簡単感想で。
若年期をメインにすることで、戦友同士の熱い関係や人となりが
じっくり描かれていて、あっという間の45分間でした。
幼い頃に出会った菊比古(後の八雲)と初太郎(後の助六)。
正反対なりの良さを活かし、自分の得意な落語で高みを目指す二人。
最初はそこまで楽しんではなかった菊比古だけど、
初太郎というライバルがいて、近づきたい相手がいて。
徐々に切磋琢磨する姿が印象的でした。
そして、昭和の物語となると、避けて通れないのが戦争描写。
艶っぽい落語がやっと出来る!披露したい!って時に
表現が抑制されてしまうのは、落語家にはやっぱり辛い。
玉音放送、今年に入って何度も聞くねぇ…
でも、放送による「戦争の終わり」の通知は、
こちらの世界では「希望」として歓迎された。
日本が負けてしまった悔しさは確かにあるかもしれないけれど、
制限されて肩身の狭い想いをしていた芸術者にとってはとても嬉しいことで、
早く披露したくてウズウズしていただろう。
「落語ができるんだ。帰ってこい。生きて帰ってこい!」
という言葉に、菊比古のストレートな気持ちが感じられてグッときました。
無事に再会出来たし、良かった。良かった…!
師匠の家を出て、二人暮らしでまた頑張ろうという時に、
一人の女性が現れた所で本編は終了。
この女性が二人の運命を変える存在になるのか。
「波乱万丈 二つ目の幕開け」はどんな展開になるのか…は、次回までお預けですね。
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