パーフェクトワールド 3話 感想|まだまだ壁はいっぱいある

 

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樹(松坂桃李)とつぐみ(山本美月)の二者間による障がい者と健常者との壁」

2話で乗り越えた次は…やっぱり、親族や身近で支えてくれた人による

「長い人生、幸せにやって行けるのかの壁」が立ち向かってくるものですよね。

つぐみの両親、ヘルパーの長沢(中村ゆり)、是枝(瀬戸康史)の存在…

二人の関係をそう簡単に良しとしてくれない相手は、

まだまだ何人もいます。

 

でも、「良しとしてくれない」とは書いたけれど、裏を返せば

自分なりに気にかけてきた過程や、自ら何かを得て学んだ過程、

その人が挫折や苦労を味わう姿を

直で見てきた過程があるから「良しとしてくれない」という事でもあって。

だから、三者三様の気持ちも、つぐみがどうしても付き合いたいとする強い決意も

どちらも共感は出来る。

返した言葉や行動にはちゃんと理由があるから、決して典型的な悪人ではない…

という人物の背景描写が上手いです。

(あ、長沢に関しては、いくら自分が重症の患者さんを見てきたからって

樹の状態を「この程度」と言うのは、

苦しんでる彼からしたら酷だな…とは思いましたが(汗))

 

「過程」の点においてはもう一つ、1話で樹との恋を諦めたエピソードが効いて、

新たな人生を歩んだ雪村(水沢エレナ)がつぐみに

「好きだからこそ、諦めないで」と言葉をかけたシーンには思わずグッときてしまいました。

 

是枝に関しては、心配そうにするつぐみの表情を見る事と、最後のハグの行為からして…

昔の樹には勝てないけど、今なら俺の方が勝てる。

俺の方がすぐ支えてやれるし、すぐ行動出来るし、すぐそばに近づける。

ちょっとした優越感から来てしまったのかもしれません。

でも、相手と比べて「俺が俺が」と思っちゃうズルい部分は実に人間臭くてね…。

その気持ちが理解出来るから余計に辛い。

つぐみと樹にはこのままずっと恋人でいて欲しいけど、

是枝にも最後までにどこか救いがあると良いなぁ。勿論、全員にそうなってももらいたい。

 

つぐみの両親、長沢、是枝が今の自分に至るまでのエピソードだけでなく、

晴人(松村北斗)と妹との関係、

妹が晴人の義足を実際に見ての障がいに対する印象の変化と、

脇役サイドの話も今後じっくり描いてくれそうです。

 

 

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