*2024年 春ドラマ 視聴リスト&期待度*
5/13:春ドラマ雑感集② をUPしました。
↑「イップス」5話の雑感を追加しました。

青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 6話 感想|いじめ問題、そんな甘くないっすよ?

 

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今までは学校に警察が配属される形で

"新感覚学園ドラマ"として成立出来ていた訳ですが、

結局、主人公の過去が絡んできちゃうと

物語の向かう先は縦軸中心の話になってきちゃうんですよね。

だから、毛色が変わってしまっている感じ。

 

隆平(藤原竜也)が警察官らしく

保護者と学校の中立的存在として描かれれば面白くなったかもしれないけど、

彼が学校に来た目的は恋人を殺された事による復讐でしかなくて。

それはわざわざ警察官という外部の人間を呼ばなくたって、

訳ありの過去を持つ教師だとか、黒幕に近づくために教師だと偽る人とか、

"学校内"だけでいくらでも完結出来そうな設定だと思うんです。

まぁ、真相が明るみになっている以上、

今更「こうなっていれば…」と言っても意味ないんですが。

 

しかし、本作の作りに残念に思っている点はそこじゃない。

縦軸がクローズアップされるにつれて、"警察が学校を救う"1話完結部分の着地点が

どんどん雑になってきている事…これに尽きます。

中盤で出てきたひったくり犯が結局誰で、ただの常習犯なのか、

それとも(三枝(山田裕貴)とのシーンで「最近ここら辺でひったくり被害が

相次いでいるらしいですね」という会話がなかった事から)

機密情報を狙って教師が誰かを利用したのかが一切明かされなかったから、

無理やり事件を勃発させるための"アイテム"として描かれているような不自然さがありますし。

序盤は「教師による若手教師へのいじめ」がテーマで動いていたはずが、

いつの間にか「人手不足による業務量過多」になって、

校長対教師への構図に挿げ替わっている。

実際に部活動の顧問などのサービス残業も多くて、学校がブラック扱いされている。

そんな社会問題に突っ込みたいのは分かる。

でもさ…なんで1時間内でそこまで欲張ろうとするのかな?

「いじめは犯罪」という前回の主人公の訴えは忘れてしまったんですかね?

今回の2人の教師こそ、初回みたいにガンガン手錠で逮捕するべき相手でしょう。

教師だろうと生徒だろうと、警察だから容赦はしない"勢い"はどこ行ったのか。

風呂敷を広げるだけ広げていって、根本的な問題は回収しないんじゃあ…

本末転倒ですよねぇ。

 

はぁ…学校に深く関わっていない"第三者"の立場だからこそ、

視聴者の思っている事、行動したい気持ち全て代弁してくれて、

もっと痛快感を味わわせてくれる作品だと思っていたんだけどなぁ。

モヤる。非常にモヤる…

しれっと味方側に回った2人が「業務問題」でチャラになって、

今後も罪に問われる事はないだろうと察してしめしめなんて思っているのを想像すると…

腹立ってきますわな(笑)

 

 

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監察医 朝顔(2021) 14話 感想|「おかえり」と言い合える家族でいて欲しい

 

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ついに終わった。

長く長く感じた「孤独編」…ようやく終わった。

もうホッとしてます。もうこれが最終回でも良いくらい。←それは言い過ぎ(笑)

 

そもそも「孤独編」というネーミング自体、

視聴者に可哀想と思わせる意図的な表現のようで抵抗感を覚えまして…

そして、桑原(風間俊介)も平(時任三郎)も同じタイミングで転居させて

家族をバラバラにする意味はあったのかとも疑問でした。

まぁでも、終わり良ければすべて良しとまでは言いませんが、

久々に4人で囲む団欒や、つぐみ(加藤柚凪)と仲良く遊ぶ光景に

実家に帰ってきた時の懐かしさを感じて、思わず「おかえり」と言いたくなりましたし、

4人の間にある絆の深さを改めて噛みしめるための「孤独編」でもあったのかな…とは、

今となっては、そう思います。

 

