知ってるワイフ 7話 感想|結局は「元春が悪い」で終わるw

 

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前回「俺が沙也佳(瀧本美織)を幸せにする」と言って始まった第2章。

なるほど…元春(大倉忠義)の決意を、"あの頃の思い出"をほぼ挿入しない形で、

澪(広瀬アリス)とのやり取りを減らした形で見せてきましたか…。

でも、彼はやっぱり出来る人ではないので、沙也佳と関わっていく中で

「俺は今の生活に満足しているんだろうか」「このままで良いんだろうか」という葛藤や

一緒にいてどことなく楽しくないという不満も描かれていて、

暗喩的に澪への未練も表現されている。

この演出は面白いですね。恋愛モノとしては結構新感覚。

 

ただ…これは個人的なイメージですけど、

韓流っぽさが再び顔を覗かせた気がしなくもないです(笑)

夫婦喧嘩で沙也佳が怒鳴っている姿が初回の澪と重なってしまう所だとか、

誹謗中傷で書き込む言葉に「整形美人」が出てくるとか、

「どこかに連れてって」「どこ?」「遠い所」なんてファンタジーな会話が

急に繰り広げられるのだとか。

特に"怒り"の感情をヒステリックに見せる印象が強い。

女性が怒鳴っているシーンを見ると、どうしても心がズキズキしてしまいますなぁ。

 

回を重ねるごとに、少しずつ沙也佳に同情したくなったけれど、

今回の「自分の事が最優先」的な自分勝手っぷりにはちょっと引く。

でもさ…よくよく考えたら、これはある意味策略なんですよ。きっと。

現に、澪だって元春の手を頭に乗せたり、母を置いて元春と2人っきりになったり

かなりあざとい行為をしているのに、責められる描写は全然ない。

既婚者の元春の前で母が澪の事を「私が思い描いていた理想の嫁」と褒めるのは、

沙也佳を"結婚するのを間違えた相手"と例えているようなもんでしょうし。

澪を良い印象づけるために、結構酷いキャラに描かれているとは思うんですよね。

そもそも、ビハインドで悪口を書く気にさせたのは2人が原因なのに、

何の心当たりもない様子で「なんでそんな事したの?」みたいな冷ややかな目で

見られているのが可哀想。

 

まぁ…結局は「元春が悪い」で落ち着くんですけど。

婿の立場で贅沢な暮らしさせてもらってる事に対して感謝の言葉もかけず、

頭の中は元妻の事ばかりなくせして「だから謝っただろ!」「俺は召使い」は、ない(笑)

沙也佳は彼のどこを好きになって結婚したんでしょうねぇ。

社長令嬢だったらパーティーでいろんな人と知り合う訳で、

ごく普通の銀行員に恋に落ちる事は早々ないだろうに…ビビッときたのがどこなのか知りたい。

 

上原(小関裕太)は最終的に当て馬ポジで終わるとは思ってます。

後は…元サヤで終わるのかどうか、本当に分からない。(基本的に応援はしている。)

だって全然学習してないんだもん(泣)

 

 

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にじいろカルテ 5話 感想|隣の芝生は青く見える…ってやつデスね。

 

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すごいわ…4コマ漫画のオチを見ているようだったわ。

最終的に命の尊さに行き着く事の多いイメージの医療を扱ったドラマで、

「俺以外みんな死ね!」で終わったものがあったでしょうか(笑)

主題歌も雰囲気も全てデスデスデスデスで吹き飛びましたよ。

でも、奇抜なオチも含めて、かえって良かった気がします。

「自分はこんな辛い過去を抱えていた」「どうして自分は周りより劣っているのか」

といった心の傷を利用してお涙頂戴にしないで、

「それはみんなで笑い飛ばそうぜ!」という勢いで押し通した所に好感が持てる。

 

