いいね!光源氏くん し〜ずん2 4話(最終回) 感想|急に詰め込んだ感満載の最終回...

 

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「それはまた随分急な…」by 中将(桐山漣

最終回の内容、全てこの台詞で言い表せそうでしたな(苦笑)

うーん…やっぱり全4話じゃ足りなかったんじゃないですかね?

 

紫さん(壇蜜)は源氏物語の作者で、

光源氏千葉雄大)と中将が現代の世界に迷い込んだのも、

カイン(神尾楓珠)が平安時代にタイムスリップしたのも

彼女が趣味感覚で書いた小説が原因だった!っていうのは分かるんだけど、

前作のフィリップ(厚切りジェイソン)のような手の込んだからくりを期待していた分、

最後の方でポッと出てきて説明台詞で今までの真相を打ち明ける展開には

ちょっと肩透かしを食らってしまった感じがしました。

沙織(伊藤沙莉)の恋のライバルとして描かれていた紫の上(紺野彩夏)も

いつの間にかいなかった存在にされて、あちらの世でしれっと幸せそうにしていて…

じゃあ初回の頃の意味深な夢オチ演出は何だったのかと思いますし。

 

そして、一番不思議だったのは、沙織の心境の変わりよう。

さっきまで「生きるってファンタジーじゃない」「現実を突きつけられた」などと

光源氏と暮らす事は難しそうな旨を話し、その後で一条(一ノ瀬颯)から告白された事を呟いて

迷っていた様子を醸し出していたのにもかかわらず、

一条にはきっぱりと断りの返事をして、

場面転換したら光源氏からのプロポーズを受け入れてハッピーエンド。

誰との幸せを選ぶか?に向き合うまでの過程がなさ過ぎて、

この急展開っぷりにもちょっとついて行けず。

話数が多かったら、光源氏と離れていた数日間も描けたんでしょうねぇ。

 

前作はファンタジーとリアルのギャップで楽しめた作品だったように記憶しているんですが、

本作は何と言うか…うじうじ、イライラしていた2人の描写が多くて、

(結婚式のくだりも含めて)ベタなラブコメに落ち着いてしまった気がします。

これは前作でもそうなんですけど、実は私、沙織のそういった姿はあんまり好きじゃなくて(汗)

サバっとツッコむ所とか、ぱっと見は姉御っぽくても可愛げがある性格とかが

魅力的なキャラクターだと思っていたので、今回は素直に応援出来ませんでした…。

光源氏への当たりがキツくて、彼に同情してしまいたくなる時もあったし。

短くやるにしても、単発か前後編くらいがちょうど良かったのかな?

 

 

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半径5メートル 9話(最終回) 感想|フーミン@芳根さんの成長を見守るドラマでした。

 

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自分が組んだ特集のタイトルが、前回の週刊誌では一番下に載っていたのが、

今回では、本棚に置いても目につきやすい

一番上に載っていた…という出世具合に密かな感動を覚える。

良かったなぁ、フーミン。

風未香(芳根京子)が二折での仕事を通して学んできた事を活かしてきた

集大成のようにも思えたし、でもまだまだ彼女達の物語は続きそうな気もした…

そんな最終回でした。

 

今振り返ってみれば、「半径5メートル」というよりかは、

「半径0〜1メートル」の話の方が多かった本作。

正直言うと、身内のモヤモヤを取り扱う話じゃなくて、

初回や前回、今回のような、日常生活を通して得る謎を風未香自身が追究していって

解決へと導いていく話をもっと見てみたかったです。

確かに、身内がメインでもタメになったり、

価値観の多様性を面白く感じられた時はありましたが、

それと同時に、プライベート(恋愛、育児など)で抱えた私情を持ち込み過ぎていて

登場人物の心情に共感出来ない時もあって。

初回の時点で、「なぜ?」を様々なテーマ・視点で描く作品になるのだろうと期待していた分、

この結果には少し消化不良感も否めません。

 

ただ、女性の生きづらさを題材にした作品でありながらも、

強い主張で他者を圧倒させるのではなく、

当事者の心に寄り添う事で本当の問題がどこにあるのかを浮かび上がらせる作りには

何度もハッとさせられました。

個人的には、社会派ドラマは真面目で堅い方向に行くからと

つい構えて見てしまいがちなんですが、

本作の主人公はあくまでも、失敗もするし、感情にも流されやすい…

そんな"ひよっこ"の描写が、見る側の心を解してくれた気がします。

宝子(永作博美)のふとした言葉に振り回される風未香も、涙声で子犬っぽくなる風未香も、

肉まんを頬張る風未香も…とにかく純粋な性格なのが伝わってきて。

芳根京子さんの持つ可愛らしい声が活かされていたし、

「お姉さん」じゃなくて「お姉ちゃん」が似合う

どことなく親しみやすさを感じさせる彼女だからこそ出来る役だったと思います。

 

山辺(毎熊克哉)との別れは残念でしたが…

同業者として初めて風未香を認めたとも言えますよね。

これからはお互いに闘志を燃やしながら切磋琢磨する

新しい関係になっていくのかもしれません。

 

手柄をとったのが後輩だろうと関係なく、

「良かったね」「唸っちゃった」と感じた事をそのまま言葉や動作で表現してくれる

二折の面々は、理想的な上司過ぎて羨ましい。

身近の疑問なら切り口を変えれば他にも色々出てくるでしょうし、

またいつか続編をやって欲しいです!