今回の何が最も"本作らしかった"かって、

朝顔上野樹里)の大人で真面目な性格が描けていた所。

普通だったらほんの嫉妬心で美幸(大竹しのぶ)に顔を見せに行きたくないだろうし、

「実はお父さんの事が好きだったんでしょ?」なんて

オブラートに相手の気持ちを確かめる事だってあり得ると思うけど、

朝顔はそれをせず、ひたすら「お母さんと仲良くしていたお友達」として接し続けた。

どう思っているのかハッキリさせるとか、変にドロドロした展開にならなくて良かったです。

 

そして、その人間性の高さはお父さんから遺伝しているのもよく分かる。

歳を重ねるにつれプライドが高くなって、強がりな性格になる人が多分増えていく。

「先に謝っておきたい」「これから迷惑かけると思うけど」と

正直にありのままを伝えられる人はそうそういないと思う。

つぐみちゃんの「どうして離れ離れなの」は

そこまで深く考えた上での言葉ではないかもしれないけど、

自身の病気の件や、妻の"生きた証"と一緒に死に向かう人生を歩もうとしていて、

心に翳りのあった平に一緒に暮らす事を決断させた

"生きる希望"を見出させたきっかけになったのには間違いないですし。

三世代にわたって、親の考え方や生き様がこうやって子供に伝わって…という

日常生活においての家族の存在の大きさを感じさせたお話だったのが、

今回の満足度に繋がった理由なのではないかという気がします。

 

つぐみにクリスマスプレゼントをみんなで渡しに行って、

ドジをやらかして笑って、酌み交わしながらお喋りして…

ずっとそんな家族であって欲しいです。

カセットテープにもどんどん記録を残して欲しい。

骨よりも案外そういう思い出の積み重ねが、

心の拠り所になるのではないかな…と思ってます。

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 5話 感想|戸田一希は女性だと分かったけど…

 

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まぁ、日高が容疑者だと疑われている以上、

彼の秘密が誰かの手によって漏洩されて会社がピンチ!という展開は

いずれやりそうな内容ではあるんですが…

う〜ん、個人的には何か引っかかるなぁ。

 

「歩道橋の彼女」と日高の関係性、

そしてその正体を突き止めようとする河原(北村一輝)の動きと

着実に事件の真相には近づいている描写はあるし、

主要な人物の一人である陸(柄本佑)が果たしてただの善人なのかどうかにも迫っているから、

決して今回の話が意味のないものだったとは言わないんだけど。

でも…本作が全10話で、中間地点だとすると、後半戦に突入する前の重要な回に

会社にネガティブキャンペーンをもたらした犯人を特定するだの、

九十九(中尾明慶)が特許を買収しようと企んでいるだの、

本作が書こうとしている"事件"からズレた話をメインに盛り込む必要ってあったのかな?

と思ってしまいました。

森下脚本は物語の中間地点からどんでん返しが続くイメージがあったので、

そろそろ驚くべき"何か"がやって来ると待ち構えていた分、

あれ?思ってたのと違ったな?…っていう肩透かしを食らった感じ。

 

まぁ、唯一進んだと言えば、やっぱり戸田一希の件ですね。

男っぽい名前ですが、実は女性。

本格的な考察はそういうのが得意な方に任せるとして…

戸田一希がラブレターに書かれていた"歩道橋の彼女"で、

(いや…河原の勘違いで、次回の冒頭で別人だと発覚する可能性も考えられるか?)

手紙を大事に残している理由としては、

彩子<日高>(綾瀬はるか)が日高<彩子>(高橋一生)と入れ替わる前に

入れ替わった相手だからなんじゃないかなぁとは思ってしまいますね。

 

日高<彩子>も触れていたけど、化粧や服装と

"女"である事を楽しんで、しかもその楽しみ方を知っている感じですし。

陸が帰ってきて、「何言ってんの!他に行くとこないでしょ?」と言われた時の顔が

完全に恋に落ちた顔でしたし。

2話の感想でも書きましたが、日高が何度も入れ替わった説、まだ有力なのかも。

 

 

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