サイン –法医学者 柚木貴志の事件– 1話 感想|色々とスルーすれば良いのかな?

 

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え…今回の事件、終わらんのか(笑)

最近で例えるなら「緊急取調室」「リーガルV」みたいに、

強気な主人公が事件を痛快に解決していく、所謂"時代劇風"1話完結型ドラマの

作りなのだとてっきり思い込んでおりました。

 

今回の事件の鍵は、青い繊維と黄色いワンピースを着た女性でしたけど…

そんな次回も引っ張るほどの難しい内容でしたかね?

だったら延長しないで欲しかった。

韓国ドラマ特有の「組織による陰謀」が物語を邪魔しちゃったような印象を受けました。

 

主人公の人物像については、どんな人だか理解出来る描写は

しっかり施されていたんじゃないかなぁと思います。

新人を巻き込み、遺体を無断で運ぶシーンで一目瞭然!

手術するのに手術着は着ないのか、マスクはしないのか、

そして法医学者なのになんで刑事並に防犯カメラをチェックしてるんだ、など、

色々現実性のなさでツッコミ所はあるんですが、

この人の場合は元々破天荒な性格なのは分かるので、まぁ許せちゃう感じはします(笑)

…けれども、性格に関係ない所の「話の持って行き方」は気になりましたかね。

 

まず不思議だったのが、冒頭のアイドル・北見を男性スタッフが呼びに行くシーン。

男性が肩を叩いた所北見が横に倒れて、その後に駆けつけたスタッフ達で

女性は悲鳴を上げて、もう一人の男性は「救急車呼んで」って言っていました。

普通、血など見えないようなあの角度からじゃ

「死んでる!!」とは捉えられなくないですか?

頭から血が流れてる訳でもあるまいし。

疲れて寝込んじゃってる発想にはならないのかな?と思いました。

 

で、もう1つは、柚木(大森南朋)のお咎めナシの件について。

兵藤院長(西田敏行)がいきなり伊達(仲村トオル)側の言いなりになって

退場を認めるラストとなりましたが、

今後はどんな癒着があったのか?を、恐らく1話完結パートと同時に

その真実を追求する展開になって行くのでしょう。

ですが、会議で違反を指摘されていてからの あの解剖なのに、

柚木には何も罰が下らないのはおかしいですよね。

主人公自体はまだ良い方に解釈したとしても、

物語の所々の粗が気になってしまうのは、シリアスなドラマを作る点において

勿体ないなぁと思えてしまった限りです。

 

そんな感じで気になる点は見受けられましたが、

相方になるであろう飯豊まりえさんには想像以上の収穫がありました。

新人だからこそのウジウジ…もなく、明るく直向きな女性を自然に演じられてたと思います。

乱暴で口の悪い柚木と、真面目な彼女の掛け合いは中々楽しいものでした。

警察側の松雪泰子さんと高杉真宙さんコンビも良かったです。

 

最後に一言でまとめるならば、まぁ…

あんまり攻防戦推しにせず、テレ朝の強みである痛快劇で

もっと盛り上がりを見せて欲しい…そんな所ですかね。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com