まで視聴者を惹きつける作品にはなるんでしょう。

それに、オカルト演出で自由が利きそうな深夜帯ですし、時期も夏なので、

本作もある程度ヒットはするのかもしれません。

 

ただ、個人的には、その「次週も見たい気持ちにさせる」を意識し過ぎたのか、

初回の内容は放送開始40分くらいまで大きな動きがなく、

まったりしている感が否めませんでした…。

ヘミングウェイ斎藤工)が実は予言者であるという所が本作の肝なのに、

それを明かすまでが遅過ぎたんですよね。

間に詠美(白石麻衣)の仕事の様子や家庭事情、

(後でどうせヘミングウェイと繋がると分かりきっている)少女誘拐事件を

あたかも"繋がり"がないように捜査するくだりを挟むくらいだったら。

例えば、アバンまでに院長・国原(船越英一郎)か近くの患者に関する

直近の未来を示す絵を描いて、彼が予言者であると分からせるとか、

予言通りに患者が次々と亡くなっていくとかして、

序盤の段階で 彼がいかに近づきがたいミステリアスな人物かを提示してみせた方が、

後に展開される事件にも「彼は犯罪者なのか?女の子とどう関わっているのか?」

という恐怖が増して、インパクトが強くなったんじゃないかという気がしました。

 

まだ何とも言えない初回でも、回を重ねるごとに面白くなる事もありますが、

あの方の作品は最終回付近になると

風呂敷を畳みきれずに「実は二重人格者orサイコパスでした!」で

雑に終わらせる傾向にあるので、あんまり期待はしていません。

というか、このままダラダラした展開が続くと、

そのうち睡魔が襲ってきそうで、完走出来る自信すらありません…。

 したがって、リタイアしてしまう可能性が濃厚ですが、

仮に見続けたとしても、本作の感想は初回までとさせていただきます。

 

最後に余談ですが、あの女子高生3人を演じた役者さん、全然女子高生に見えなかったですね(汗)

なんか…無理してはしゃいでいる感じがしました。

実際の年齢は女子大生以上ですし、秋元さんなら坂道グループ辺りで

何人でもオファー出来たでしょうに、なぜ…?と思わずにいられません^^;

 

 

 

 

 

 

ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 3話 感想|女性警察官だから出来ること

 

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本作におけるムロさんの存在って、雰囲気を作る上で必要不可欠だよなぁ…と思ってます。

警察官らしく頼もしい一面と

ゆるい一面を切り替える役者さんが揃う中で、唯一の脱力系。それが良い。

今回は性犯罪を扱うという事で、通常よりもしんどい内容だったんですけど、

フワフワした佇まいの永野芽郁さんとのシーンが多いのも相まって、

コントのようなやり取りと間合いの良さに大分救われました。

それに…伊賀崎が川合に優しくするくだりで毎回泣けるんですよねぇ(笑)

川合が机に頭ガンガンするのを止めようとする時に

一緒に頭を振るのが、個人的には好きなポイントで。

あの動作、アドリブだったのかどうか気になります。

 

「叱る」より「慰めて元気づける」タイプの伊賀崎。

「叱る」のではなく、人形のお直しの手伝い&警察界の実態を伝える形で

「人の気持ちに触れてもらおう」とするタイプの山田(山田裕貴)。

「叱る」けれども相手の話は聞き、その上で今度は似顔絵捜査という違ったやり方で

「チャンスを与える」タイプの藤(戸田恵梨香)。

三者三様に川合を一人前の警察官として育てようとする様子が伝わってくるから、

新人成長物語でも、「かわいそう」とか「きつい」とか、余計なストレスが残らなくて

安心して見られるんですよね。

 

中でも山田の場合、いつもは下っ端のイメージが染み付いている分、

捜査が人の人生を傷つけてしまう可能性を常に孕んでいる事や、

キャリアを積み重ねた上司でさえも壁にぶつかる案件がある事について力説する姿には、

彼もまた熱い正義感を持って仕事に取り組んでいたのだというギャップを感じさせて

ますます魅力的なキャラクターに。

川合と少し歳の近い彼が…っていうのが効いたエピソードだったとも思います。

藤が川合を教育するように、彼も藤とペアを組んでいた頃には

たくさんの知恵と言葉を教えてもらっていた…そんな背景が想像出来ました。

川合も将来、新しく出来た部下に教える時が来るのかな?

 

事件内容の方は、ドラマを見過ぎているせいか、

途中までは、1人の女子高生による痴漢冤罪か?なんて穿った目で見てしまいましたが、

それだとただの刑事ドラマですもんね(笑)

今回で終わらないのは意外でしたが、50分経った所でようやく来週に続くんだと

気づくくらい集中していたので、間延び感は全くありませんし。

川合にとって今回の事件が、成長する上で1つのターニングポイントになるのだと考えたら、

丁寧に描き上げるのも悪くないと思っています。

 

「誰かになりきろう」とするのではなく、

「自分のやり方でやってみよう」とする事が大切だと学んだ川合。

家に篭ってしまった女子高生になんて声をかけるのか?今度はどうやって聞き込みをするのか?

彼女が目の前の事件=壁を乗り越えていく姿が見られる次回が楽しみです。

 

 

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