テセウスの船 5話 感想|もはや疫病神と化してる心さん。

 

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焦らすよねぇ。

ついに真相が明かされる!目撃者現る!って予告映像やCM前の横にあるテロップで

散々煽っていたのに、「木で隠れていて見えなかった」

「すず(貫地谷しほり)が薬を飲んで話は有耶無耶」で終わり。

木で見えなかったとしても、突き落とす腕くらいは見えるし、

服装からどんな職業でどの年代か…とか分かりそうなもんだけど?

 

まぁ、すずが薬を飲んだのも、さつき(麻生祐未)の罪がバレるのを防ぐため…

だったのは「でしょうね」って感じでしたし、

大体、予告映像が下手過ぎて、結末がどうなるかバレバレですし。 

基本、本作を好意的には見ているんですが、今回の露骨な引っ張り方には

流石にちょっとイラッと来てしまいましたなぁ。

突き落としたのはどう考えてもさつきだとしても、

事件に関して「意外な犯人」と言うならば…まさかそのまま

事態を大きくしてしまった心(竹内涼真)が犯人なんてオチではないでしょうね。

 

今回も心の言動は謎で。

雨が降ったら普通は濡れないようにと帰るはずなのに、

松尾(芦名星)の家の前にびしょ濡れのまま居座って待ち伏せしたら最早変質者。

冤罪を晴らす事を佐野(鈴木亮平)と誓ったはずなのに、

風邪引いて体調崩したとしても「俺はどうでも良い!」という矛盾。

少しキツい事言います。すいません。

…頭、使おうよ(苦笑) 

土砂降りなのに傘も差さないで待ち伏せしているから、

無計画な男だってツッコまれるんですよ。

鈴と松尾のシーンも…彼の事だから録音もしていないんだろうなぁ…←遠い目

 

鈴も鈴で、自分の正体を知られていつも脅迫されて、苦しい生活を過ごしているなら、

目撃者からの貴重な証言を聞いて

一日でも早く"加害者家族"のイメージから解放されたいだろうに、

なんで話を妨害してまでさつきの肩を持ってしまうのかが謎。

大切な夫との間に授かった子供よりも、姑の手助けを優先するんですね。

松尾もあんなに怪しそうな羊羹を食べるか?警察は羊羹を調べないのか?

…という感じで、おや、心以外にも同情しづらい人物が増えてきたってなもんで(汗)

 

で、由紀とのハグのタイミングで主題歌が流れて、イイハナシダナーで終わりましたが…

心さん、現代に戻ってきてからの方が、初回よりも

死人を多く出している事実に目を向けてみよう??

 

 

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トップナイフ -天才脳外科医の条件- 6話 感想|まとめ方がZATSU!

 

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今回も3つのエピソードを並列させただけのお話。

これは前にも書きましたが、見終わった後は毎回「脳の病気って怖いんだね…」

というフラットな印象だけが残るんですよね。

つまり、縦軸もそれぞれの患者の話も満遍なく書き過ぎていて

このドラマで何を一番に伝えたいのかが分からない。

「こんな症状もあるんだ」とはチラッと見せるけど、何が原因で起こるのかとか、

どんな環境にいる人がなりやすいのか…とか、症状の具体例までは見せてくれない。

仮に視聴者が新たな知識を得るドラマにしたいのであれば、

本作の特徴だと思っているミステリー要素を活かして、

(運ばれてきた→こんな症状にかかっている→対談や会議を通して原因追求→判明→

手術→症状にかかるまでの原因となった回想→解決)

例えば上のように、1人の患者の症状を一回ガッツリ書いてみたら良いんじゃないでしょうか。

 

