良い意味での日テレらしいライトさが効いた初回でした。
土9時代の同じ学園モノ「ごくせん」を思い出します。
「女王の教室」、最近なら「3年A組」など、学校に突飛な教師がやって来る設定の
学園ドラマを作る事は、長い年月をかけて得意としているのでしょう。
本作の内容も「破天荒で変わった教師が、生徒一人ひとりに向き合う」というもの。
特に捻りはありませんが、主人公・のぶお(古田新太)のキャラはとにかく強烈です。
分かりやすく、笑って気軽に楽しく見られる。
土曜日の夜に家族揃って見るには、しっくりくるコンセプトだと思います。
高校生にしてはやけにIQの低い生徒が多かったり、陰湿ないじめっ子だったり、
不登校の生徒がいたり、屋上に簡単に出入り出来たり…と、
ベタベタな所はいっぱい見受けられるんですが、
個人的に本作が面白いと思えたのは上にも書いた通り、
のぶおにインパクトがあるのが大きいです。
女装という見た目は放送前から目を引くものでしたが、それとは関係なしに
説教臭くない教師なのがまず好感を持てます。我が強くないと言いますか。
言動自体は滅茶苦茶でも、その意味を咀嚼すれば「確かに〜!」と思いっきり頷ける。
自分なりの価値観はちゃんと持ってるけど、必要以上に意見を押し通しはしない。
自分の事は多くは語らない。ただ、生徒一人ひとりに真心は見せる。
ドラマが面白いと感じる要素の一つに「主人公が魅力的かどうか」が挙げられると
考えているんですが、その点に関しては、初回の時点で掴みはバッチリでした。
のぶお先生の授業を受けてみたい。
ですが、最後の薬を飲むシーンはちょっと不安でもあります。
のぶおが持病を抱えていて、最終回直前で倒れて入院する事になって、
今までの彼の教えで改心した生徒達がお見舞いに来て
「のぶお先生、死なないで〜!」みたいな
感動を誘う結末だけはやめて欲しいかな(笑)
無茶苦茶だけど共感は出来る。このスタイルを突き抜けて行けたら良いですよね。
プライベートが不明な謎の教師という設定のままの方が面白い気はしますが、
まぁ、どうなるか…。あの薬が実はサプリメントだったなんてオチもあり得そう。
教師陣は暇か!助走を付けないとマントを広げた場所に届かなくないか!!
とツッコミたくもなりましたけど、主人公自体が破天荒なので許せる感じはあります。
多少の粗は目をつぶった方が純粋に楽しめるかもしれません。
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