大奥 最終章 感想|キーワードは「みかん」「キラキラ主題歌」

 

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大奥…続編を今頃!?と思ったけれど、

本作が始まる前は2016年のSPが最後だったんですね。結構長い事やられていたと。

 

今までのシリーズはまともに見てなかったので(再放送でチラッと見かける程度で)、

今作が初めての視聴でした。

私が小さい頃はね〜…大奥、トラウマもんだったんですよ。

内容全体は覚えてないんですが、女性が棺で眠っているシーンが

結構記憶に残ってまして。当時はすっごくゾーっとしたんです。

だから、別の日にまた流れ出したら、耳は塞ぐわ視界を布団で隠すわで、

とにかく見聞きしないようにと俊敏に動いてたよ…と、大奥の話題が出ては

よく母からそんな話をされてました(笑)

まぁ、今はもう大丈夫ですけども。おっと話が逸れた。

 

「最終章」の感想を言うならば…そうですね。

妬みや嫉みだらけの中で直向きに生きる主人公、女性同士のドロドロ関係という

シリーズ定番な作りではありつつ、その2つを上手く重ね合わせながら

テンポ良く楽しめたのかなぁと思います。3時間だけど、間延び感はほぼなかったです。

 

でも、一番厄介だったのは吉宗(大沢たかお)なんじゃないかと。

「大奥は無用の長物」と、無意識に相手の逆燐に触れるような事を言うし。

罪悪感なしに竹姫(浜辺美波)にグイグイ近づいてくるし。

かと思ったら多喜(岸井ゆきの)と子供作っちゃうし。

吉宗のやってる事がワイルド過ぎて、大奥の悪巧みっぷりが薄まってしまったわ(笑)

(そして、二人の浮気相手を許しちゃう久免(木村文乃)。超が付く程のお人好し…!

私だったら出産立会いなんぞ出来ぬ…!!)

 

で、ほんのトンチキ臭もあり。

…本編にどんだけみかん出てくるのよ!!

吉宗の裾から出てくるのは、いつも、みかん。久免も、みかん。

竹姫が吉宗を待つ間心を満たすものは、何個も積まれた、みかん。

お守りとして持たせるのも、みかん。

みかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかん…

この世界の人々を見守る番人は、もうみかんだったって事で良いんじゃないですかね(適当)

吉宗はいつも何個持ち歩いてたんでしょう。裾が重くない?胸元にも蓄えてるの?

 そんな事ばかり気になってしまいました←

 

極め付けは、時代劇に馴染まない、英語の入ったキラキラ主題歌。

吉宗「源氏(すずめ)に会いに行かぬか?」

……

主題歌「forever♪ forever♪ forever♪…」

……………………はぇ!?

白馬に二人が乗ってるのも、キスシーンも含めて…………はぇぇ!!!??

 

えっとー…月9の時間帯で放送されてるからラブシーン&挿入歌をねじ込んだのかと

最初は思ったんですけど、まさか、forever♪が主題歌だとはビックリしました(笑)

サザンの「愛と欲望の日々」みたいな色気のある曲が良かったなぁ…!

なんで、最後にその曲持ってきたかなぁ…!!

 

とまぁ、ツッコミどころはあったんですが、3時間SPでも面白く見られたのは確かです。

後半になるにつれて、久免に最大のショックを与えそうな存在の竹姫が退場したり、

月光院(小池栄子)があっさり助言したり、

毒薬を持ってた天英院(鈴木保奈美)は久免にそれを与えず

自殺を図ったところで助けられ改心したりと、

「女性のドロドロさ」は思ったほど強烈ではなかったなーという感じはしましたが、

着物の似合うザ・和風美人な役者陣のなりきりっぷりを楽しみました。

 

浜辺美波さんの整った顔立ち。おしとやかさ。木村文乃さんの凛とした佇まい。

小池栄子さんに強気な女性を演じさせたら安定感はありますが、

鈴木保奈美さんもぴったりハマってましたね。

はんなりでありつつ、静かにニヤッと笑う表情は最高でした。

 

綺麗な方々を見られて、眼福、眼福。