死役所 3話 感想|死んでしまった以上受け入れるしかない…という苦行

 

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最新話の放送が今日なので、簡単感想で。

 

坂浦(三浦貴大)の殺人犯・原島の動機が何だったかは

明かされないまま終了というモヤっと感は

賛否両論分かれそうな気はしますが、私としてはアリだなぁと思いました。

 

後悔のない人生なんてそう簡単には送れないし、

余命や自殺でない限り、自分がいつ死ぬかなんて分からない。

 

親族や友達がずっと生きていれば、ニュースや新聞などで真意が分かり、

仮に死刑が決まって少しでも報われる時が来るのかもしれないけれど、

殺された本人だけは一生知らないまま成仏して行く。

納得行かなかろうが暴れようが、死を受け入れなければならない苦行を強いられる。

坂浦の視点になり、その「残酷さ」を体感した回でした。

 

一方で、今回はシ村(松岡昌宏)達の過去を暴こうとする

ミチル(黒島結菜)の動きが万遍なく描かれていたと思いますが、

前回が人間ドラマの重厚さで死役所パートが薄まってしまったように、

進もうとする方向性に若干どっちつかずな印象がありますね。

みんなが死刑囚だと資料から知るくだりと正体を探るくだりは

もう少し後の話に回して、今は1話完結式で死者をじっくり描いていった方が、

ミチルの「皆さんのせいで死んだのよ」の熱く訴える言葉にも

もっと重みがあったのかもしれません。

というか、彼女だけ雰囲気に馴染んでいないと感じるのは、気のせいなのかなぁ…?

 

けれども、やるせない人間ドラマの部分は、基本的に面白く見られています。

原島が坂浦をピンポイントに狙って睨みつける目のカットには、

思わずゾクッとさせられてしまいました…。

ここは今後も、感情を揺り動かされる作りで突き抜けて言って欲しいですね。

 

 

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