歌関係なしに、常にオール5で、常に機転を利かせるなんて早々出来る事じゃないから

太陽(北村匠海)は良い意味で"普通じゃない"んだけど。

"普通"である事にコンプレックスを持った原因は、多分、通知表に書くコメントで

「特に何も問題はありません」の一文で済ませた

担任の存在から始まっていて(子供の個性に気づいてあげるのも大事な仕事なのに!!)、

もっと早くから村人達と交流出来ていたら

そんなに思い詰める事はなかったんだろうなぁ…と思います。

周りに凄い人達がいるから自分は何にもないんだと落ち込む。

「そんな事ないよ」と言われても「いや、それはあなたが凄いからじゃん」って

捻くれて捉えてしまう。

私も彼みたいなケースは仕事の時によく起こるから、

何で悩んでいるのかも何となく分かったし、彼の気持ちもひたすら共感出来る。

 

朔(井浦新)が2人に過去の出来事を告白するくだりはもう少し後かな?

2人が察してからかな?と思っていたけれど、前回からの流れでもう話すとは。

朔から出た話もすんごい頷けるものでしたねぇ。

出来事までの部分が端折られて、都合の良いように解釈されて、

自分なりに勝手にストーリーを作り上げてしまう。

「自分が語りやすい物語の中に人を閉じ込める」完全に的を得ている台詞。

本人も長台詞って言っていたけど、彼自身が日頃から抱えている想いだとか、

太陽を元気づけようもんなら"弱い部分"を見せてまで全力で向き合う姿勢だとか、

笑って楽しく生きると決めた意志の強さだとか…

あのカミングアウトに朔なりの人柄が滲み出ていたのも印象に残るシーンでした。

 

自分は普通だと思っているだけで、実は他とは違う個性を持っているのかもしれない。

自分が相手を羨ましく感じてしまうのは、向こうも同じだったりする。

医療ドラマではなくて、何と言うか、

心に寄り添った新たな治療法を教えてくれる…そんな作品です。

見ていて心地良いですね。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 3話 感想|初出勤日にドキドキ

 

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(先々週に放送された回のため日付をいじって投稿しようかと思ったけど、

最新話が休止になったので、普通に上げちゃいます。他に上げられる感想もないしね。)

 

俊祐(工藤阿須加)の彼女っぽい涼音(水沢エレナ)が気が強そうだな…

いびられる展開が来るんじゃないかな…とか思いながら、

まるで我が子のように萌子美(小芝風花)の初出勤を見守った回。

この時ばかりは、すぐネガティブな方に考えてしまう

母の気持ちがちょっとだけ分かる気はしました(笑)

普通に面倒見の良いお姉さんで良かったです。

 

萌子美の性格的に、フリーランス…特に自分をありのまま出せる

イラストレーターとか、今回で言うフラワーアレンジメントとか、

芸術の仕事が向いている気はするんだけど、彼女はまた"誰かの下で働く"道を選んだ。

「お客さんに喜んでもらえる花が、私には分かる」その考えもごもっともではある。

でも、花屋で働く以上はある程度のルールは守らないといけないし、

涼音は結構ハッキリ物を言うからキツイかもしれないけど、

アドバイスしてくれたのは見た目のバランスとか、色合いとか、デザイン方面の話だから、

今後接客していく上では"お客様を喜ばせるための知識"として覚えておいた方が

人生において役に立つのかもしれない…と思ってます。

 

でも、偉いなぁ…萌子美。

意見がすれ違っていたら弁解してしまいそうになるのを、グッと堪えましたよ。

純粋に「これが私だから!」「私はこうでありたい!」を描くんじゃなくて、

涼音達に1つ1つ指導してもらったり、

「それはどうかな?」と言ってくれるおじいちゃんがいたりして、

理想と現実の差に悩まされながらも、考えて、考え抜いて、

自他共に否定しないように気持ちを伝える…という結末に落とし込んだ所が

大人の脚本だと感じさせますね。

 

で、父・伸寛(田辺誠一)の独立の件は…実際の所どうなんでしょうかねぇ。

自発的にじゃなくて、本当に経営状態が悪くて事務所が潰れたとか、クビを言い渡されたとか、

悪い流れで在宅ワーク(…という名の就活?)を始めたと思うんですけど。

それにしても、妻に言わずに事務所を畳んだ旦那に、涼音に言わずに妹を雇う事にした兄…

誰にも相談せずに自分で物事を決めちゃう点では、"親子"って感じがしますな(笑)

 

 

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