ボイスⅡ 110緊急指令室 2話 雑感|ひかり(真木よう子)頼み感が否めない

 

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いや、なんでやねん…な展開ばっかりですねぇ。

2週連続で子供誘拐ネタという話の引き出しの少なさ。

息子が再び誘拐されたかと思ったら、CM明けになったらいつの間にか3日経っていて

保護出来たという中途半端な引っ張り方。

人物描写においてもツッコミ出したらキリがないんですが、

爆弾を抱えた白塗りJr.(←勝手に命名)に「撃つならここね〜」って言われて

言葉通りに心臓部分を撃つバカ正直な刑事だとか、

何の疑いもなしに息子が拘束されている場所に侵入するハマの狂犬とか、

エグい演出でドラマチックに仕立てるのを優先し過ぎて

細部やリアリティな部分を捨てている感が否めません。

前者の透(増田貴久)の場合、"大人の事情"で闇落ちさせる形で

また見せ場を作りたいって所なんでしょうが…

足を狙えば相手の身動きを防げて、手錠をかける事だって出来たはずですよね?

 

ひかり(真木よう子)の超能力者っぷりにしても、前回から思っていましたが、

ECUは前作以上に、彼女がいないと機能しない組織に成り果てていて。

そうなってくると、前回今回と、たまたま1つの事件が終わって次の事件に移ったから

対応出来たけれど、もし事件が同時に起こったら…?という疑問が当然出てきます。

ECUの他のメンバーはただの電話番に映るし、1人の超能力者に頼りっぱなしの状態で

ロールモデルになった意味が分からない。

樋口(唐沢寿明)も自ら捜査しているというよりかは、

彼女の勘に従って動いている感じ(前作はもう少し二人三脚だったような…)。

つまり、あれだけの人数を揃えといて、実質刑事らしい仕事をしているのは1人だけ。

彼女の判断力と分析力に"絶対にミスがない"前提で描かれている所なんかは、

もはやAIでしかありません(苦笑)

 

うーん、ファンタジーな世界観なら受け入れられたんでしょうけど…

現実世界をベースとした話でここまで警察官を下げる無茶苦茶な設定が続くと、

話も引き込まれませんね。

正直に言ってしまうと、今期の土曜日はNHKの次回作の発表がないし、

「オシドラサタデー」の新作も毎回感想を書くタイプの作品ではない気がしたので、

本作だけでも書くつもりでいたんですが、

やっぱり前作でも微妙に感じた作品を「続編だから」と言って

無理して書く必要はないと思えてきました。

 

したがって、(後は「ザ・ハイスクール ヒーローズ」の出来次第ではありますが)

土曜日はのんびりさせていただく事になるかもしれません…

とは言っても、ここ最近の休日は時間にルーズな投稿が多いですね。

待ってくださっている方には申し訳ありません。

特に今期は、感想を書くモチベーションが湧かないドラマが多くって…(滝汗)

 

 

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推しの王子様 1話 感想|社員に王子様扱いされないおディーン様(泣)

 

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当ブログは基本的に、当時感じた事を書き残す備忘録のつもりで運営しているので…

視聴前から事情を知ってしまっている以上は、書かせて欲しい。

もう今後は二度とその事には触れないと誓うから、書かせて欲しい。

主人公…深キョンのパターンも見てみたかったなぁ…と思ってます(泣)

 

推しとの出会いも、映像の質感も、演出も、軽く楽しめるラブコメというよりかは、

まるで夢の時間を過ごしているかのようなディ◯ニーっぽい世界観に近い。

その世界観と調和のとれる役者さんに、ディーン・フジオカさんと深田恭子さんを

キャスティングしたって所なんでしょうけど、

クールで仕事の出来そうなイメージのある比嘉愛未さんとなると

妙に現実味が出てきちゃって、ファンタジーな作りの本作からは

浮いてしまっている印象の方が強かったんですよね。

代役が決まってからどこまで設定を変更したのかは不明ですが…

ズレを少しでも埋めるために、台詞や言葉遣いを比嘉さん寄りにしたり、

良い意味で浮世離れした佇まいのディーンさんの魅力が主要人物を食ってしまわないように

ご本人自らが抑えめ(に見える)の演技をしたりと、

キャストのバランスに合わせて調節して行っている感じがしました。

 