 

 

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ドラゴン桜(2021) 10話(最終回) 感想|池井戸演出は池井戸作品でやっておくんなまし。

 

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今朝のTwitterでうっかり記事を見かけちゃったんですよねぇ…ビッグゲストの件。

いかん!ネタバレだ!と思ってささっと他のページに飛ばしましたが、

もう目にしてしまっているので…

山P(声のみだけど)やガッキーが出演される事を知らない状態で見たかったな。

まぁ、普通だったら喜ばしい気持ちのまま終わるんですけど、

本作の場合は内容が内容なので、

このためにわざわざ呼ばれたのかと思うと…気の毒でしかなかったです(苦笑)

逆に、前作からの出演者は誰も出てこなかった方が身のためだったんじゃないですかね?

矢島(山下智久)が助け人としてどうやって動いてきたのかは後出しじゃんけんで描かれたものの、

結局香坂(新垣結衣)が何を手助けしたのかは分からずじまいでしたし。

ただ視聴率稼ぎのために出したかっただけでは?という気がしてなりません。

 

で、内容の方は…一言で言うなら「茶番桜」でしたね。

まず茶番だと思ったのは、最後になっても陰湿な嫌がらせをする受験生が出てきた事。

嫉妬の感情をむき出しにするようなやつが一次試験通る世界ってあり得るんですかねぇ。

健太(細田佳央太)の事を監督に報告しても、席替えの対処もしてくれないし、

再度やったのにもかかわらず強制退場もなし。甘過ぎますって(笑)

岩井(西垣匠)と小橋(西山潤)がヤンキーらしく助けてくれたのは安心しましたが、

藤井(鈴鹿央士)の手を負傷させている訳で。

警察に補導されるくらいの罰を受けてもらいたいと感じるのは私だけでしょうか。

あの2人も…スクポリ案件でしょ。

 

売却桜もせめて先に解決してくれたなら、まだ最終回もマシに映ったかもしれません。

いっその事、ナレーションでサクッと済ませても良かった。

でも…福澤演出なので、それにたっぷり時間使うんだろうなぁ…というのは分かってましたよ。

飛沫飛ばしまくり。机バンバン叩きまくり。急に怒りの沸点が低くなる役員たち。

ずっと見せられる無駄に長いテーブル。

半沢直樹」を真似た演技指導や展開で尺を割いたお陰で、話が終わる頃には

「合格出来て良かったね〜!」「ああ…こっちは悔しかったねぇ…」っていう

東大専科の面々に向ける興奮やら熱い感情やらは完全に冷めてしまいました。

米山(佐野勇斗)と坂本(林遣都)がいつの間にか手を組んで寝返っていた件も雑。

つい最近まで一切出番はなく、

最終回になって「実はこうでしたー!」なんてやられても…って話ですし。

簡単に種明かしされるくらいだったら、最初っから復讐を匂わせる描写はいらなかったですよね。

 

無理に池井戸要素を入れて、悪役を大げさに仕立てて

逆転劇でスカッとさせるのが福澤さんの狙いだったようですが、

一部のスタッフはその作風が本作の持ち味と合わない事を察して

現場で衝突する日々が続いていたのか、

結果的には池井戸パートも勉強パートもお互いに納得のいく所まで手を掛けられず、

中途半端で終わってしまったような気がします。

思えば、バドミントン部のコーチは資格が剥奪されないままだったし、

数々のモンペは桜木(阿部寛)の発言だけで改心したし、

前回の売却賛成派の先生のくだりはなかった事になっているし、

天野(加藤清史郎)の方も知らないうちに親や弟と和解出来ていて…

おまけに、肝心の受験までのカウントダウンは

残り3話くらいはダイジェスト版のように淡々と済ませただけ。

無駄な要素が多過ぎたために、最後は爪が甘くなるエピソードばかりでした。

 

視聴者が味わいたいのは、受験とは関係のない"学校全体"で繰り広げられる問題に

対処していく主人公たちの熱さではなく、

東大専科の面々が勉強に打ち込んで成長していき、

やがてそれが実績という形になって現れる感動ではないかと思うのです。

本来は生徒がメインの話なはず。

せっかくの原作・続編が勿体ないとしか言いようがありません。

 

最後に、少し厳しい言い方になりますが、

池井戸作品に関わっているスタッフの方はもう全く別作品の続編制作に

関わらないで欲しいですし、来年いっぱいまで休んでいただきたいです。

こんなに物語が破綻していた作品でも、視聴率は13〜15%で

通常の日曜劇場枠よりも高めの数字をキープしていた事を知って、ガッカリしました。

好評だったらまた味を占めて同じ手法をやりかねない訳で、

年月が立たないうちに新しい池井戸作品(+"かぶれ")のドラマが

出てくるかもしれないと思うと、今から萎えてきます…

いつまで続くんだろうな、無駄に熱演させて怒鳴って

コッテコテな画作りにした勧善懲悪モノ…(滝汗)

 

 

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