正直不動産2 9話 感想|神木が1位にこだわり続ける理由が辛い…。

 

 

他スケジュールとの兼ね合いもあるのかもしれませんが…ライバルとして登場して以降、

全体的に出番は少なかったですよね、神木(ディーン・フジオカ)って。

ふらっと登場してきたかと思えば、1位にこだわり続ける理由も明かされないまま

犯罪スレスレ(というか犯罪)行為を行ってきたり、タップダンスを披露したり。

それが視聴者の「なんでそこまでして1位を取りたがるの?」「なんで毎回タップダンス?」

といった彼への不気味さや得体の知れなさを増幅させ、

今度は、彼は一体何者なのか?という興味に繋がっていきました。

 

いつ過去が明かされるのだろうかと待ち望んで、ようやくその機会が訪れた今回。

前回の感想でも書いたように、何となく悲しい出来事がきっかけである事は

分かってはいたんですが…いやぁ、結構しんどいものでしたね。

息子・翔太(石塚陸翔)と1位を取ると約束し、

交通事故で亡くなってしまった翔太の分まで背負うようにして、今もその約束を守り続ける。

 

気持ちは分かるけれども、だからって何も犯罪までやらなくても…

むしろ、妻と息子を喜ばせたいのであれば、

今の姿を2人が見たら悲しむって想像はつかないんだろうか…なんて、

過去が明かされてもなお納得し切れずにいたのですが、

なぜ納得し切れないのか、後に花澤(倉科カナ)に語るシーンで

ちょっと納得出来た自分もいました。←ややこしい言い回しですが(苦笑)

 

1位を取れなかったら妻と息子が目の前から消えてしまったけれども、

また1位を取り戻したら2人に再会出来た。

まぁ要は…神木の心の中は、15年前で時が止まってしまっているのだと。

神木が夜道の街灯の下でタップダンスをしている時、そこに残像として現れた2人が

妙に、まさに街灯の明かりに照らされているかのように

はっきり映っているなぁと思っていましたが、

きっと、彼の目にはそこに実在して見えているって事なんですよね。

「1位にこだわり続ける」と書き続けてきたけど、

言葉を選ばずに書くなら、もはや執着、依存に近いんでしょうか。

今の神木に必要なのはカウンセリング…と思うくらいには、いたたまれなかったです。

 

そんな神木に対抗して、永瀬(山下智久)はどんどん

住民たちにとっての"町のヒーロー"になっていきます。

最初は永瀬も、ミネルヴァ不動産が悪どい方法で結ばせたサブリース契約は

借地借家法で守られているから、そう簡単に手を出せないと半ば諦めていたのが、

石田(山﨑努)に背中を押してもらってアクションを起こすっていう展開が、

シーズン1から見ている者からしたらグッと来てしまってねぇ…。

人に喜んでもらいたいから和菓子作りを続ける。

そんな、今の永瀬の正直な仕事ぶりの"原点"とも言える人から…って所に

意味を感じさせるシーンでもありました。

 

月下(福原遥)や十影(板垣瑞生)をサポートしながらいろんな町の人々の悩みに向き合い、

時には営業売り上げに繋がらなくても、相談を引き受ける。

で…前回の登坂(草刈正雄)の言葉

「町の不動産屋さんっていうのは、顧客だけじゃなく町の人々に生かされて商売してる。」。

群像劇のごとく、他の登場人物の事情に首を突っ込んだり、

恋バナや騒動などで話を賑やかせたりした結果、

主人公(または描くべき対象)の成長過程描写が

中途半端になってしまうドラマも散見されるだけに、

たくさんの人に支えられ、影響を受けながら

永瀬が"町のヒーロー"になるまでを着実に描いている本作には、清々しささえ覚えます。

 

次回で最終回。

永瀬の周りが祝福ムードになっている裏で、

暗号資産が暴落して落ち込む十影に神木が声をかけ…

榎本(泉里香)にはニューヨークへの転勤話が舞い込み…

建設予定地の看板が建てられている所を桐山(市原隼人)が目撃し…で

いろんな出来事が勃発しているというのが、最終回前らしくてワクワクさせられますね。

でも、もう終わり…良いドラマほど、最終回が来るのが早く感じるもんなんですよねぇ。

 

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さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜 8話 感想|で、どうやって指揮者になれたのか…

 

 

志帆(石田ゆり子)との離婚危機も

響(芦田愛菜)との関係性の修復も有耶無耶なままなのに、

なぜ8話というクライマックスに差し掛かるタイミングで俊平(西島秀俊)の過去話を?とか。

天音(當間あみ)と重ねて描きたいのであれば、

俊平が幼少期から続けてきた野球を辞めて音楽の道へと進んだ"きっかけ"よりかは、

高2から短期間でどうやって音楽を独学で学んだのか(音大はお金かかるし…)、

あれからシュナイダー先生(マンフレッド・W)の指導はあったのかといった

"過程"をじっくり描いた方が、

「心の底からやりたいものに出会えた時、本気で打ち込めばその夢は叶う」例を

実現させてみせた彼女の成長も、母校での俊平のスピーチも

より説得力のあるものになったんじゃないかな…とか。

そもそもシュナイダー先生はなんで高松に越してきたの?とか。

晴見フィルっていつの間にかボランティア団体になってない?経費はどうしてるの?とか。

今回も気になる所はたくさんありました。

 