ただ、まだ会ったばかりの怪しい若者を簡単には受け入れないという

案外冷静な思考の持ち主である所、元経理部で現在はバリバリ活躍する人気社長という設定には

説得力があって、途中から魅力的に映ったのも事実。

初回の放送が終わった頃には、航(渡邊圭祐)を一人前の人間に育て、

時には母のような優しさも見せる泉美(比嘉愛未)の姿を見守っていきたい…と

思えるほどになりました。

 

内容自体も、素材は良いのに活かせられていなくて勿体ない男性をモテ男に育てる

よくある"育成ゲーム"じゃなくて、お互いの出会いを通して

人生や物事の考え方も根本的に変えていく"成長と気づきの物語"の方向になりそうで、

ちょっと期待出来そうな気がしています。

推しがいる事の幸せを見つめ直す泉美と、

生きる活力を与えてくれるモノ=推しに出会う模索の旅を始めてみる航。

本作が何をテーマにして描きたいのかが映像で見えてきましたし、

王子様を安易に俺様キャラにしないとか、航が推しに似ているからって

何でも都合良く解釈して甘やかさないとか、

「いやいやそれはないでしょ〜」っていう視聴者の違和感にも事前に配慮しながら

ファンタジーな世界観を純粋に楽しませようとしている所を踏まえると…

もしかしたら掘り出し物になるのかもしれません。

 

ただのおバカちゃんというよりかは、現在に至るまでに何か訳ありな事情が隠されてそうな

航の過去も気になりますし、これは視聴決定ですね。

面白くなると良いなぁ。

 

…最後に余談ですが、おディーンさんは当て馬確定なんですかね?

身近に王子様がいるのに、なぜか誰も惚れない不思議(笑)

 

 

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緊急取調室(2021) 2話 感想|前後編をやっても完結しないとは!

 

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ええ〜〜…宮越(大谷亮介)の件は最終章まで引っ張るんか〜い!

それなら、ますます前後編にした意味がないような(笑)

本題である取り調べシーンにしても、15分過ぎになって開始するという遅さ。

前回と合わせると約80分間待たされた事になる訳で…

前回に収まりきらなかった分を描いているのか?とも思える事件捜査のシーンや、

ホワイトボードを通して事件内容をまとめるくだりが盛り込まれるもんだから、

いつまで経っても前菜ばっかりで、心待ちにしていたメインディッシュの女優対決が

中々来ないもどかしさを感じてしまいましたよ…。

桃井かおりさんの演技を味わうのも考慮したら、

一気に2時間で描ききってしまった方が余韻を味わえたかもしれないのに、

この構成は勿体ないです。

 

でも、内容はどうであれ、やっぱり長年キャリアを積まれているお2人は凄いな…と。

会話の応酬だけで自然と「2人の生き様の対比」や「大國の変化の兆し」を

浮かび上がらせるなんて、早々出来ない事でしょう。

過去の栄光やカリスマ時代の自分に囚われ、

「勝利か死か」という言葉がダサいのを自覚していない悲しい元活動家と、

笑ったり喋ったり、ドーナツを食べて美味しいと言ったりしている方が幸せだと胸を張る警察官。

真壁(天海祐希)とぶつかっているうちに当時の輝きを取り戻し、

自信に満ち溢れた姿を見せる大國には、どえらいものを見せつけられた感覚を覚えました。

彼女の人生はまだ始まったばかりなのだと思える

ラストのドーナツ差し入れシーンも、個人的には爽やかさがあって好み。

 

ところで、気になるのは…

あの50年前の回想…桃井かおりさんご本人なんですかね?

顔はおそらくCGを使っているとして、話し方もご本人な気がしたんですけど…

そこらへんの詳細を知りたいです(笑)

 

 

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