もっと独自性があっても良かったと思いますが、概ね楽しみました。
多分総じて、「何かを信じ込む」がテーマなんじゃないかと思えた今回でしたね。
ただ…CMの入れるタイミングだけがどうも残念だった。
ホラーな所は最後まで放送して思いっきり怖がらせて欲しいし、
物語が中断されると、明けになって集中力が切れてしまうしなぁ。そこだけがね。
ここからは、各エピソードごとに簡単に感想を書いて行きます。
脱出不可
主演:坂口健太郎
「他人の発言」を信じ込む物語。
脱出ゲームで、実は主人公が加害者だった…なんて話は斬新さには欠けますが、
ほんの軽はずみな行動が人を変えてしまうんだよという
一種の社会啓発モノだと捉えてみれば、まあまあ面白かったです。
何も疑わずにすぐコメントを信じ、火事現場を話題集めに利用してしまう主人公。
そんな彼の慌てる様子をからかうかのように見ている傍観者。
写真からの特定の早さ。1つの話題に乗っかるコメントの多さ。
このエピソードに関わる全ての人々を皮肉っているのだなぁと。
最後のオチ…「逃げられると思うな」はちょ〜っとベタだったかな。
CMの使い方が勿体なかったのはまずここです。もっと恐怖を堪能したかった。
他に捕まってた人は結局どうなったんでしょう?
あしたのあたし
主演:国仲涼子
「予告映像」を信じ込む物語。
設定自体が突飛で、それだけでも楽しく見られたかも。
「あした」「あたし」の文字遊びしたタイトルも好き。
あまりの煽りの強さでいざ期待して見てみたら「何だよ〜」と拍子抜けしたり、
予想とは違った展開に一喜一憂したり…
「こういうの、ドラマであるある〜!」とまんまと乗っかった気分。
で、その気分にさせられたものだから、最後の予告にびっくりしてしまった(笑)
THE MOVIEのお知らせ…良いね!そういう遊び心溢れるオチは好き!!
混乱させられる感じがいかにも奇妙でした。
幽霊社員
「幽霊」を信じ込む物語。
仕事が出来ない扱いされている社員がコンペを勝ち取るまでの、
ちょこっと温かく切ないおじさん奮闘話でした。
佐野さんと勝地さんがとにかく可愛らしい。
全体的に薄暗く青みがかかった映像で、幽霊という題材からして
それだけではただのホラーになってしまいかねないものの、
軽妙な音楽のお陰で見やすく、コミカルさと上手くバランスの取れた内容に
仕立て上げられていたのが良かったです。
せっかく友情が芽生えたのに…やる気が芽生えたのに…からのお別れも、
感情移入してしまう事間違いなし。
実はまだまだ幽霊はいるんだよ〜という「ゾワッと感」が残る結末も印象的でした。
クリスマスの怪物
主演:川栄李奈
「私は悪くない」と信じ込む物語。
「人間は愚かな生き物だ」と、悪者をお仕置きするようなミステリアスな人物は、
本郷奏多さんにはぴったりだったなぁというのが第一の感想。
まぁ…そんな所でしょうか。主人公が最後呪われてしまうのは何となく読めたので。
どんなドラマにおいても、いじめられた側はずっと根に持ってるんだよ〜って事ですね。
「幸せなら手を叩こう」の次に「赤鼻のトナカイ」もトラウマソングに仲間入り…(怖)
私、クリスマスは好きなんですけども〜〜!?orz その頃には忘れてる事を願う。
マスマティックな夕暮れ
主演:玉城ティナ
「生き返らせる黒魔術」を信じ込む物語。
これも…なかなかカオスでした。数学が苦手な私には頭が痛くなる話ですけども。
「幽霊社員」にも多少通じますが、
元々ヤンキーだった学生たちが親友の事を第一に考えて、苦労しながら勉強して、
だんだん知識が身について行く様は本当に見ていて楽しい。頼もしい。
厨二臭さ満載の書物って所が、またユニークさ溢れる。
最終的にたかしくんが復活して感動の再会になるかと思いきや、
もうすっかり賢くなってしまった面々なので(笑)
何でや…いつもと違うやんけ…な滑稽さと哀愁さが漂う締めも
このエピソードらしくて良いかなぁと。
前後編だったため、他のエピソードが放送されている間、
見えない所で頑張っているんだと応援したくなる気持ちと、
たかしくんの事が気になる!というソワソワ感の両方が味わえました。
彼はSNSのTLでは人気者になりましたよ。
ランキングを付けるならば、
①幽霊社員
②マスマティックな夕暮れ
③あしたのあたし
④脱出不可
⑤クリスマスの怪物
でした。以上!
↓次回('19 雨の特別編)の感想はこちら↓
↓今までのシリーズの感想はこちら↓