刑事ゆがみ 2話 感想(長めです)

 

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※これは当ブログ「りんころのひとりごと。」を立ち上げる前に、

PCのメモソフトで作成していた記事に手を加えた物です。(念のためご報告…←テンプレ

 

 

「この世には、平気で嘘をつき、欺く人間がいます。

 武士にとって、嘘や誤魔化しは卑怯な事なんです」

「何で嘘をついてはいけないんでしょうか?」

「それは、嘘は人を傷つけるからです」

「人を守るための嘘もあると思います!」

 

今回は嘘にまつわるお話。

人を傷つける嘘もあるけど、相手を想っての嘘もある。

嘘に関する教訓で始まった本作でした。

 

事件は、ベランダから逃げた男性による強姦事件。

襲われそうになる早杉先生(水野美紀)を助けるため、

大学生の打越(中川大志)が犯人を追おうとするけども、

犯人が振り回した花瓶の痕によって頭を強打し入院してしまいました。

事件の真相を知るべく、うきよ署の面々は早杉に話を聞こうとするんだけど、

「事件を忘れたい」の一点張りで捜査協力を拒んでいる様子…。

 

なぜ彼女が黙ったままだったのか、それは…打越を思いやるためだったから。

早杉と打越の出会いは、中学時代に遡ります。

つまらない学校生活だと感じていた打越に楽しみを与えてくれたのは、

早杉先生の存在だったんですね。

 

でも、お互いがいくら好きでも、生徒と先生という立ち位置は変わらない。

打越の母は反対していたから、別れざるを得なかったんですな。

打越が同世代の彼女を作るようになったのは、この時の話でした。

 

関係を解消して、時が経て…早杉のいる学校に打越が教育実習生として

登場する事によって、再び恋人関係が深まっていきました。

それでもやっぱり立場と年齢差は変わらないまま…

早杉は再び婚活サイトに登録し、そこで出会った男性と関係を持とうと決めました。

 

「正直(抱かれるのは)誰でも良かった」

「大人の女として失望させたくなかった」

打越を想いやった上での、早杉の気持ち。

先生として、大人として…自分に自信を付けたかったから、

家に男性を連れ込むという行為をしたんだろうね。

打越との事はなかった事にしよう…きっとそういう葛藤も多少あったはず。

 

一方で打越は、早杉に対する愛情がどんどん深まるばかり。

早杉は彼の今後の未来を想ってあんな行動をしたんだけど、

そんな簡単には伝わらなかったよなぁ…。

好きすぎるあまり、ゼミ合宿から抜け出して会いに行き、

その場にいた男性に憎しみを覚えて…ね。

愛って深まれば深まるほど、お互いの気持ちが通じ合わなくなるんだなぁ…

切ない気持ちでいっぱい。

 

「刑事のいらない事件」で解決されてしまう辛さ。

だけどここは、菅能係長(稲森いずみ)が大いに活躍してくれました。

同世代(おそらく)で、同じ女性同士だから理解できる事…

頑なに本当の事を言わない早杉に対し、「本当に好きな人がいたからでしょ?」と

気持ちを代弁してくれる役割を担います。

菅能さんがいてくれたからこそ、ここの取り調べシーンは活きたよなぁ…!

 

「真相なんて知らない事の方が良い事があるんだよ」

「人の気持ちなんて通じ合う事の方が奇跡だからな」

弓神はお見通しだったんだろうね。

この言葉から、冒頭の嘘に関する教訓もしみじみと考えさせられるものになった。

 

数日後、打越は目を覚まし、発した第一声は「千里…」と先生を心配する声。

まだ先生の事が好きな様子で…。

辞表を持って学校生活に復帰する早杉に、打越の事を報告しに行く羽生。

それを聞いて涙ぐむ早杉に対し、下では弓神が「愛されてるねぇ~!」と

声をかけてくれました。

良かった…良かったなぁ。

 

そして締め。

奇跡は起きると思うかという、羽生が子供達に問いかける所に、

「はい!奇跡は起きると思います!!」と答える弓神。

早杉と打越が再び心が通じ合うかは分からないけど、この言葉といい、

愛されてるねぇ~という言葉といい、少しでも希望が見いだせたら良いよね…!

また幸せになって欲しい。

立場と年齢差は変えられないけど、それを乗り越えて欲しい…ですね。

 

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今回は嘘の教訓で始まり、嘘の教訓で締めるという構成でした。

柑橘類も事件のヒントになるんだ~という意外性から推理も楽しめて、

起承転結もしっかりしてて…前回とはまた毛色が違った話だけど、

今回も満足な回だったわぁ。

早杉と打越の馴れ初め&心情をじっくりと描いた、純愛物語で魅せてくれました。

 

前回で既にどういう人か、どういう関係かを見せてくれた弓神と羽生ですが、

ますますキャラにハマってきましたね!

今後はどんな風に磨かれていくのか、そこも楽しみ。

ゲスト陣も各役者さんの魅力が発揮されてて面白いなぁ。

下着泥棒・郷亀(斎藤工)の贅沢な無駄使い!(褒め言葉)

毎回誰がゲストなんだろう♪っていう楽しさもあります。


演出の方は、羽生が早杉を追いかける所、

早杉と打越母がケンカする所の撮影に躍動感があって良かったなぁ~。

 

まぁたレビューが長くなった!(笑)

もう上げるのが遅いのはテンプレにしてくれい~…しっかり書きたいって気にさせるのよ。

主題歌も買いました。

歌詞を見て、ますます素敵な曲だなぁ~って、、オススメだよ!

 

 

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