元医者が簡単にエレベーターの細工を出来るもんなのかと疑問を覚えた

深山(天海祐希)達の閉じ込め展開で、大澤(山本浩司)と木元(吉田美佳子)を

強引に繋げ合わせてはみたものの、

原田(笠松将)のエピソードが別物として切り離されているように感じるのも、

野球部の仲間達の来訪という良い流れで、もう一人の大澤が優しいキャラになったのも

何だか雑なまとめ方。

「切られる方も辛いが、切る方も辛い」これ、大澤と特に接点のないマスター(古川雄大

じゃなくて、先輩である深山が言ってくれていたら、

少し捉え方も変わったのかもしれませんが…。

勿論「あなたは十分頑張った」とも言って欲しかったです。

(大体、緊迫感ある場所に巻き込まれた理由が、

小机のお姫様抱っこ要員だったっていうのが、ちょっと萎えるよねぇ…(苦笑))

 

で、小机(広瀬アリス)のエピソード。

この話こそ、日テレお得意のhuluで、某局のチェインストーリーのようにして

彼女を主人公にしたミニドラマを作れば良いんじゃないか?と

中盤までの動きを見てふと思いついたのですが、

最終的には、やれば出来る子でもあると知れたのは良かったです。

 

最後に余談ですが、大澤@山本浩司さんが

小沢一敬さんに微妙に似てるな…と思いながら見ておりました(笑)

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 6話 感想|強く願う気持ちは一緒でも…

 

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今回は、絵麻の父・徳介(ベンガル)、結城(清原翔)、民代(高畑淳子)の

3人の言葉にハッとさせられてしまいました。

徳介「自分で(抗がん剤を)使ったことはあるのか?」

結城「娘が傷つかないと、親は気づけないんですかね」

民代「なんでこんなもんに騙されるか不思議でしょ。治りたいからよ。生きたいからよ。

   何だって良いから、縋りたくなるのよ。」

どうか無事に治って欲しいという願いは、患者もその親も一緒。

ただ、世界でたった一人の娘を失うのが怖くて、失わないようにと必死になって、

それがいつしか"感情的"な言動に変わって方向性を間違えてしまう…

娘が病気になった事で複雑な心境に陥る親の気持ちを、端的に表した台詞でした。

 

元患者が配布した がんが治る水、

佐倉(小川紗良)がウィッグをネットで探し始めるエピソードも絡めて、

ただの群像劇ではなく「人は何かに縋りたくなってしまう生き物」という一貫したテーマで

それぞれの人物の内面を描く作りになっているのも、やはり良いです。

最初は「どう見ても普通の水なのに、なんで…」と思ってしまった私を

殴りたくもなりました。

私の周りにがん経験者はいないので、その人の死に直面した家族の想いを

重ねて見るという事はないのですが、だからこそ、

もし自分だったら…もし家族ががんにかかってしまったら…と

自分のいる環境に当てはめて考えるきっかけを与えてくれる本作の存在は有り難いです。

 

医療ドラマでお馴染みの手術シーンを「ここが山場じゃないよ」と言わんばかりに、

優しく包み込むかのような劇伴を通して、あえて静かに見せている所も潔いです。

「成功した!」「失敗した!」というシロクロはっきりさせた結末にしなくても、

ちゃんと「がん治療を受ける患者とその家族」「腫瘍内科医」を丁寧に描いていけば、

心が揺さぶられるドラマとして良質なものが出来上がるんだという点では、

新たな地位を確立しているな…とも思っています。

 

縦軸の方は、前回で薫(木村佳乃)の過去が発覚して、

今回でもう真犯人は須藤(田辺誠一)だと明かしてしまうのには意外でしたね。

(というか、間抜けキャラか悪役かのどちらかのイメージがある田辺さん…(笑))

あの症状があると知っていながら、薫に濡れ衣を着せようとしたって事になります。

しかし、当時の手術シーンを改めて見ると…

須藤の次にダメなのは、気づいていながらもスルーした隣の助手でしょう。

これは裁判にかけるべき案件…。

 

情報を自由に追い求める関河(三浦翔平)は、ただのジャーナリストではないのかも。

小さい子供の前では優しそうな表情を見せるので…

薫の事件に関係している?あるいは、同じ医療過誤の被害者とか?ですかねぇ。

 

 

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