でも、今までの流れを踏まえた上だと微妙なんですけど…

今回の内容だけ見てみれば、結構グッとくる話ではあったんですよね。

それはまぁ…冷静に振り返ってみて、たった数分間の出番しかないのに、

泣きそうになるのを堪える表情や安堵したのが窺える息の吐き方で、

最後にガッツリ爪痕を残す柄本明さんの演技力のお陰が大きいんでしょうけれども。

母校で俊平が学生たちに贈った言葉は、これから卒業シーズンが始まって

新生活が始まろうとしている学生の視聴者も元気づけられたんじゃないかなと

しみじみ考えさせられましたし。

話の作り自体も、独立したエピソードが羅列してあった前回・前々回とは違って、

俊平の物語の中にいくつかのサブエピソードが含まれているので見やすくなっていて。

"単体(1本の話)"なら、良い感じにまとまっていたとは思うんです。

 

個人的な好みで言っても、家族が和解する瞬間には昔から弱い。

なのに、じゃあ、なんでこんなにどっち付かずな感想を書くのかと聞かれたら…

やっぱり、今この段階でやるべき内容だったのかが引っかかるからなんだと思います。

だって、残り2話で俊平と響の和解はもちろん、

晴見フィルの動向も描くって、駆け足になりそうで…(汗)

 

っていうか、今回の話の後に、父と娘の話を持ってきたら

パンチが弱くならないかと心配にもなりますね。

いや、演技面でどうこう言いたい訳ではなくて、

「30年越し」と「5年越し」じゃ、重みや和解した時の喜びが

大分違ってくる気がするんです。

どちらかと言うと、5・6話辺りの中間地点向きの内容だったのかもしれません。

(↑卒業シーズン…とは書いたけれども、それは最終回にズラしても成立するだろうし。)

 

2人がしっかり向き合い、話し合い、想いをぶつける姿を見られれば良いんですが…

以前明かされた響の想いにも同情出来ずじまいだったので、期待薄で行くしかなさそうです。

 

 

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グレイトギフト 7話 感想|真犯人と創造者はまた別だよね?

 

 

まぁ……やっぱりおかしな話なんですよね。

前回の感想の一部をもう少し膨らませて書きますが、

白鳥(佐々木蔵之介)と郡司(津田健次郎)は殺人罪を犯していて、

本坊(筒井道隆)も郡司と一緒に、ギフトの特性を知っていながら密売をしている。

加えて、藤巻(反町隆史)と久留米(波瑠)は白鳥の指示のもとで

秘密裏(?)に培養を続けており、殺人幇助に値する訳で。

白鳥と関わっている人全員、やっている事は"真犯人"とほぼ同じだと思うんです。

 

だから、「真犯人編」と言われても全然ピンと来ませんし。

罪を既にいくつも犯しているのに、正義感を振りかざして

真相を追求する姿が描かれるのにも違和感。

前回で、協力してくれていると思い込んでいた神林(尾上松也)が

実は白鳥とグルだったという衝撃展開をやったにもかかわらず、

今回では藤巻と2人で捜査しているんですから…

前回のラストをあんなに大々的に魅せる必要があったのかと思うと同時に、

話の前後に矛盾も感じます。

 

内容自体も、引き延ばしが顕著でねぇ。

特にその印象が強かったのは、麻帆(明日海りお)と

郡司の妻・佳澄(西原亜希)のシーンでしょうか。

麻帆と郡司が不倫しているから、郡司の妻が登場するのは何ら不自然ではないんですが、

ギフトとは関係のない所で新たにドロドロ話を追加されてもなぁ…

と思えてなりませんでした。

 

っていうか、ぶっちゃけ今回って、生命研出身の北本(柏原収史)を尋ねて

当時の職員名簿の有無を聞いた序盤のくだりがありましたけど。

下手したら…別に話をあちこち広げなくたって、序盤とラストを直結させても

支障のない内容だったのではないでしょうかね。

 

提供バックの時に「最終決戦へ!! 真犯人は…お前だ!」とか煽りながら、

今回で判明したのは「オクトセブン」の創造者で、

作った人と愛宕山田明郷)たちを殺した犯人はどうやら違うみたいで。

いや、そしたら真犯人とは言えなくない?と頭がこんがらがってもしまうのでした(苦笑)

うーん…個人的には、前回から本作への満足度が下降気味ですね…。

 

 

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