隣の家族は青く見える 3話 感想

 

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※これは当ブログ「りんころのひとりごと。」を立ち上げる前に、

PCのメモソフトで作成していた記事に手を加えた物です。(念のためご報告…←テンプレ

 

「実はね、大ちゃんにいってないことがあって。
 この間、ことちゃんの胎動でみんなで盛り上がったって言ったでしょ。」
「あの時ね、私、喜んであげられなかったんだよね。」

 

「みんなが喜んで幸せそうにしてるのに私だけ喜べなくて…そんな自分が嫌だった。

 不妊治療始めてからだんだん自分が嫌な人間になってるような気がして。

 それが…つらい」
「良いんだよ奈々。いいところも悪いところもあるのが人間ですよ。

 ことの妊娠喜べなくて当然だって。」
「向こうは作る予定もなかったのに、何の苦労もなく妊娠してさ。

 こっちはこんなに必死に頑張ってるのにできないんだからさ。
 それで喜んでたら、お人好し通り越してばかだよ。」

 

「だったらバカのほうがいい」
「大丈夫だよ。いつか俺たちのところにも絵絶対来てくれる。

 だってこんなに待ちわびてるんだから、来ないわけないじゃん。こなきゃ損じゃん。」
「うん…。早く来ないかなぁ…」
「来るよ。」

 

この五十嵐夫婦の会話でどれだけ共感した事だろう。
そして、大器の「来るよ」という一言だけで、

どれだけ安心感と頼もしさが伝わってきた事だろう。
主婦でもなけれな妊娠の経験もないけど、奈々の気持ち、とっても分かるんだ。
自分がなかなか上手い事行ってないと、だんだん他人が羨ましく思えてしまって。
ネガティブになればなるほど、そういう感情は強くなっていくわけで。
思った事をぶつける奈々と包容力のある大器の二人に、思わず泣いてしまった。

 

そして、もう一つ印象的なのは、亮司とちひろとの事。
父親としての責任があるから、亮太を離すわけにはいかないと考える亮司。
でも、ちひろは子供を作りたくないから…と思いやった上での誤解ってやつよね。

 

ただ、そのもやもやも引っ張らず、回を増やすごとに

奈々との会話によって徐々にほぐれていく感じが心地よい。

「今回のことは不可抗力だし亮司の仲に子供を選ばないっていう

 選択肢しかないってことも分かってる。
 でも、説得することもなくあっさり結婚を諦めちゃったのはショックでさぁ…」
「まあ、要するにその程度の女だったってことだよ。

 そこまで愛されてなかったってことだよね。」
「愛してるからじゃないかな?」
「だって、ちひろさんが子供を持ちたくないってこと、

 川村さんは誰よりも理解してるでしょ。
 ちひろさんを思うからこそ、別れを選んだんじゃないかな。
 好きな人に無理させることほど、辛いことってないと思うから。」

この会話の後の、ちひろの心情の変化をあえて書かなかったのも良かった。
既に奈々が変化を促すような話はもうしているわけで、後で付けると余分だったからね。

 

あと、(順番変わるけど)冒頭の助成金の話。
年齢対象外だからもらえないって…
少子高齢化だの散々言ってるくせして、

対象も決定づけられてて厳しいものなんだなぁと。
人物の心情に踏み込みながらも、こういう現実的なネタも盛り込まれてて…

勉強になりつつ温かい気持ちになりつつ、

本当に「今だからこそ出来る」ドラマですね。
マニュアルになり過ぎてないのもポイントです。

 

さて、一方で大変な事にもなりそうで…
朔くんとわたるんは、お互いが愛していれば大丈夫だとは思うけど、

問題は小宮山家だよね。
娘がダンスに通ってるのを母は知らないわけで、

旦那の件も含めてかなり訳ありになりそうだなぁと。
大器のお母さんは奈々の妊娠を知ってしまって。
お節介な性格故に、誰かに言いふらしてしまいそうだわ…(汗)

 

 

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