半沢直樹(2020) 8話 感想|大嫌いは大好きの裏返しって言うよね〜

 

f:id:rincoro_ht:20200719222536p:plain

 

なんだあの、「後はお前に託した。成功を祈っている」みたいな少年漫画的ラストは…

半沢(堺雅人)LOVEな黒崎(片岡愛之助)のキャラクターは元から好きだったけど、

彼にかける言葉も、去り際の後ろ背中もあまりにも男らし過ぎて

なんか胸がジーンとして来ちゃいましたよ…(泣)

そして、噂を聞いて真っ先に駆けつける半沢にも萌える。

あれだけ本気でやり合っているうちに、いつしか敵対関係を超えた友情のようなものが

芽生えてしまってたんですねぇ。

 

半沢サイドからしたら、黒崎はねちっこくてウザったい敵キャラではあったけれど、

よくよく考えたら立場が違うだけで、黒崎も黒崎で常に不正を暴くために行動する

正義感の強い人である点は共通していた訳で。

お世話になった金融庁に向かって深くお辞儀する姿からも、

彼がどれだけ仕事に打ち込んできたのか…という誠実さが感じ取れて良かった。

Paraviで配信されるみたいに、日曜劇場「黒崎駿一」も

スピンオフで見てみたい気持ちにさせられました。

 

睨みつけた表情で急に大声で恫喝する箕部(柄本明)は厄介ですが、

紀本(段田安則)も中々一筋縄では行きませんねぇ…。

追い詰められた時はただ怯えっぱなしじゃなくて、

サラリーマンらしい真っ当な返しをして反撃してくる所に

今までの悪役とは違うぞ!という凄みを感じます。

 

今回は最終回前に相応しい、

言わば「ぐぬぬ…」といったやり切れなさしか残らない"溜め"の回でも、

相変わらず最後まで飽きさせない構成ですね。

「おねしゃす」などのネタを盛り込んだ前半で楽しませ、

そうきたか!という意外性を持たせつつ、

"ザ・ラスボス"の風格を漂わせる柄本明さんの佇まいでビビらせながらも、

ラストは黒崎の花道を飾って、別れを惜しむ形でしっかり余韻も残す。

半沢直樹の世界のキャラクターが視聴者のみんなに愛されている」

そんな自信と誇りがなければ、多分あのような逞しくもあり切ない展開は作れなかったと思います。

本当に隙のない1時間だわ…。

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

rincoro-ht.hatenablog.com

  

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

↓先週の特番の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

恐怖新聞 3話 感想|良い事言うたび信頼度を失う彼氏くん。

 

f:id:rincoro_ht:20200830023431p:plain

 

「詩弦があたしの人生めちゃくちゃにしたんだ!!」

えっちょっと待って…大袈裟過ぎません?(笑)

それは職も家庭もお金も何もかも失った人が言う言葉だぞ、桃香(片山友希)よ…

なんてツッコんでしまいました。

彼氏を失ったくらいでしょ。大学生活は別に留年危機でもないんだし、再起なんて全然可能でしょ。

大体、協力するよ!って参加してきたのは自分の方なんだから、

他人のせいにするのも変な話ですよねぇ。

 

さて、今回も、そんなほんの好奇心と良心的な気持ちで手伝い

また返り血を浴びる人が増えるのか…と思われた母・歌子(黒木瞳)。

しかし、無事に運命は変えられた…んですよね?

まだハッピーエンドではないだろうと疑っている自分がいます。

中盤までは前回と同じで「事件は別の場所で起こっていた!」という早とちりする

流れになっていたので、このパターンが続いて行くのかなぁとも思いましたし、

分かっているのに守ってあげられなかったと嘆く日々が重なって、やがて鬱になり自殺…?

