離婚なふたり 前編 感想|「最高の離婚」のような趣 

 

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思ってた以上にノリが良く、かかる劇伴もピアノ調やレトロなものが多くて

全体的に小洒落ていた印象。

そして、何と言っても…リリー・フランキーさんと小林聡美さん演じる

夫婦での掛け合いが見てて楽しい!息がピッタリでした。

その2人とは逆立場である、堂島(岡田将生)の真面目過ぎるキャラも可笑しかったなぁ。

 

本作のテーマはタイトルの通り「離婚」。でも、シリアスという訳でもありません。

暴力やギャンブルといったドラマでよくあるような事が原因じゃなくて、

ただ「何となく離婚したい」。理由らしくない理由で物語が動き始めます。

 

今日子(小林聡美)がそう思ったきっかけは「カップ焼きそば」でした。

小さい事ではあるんですが、それが何年も幾多にも積み重なっての結果なのでしょう。

隆介(リリー・フランキー)からうるさく注文される日々。雑用係として扱われる日々。

注文通り作っても感謝の言葉も言ってもらえない日々。

奥さん側から考えて、この日常がずーっと続いて行ったら鬱憤も溜まってしまいますよね。

旦那は脚本家で家は広くてオシャレ…な所は少ないかもしれませんが、

「些細な事がきっかけで"何となく離婚したい"」は、

今時の夫婦にとっては、誰しもがそう感じた事はあるんじゃないでしょうか。

私はまだ夫婦経験はないですけど。

 

隆介は坂元裕二さんの台詞を無意識に使ってしまうほどのカッコつけ。

とにかくカッコイイ台詞を書きたがる。

(ちなみに登場した台詞は、『最高の離婚』の「なぜだろう?別れたら好きになる」と

『カルテット』の「夫婦って、別れられる家族だと思う」ですね。)

でも、実際の所は、今日子が指輪を外しただけで戸惑いを見せる程の気弱な男性。

たまごっちのキャラが亡くなって寝込んだりもしたそうで(笑)

その「イケてなさ」具合は、

今日子だけでなくドラマスタッフの間でも周知の事実らしいです。

 

隆介だけがその事実を自覚していないようにも見えますが、

多分認めたくないだけで気づいているのかもしれません。

人の反応を伺って、いつも不安と戦って、自信がなくて…だからカッコつけていく。

「妻の支えがあるから今の自分がある」というのも本人は認めたくないのでしょうが、

薄々は感じているんだと思います。

 

とにかく、次回で今日子を引き止める事は出来るのか。

それとも円満離婚の形で終わるのか。

真面目キャラの弁護士の動きも含めて楽しみですね。

あ、そうそう。夫婦漫才を思わせる授賞式でのスピーチは好きなシーンでした(笑)

 

 

↓後編の感想はこちら↓

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