前回の感想でリメイクに関する事は既に書いたので、
これからは「前作を見ていない」私のまっさらな視点で書いていこうと思います。
で、今回のお話。前後編の割にはあまりダレる所がなく、
続々と現れる真相のお陰で興味深くは見られました。
後編でどうまとめるのかちょっと心配ですが。
残り数分で、視聴者も登場人物も高岡だと思い込んでた顔写真が
実は別人だったという仕掛けを用意したのは、次回を気にならせる「連続ドラマ」故の
手法として最適だったんじゃないでしょうか。
どこからが別人だったのか。整形したのか。兄弟説か?あらゆる想像をしちゃいます。
ただ、よく出来た部分はあるものの、いくつか気になる所も目立ちました。
一つ目は、何か辛い経験をした過去と今の姫川(二階堂ふみ)の佇まいが
あまりリンクしているように感じられない事。
つまり、傷を抱えた女性より、果敢に事件に取り組む女性の印象が強いと言いますか。
小出しにしてイマイチよく分からない回想はともかく、
突如見せる不安な表情とか、大きな物を背負っているように見せるとか。
演出や演技指導を通して、姫川の表情や行動にもっとそういった「弱さ」を
チラつかせて行った方が、「姫川」というキャラがより魅力的に映ると思います。
あの夜の歩道橋のシーンがあっさり気味で、個人的には勿体なかったのです。
あと、これは原作通りか分からないんですけど、
菊田(亀梨和也)の人物像がまだ掴みきれないのも気になりました。存在感が薄い?
(中の人の話じゃなくて、製作上におけるキャラの立たせ方の意味で。一応補足。)
チームの一員として奮闘するキャラなのか。姫川を守りたいとするキャラなのか。
出番を増やしてしっかり固めて行った方が良いんじゃないでしょうか。
前回に引き続き、やけに言動が古風なガンテツ(江口洋介)が
結局何者なのかも分からず仕舞いでもあります。
初回2時間SPの次は前後編という、序盤にしては何とも挑戦的な作品ですが、
とりあえず、今の所はそれなりに面白いです。今後の展開にも期待します。
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