トクサツガガガ 6・7話 感想|互いの"好き"を理解し合えるまでの成長物語

 

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※本当は4/2に書きました^^;

いや〜、視聴するのも感想書き始めるのも遅すぎね。私(笑)

本放送の最終回から時間が経ってしまいましたので、ざっくりと残していこうと思います。

 

6話「ハハノキモチ」

 

「人の気持ちは通じ合える方が奇跡」

今回はそれを、任侠さん(竹内まなぶ)と母親、中村(小芝風花)と吉田(倉科カナ)、

中村と母親の関係を通して描かれました。

 

「奇跡」だから、思いをアプローチする積み重ねが相手に届くまでは

かなりの時間がかかります。

上手くいったら一生の思い出と仲間が出来るかもしれないけれど、

生活環境の変化でちょっとした溝が生まれる事だってある。

(任侠さんの所は理解してくれているようで良かった。)

人間関係は難しい。人間って繊細な生き物。

吉田の動揺っぷり、本当は何て伝えたかったんでしょう…。

 

そして、「人間関係は難しい」点でボスキャラ的な存在でいるのは、

やっぱり中村のお母さんですよね〜。

お母さんも恐らく中村と同じ「オタク」のような人であって、

「可愛いものオタク」なのには変わりないのですから、お互いの好きなものを

お互いで理解し合えたら良いなぁと思うのですが…

お母さんが自分の価値観を押し付け過ぎなのが(汗)

 

「30過ぎたら貰い手なくなる」つまり結婚しなさいとは言うけれど、 

お母さんは旦那と離婚してシングルマザーになった訳で…。

そうなると、必ず結婚が一番幸せな道かどうかは限らないですし。

あと、人の前でフィギュア出されるより、

ビンタされる方がよっぽど恥ずかしいと思いますよ?

「好きなものは好き」根本的にはそれで良いんですが、

どうか「娘の趣味=非常識」だとは決めつけないで欲しいかな。

全面的に受け入れろとは言わないけどさ…。

 

特撮の方も正々堂々の勝負になり、クライマックスに近づいて来ています。

現実パートも含めて、どんな決着が下されるのか。気持ちは最終的に通じ合えるのか。

気になりますね。

 

母親のビンタからの中村のビンタには、いや〜ビックリしましたわ…本当。

 

7話(最終回)「スキナモノハスキ」

 

良い最終回だったなぁ…展開そのものが、もう、熱い!

 

お母さんとの件で一度は大打撃を食らった中村が徐々に立ち直っていく様は、

力がもう出ない状態でいる所に、今まで助けられた子供たちから愛をもらって再び立ち上がる

特撮ヒーローの最大の見せ場そのもので。

中村に置き換えるならば…誤解が解けた後VHSを渡してくれた吉田の存在。

「好きな気持ちは消えてなくなる訳じゃない」と言うエマージェイソンやおじいさんの存在。

そして、今まさに助けを求めているダミアン(寺田心)の存在。

この他にも色々な支えがあって、色々な思い出があって…

最終的に「好きなものは好き!」と胸を張れるヒーローになれたんだと思います。

 

それと同時に、中村は「相手の"好き"を尊重する事」も学びました。

自分も小さい頃に母の好きなものを否定していたのには変わりなかったんだ…

と気づいてからの、あのぬいぐるみを渡すシーンには、どこかスッキリした気持ちに。

「ありがとう」お母さんは笑顔でそう返してくれました。

お互いの趣味が理解し合えるかはまだまだ先かもしれませんが、

これだけで十分希望の兆しが感じられますよね。

中村が「今までごめんなさい」と謝る訳でもなく、

「これからもよろしく」と言う訳でもなく、

セリフで落とし込まず、二人の表情と変化を見て視聴者に解釈を委ねる。

あえて分かりやすくしない作りが良かったです。

 

「好きな気持ちはなくならない」を表現するには、演出面でもシビれる所がありまして…

テレビ画面に食いついて見ている 子供時代→高校時代→現在 の中村の姿の重ね方も

印象に残るものでした。同じシーンでびっくりする。同じシーンで泣く。

根本的な想いは変わらないんだと、そう感じさせられます。

 

特撮オタじゃなくても面白いのかなぁ?と最初は若干半信半疑の気持ちで見始めましたが、

今期を振り返ってみれば一番の面白さでした。 

あの作り込まれたヒーロースーツはたった一度きりなんでしょうかね…勿体ない!!

キーホルダーも実際に売って欲しい!!(笑)

 

 

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