なんて展開も考えていましたが、

全7話構成だからなのか、早めの段階で結末を捻ってきた所は良かったです。

というか、声をかけられてるのに、俯いて親の後ろに隠れたままの子供は

絶対何かしら"理由"があるからなぁ…もっと早く気付いて!とも言いたくなりましたけど、

助かりはしましたのでね。終わり良ければすべて良しってやつです。

 

今回は演出方面でも"捻り"があって、何かが近づいてくるカメラワークだったり、

劇伴と場面のミスマッチ具合だったり、不安をハッキリと煽るような見せ方ではなく、

ともを(坂口涼太郎)の正体が判明するラストシーンで

「そんな人と一緒に喋っていたのか…」という、視聴後に静かな恐怖を襲わせて

余韻を持たせる事を狙った見せ方にシフトチェンジしていた印象。

(幽霊なのは当たっていたけど、まさか新聞配達人とは思わず。)

あ!でも、幼少期のカウンセラーと男の子を虐待していた母親の見た目は怖かったなぁ。

「妖怪シェアハウス」の妖怪達よりも妖怪らしかった(笑)

下手したらなまはげになっちゃいそう。

 

で、回を増すたびカッコイイ発言に説得力がなくなる勇介(佐藤大樹)…

「抱えきれない苦しみがあるなら、俺も一緒に背負うからな」

あんた、違う女性と寝てたやないか!白目むいてたやないか!!

最後のコーナーを作るあたり、スタッフも彼をどんどんダメ男にして

視聴者にツッコませる気満々なんですよねw

いつの間にか恋人になったかと思ったら、今度はいつの間にか浮気に手を出す。

詩弦(白石聖)のどこに惚れたのかも分からないから、

恐怖新聞で怖い思いをしている所にたまたま出てきて支えてくれていた、

要は吊り橋効果で付き合ったようにしか見えず。

 

詩弦の母親も母親で、前回まで精神的に病んでいるほどだったのに

急に改心しているし…この作品にまともな登場人物はいないのかも(爆)

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

rincoro-ht.hatenablog.com

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

 

未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 6話 感想|室長の名場面集めました!みたいなED

 

f:id:rincoro_ht:20200806233110p:plain

 

前シーズンの最終章でも(ってか、最終回近くになると「最終章」と銘打つドラマが多すぎ)

前後編でしたからね。

豪華なゲストを何名も呼んだ辺り、こりゃあ引っ張るんだろうなぁと思っていたから、

今回で事件が完結しない事に驚きはなかったけども…

文字要素が「梵字」しかなくて、後はよくある刑事ドラマと変わり映えしない作風で

時間延長っていうのはちょっと…(汗)

個人的な都合もありますが、途中、若干ウトウトしながら見てしまってましたw

 

それに、刑事ドラマが多く作られるが故の弊害なのか、

警察官が容疑者だった!という設定も、

しかもそれを最終章に持ってくる所も「ああ、またかぁ」と。

確かに緊張感を煽るには相応しい題材なんでしょうけど。

でも、つい先週までその話を取り扱った某警察学校ドラマと、

(正確には違うものの)設定自体を取り入れた某機捜隊のドラマを見てからだと、

どことなく既視感を覚えてしまったかなぁ。

 

あと、仲間の誰かに死亡疑惑が持ちかけられる流れも、割とこの局ではやりがちな印象。

矢代(波瑠)の時は、まぁ主人公だから大丈夫でしょ…と思いながら見ていましたけど、

うーん…古賀(沢村一樹)の場合はどうなんですかね。

2サスだったら序盤で遺体として発見されているくらいの出血量と倒れ方でしたよ?

あの状態から最終回ではピンピンしていたら逆に凄いよ。

早く処置しないと記憶を失った刑事になっちゃうっていうのは置いといて…

そうですね、「古賀の名場面集めました!」みたいな視聴者を泣かせる気満々の

ED映像通りに彼が退場する事になるのは悔しいので(笑)

ここはやはり無事でいて欲しいですし、

富野(市原隼人)が撃ったのではないとも願いたいです。

 

女性役が北乃きいさんだけに、事件の真相を握る"きい"パーソンになるのかも。

とりあえず、答え合わせとなる来週を待ちます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com