本作、前々から思っていたんですが、
色んな面でラグビーに力入れて製作したんだろうなぁっていうのは伝わりますよね。
タックルする時の骨と骨がぶつかる音のエグさとか、
日焼けして筋肉質に仕立て上げたキャストの本気具合とか、
試合シーンでの「どっちが優勢になるんだ?」とワクワクさせるカメラワークとか。
上から眺めた時のロケーションの美しさは池井戸班ならではって所でしょうが、
あの緑いっぱいのグラウンドでぽつんと仰向けで寝る図。良いですねぇ。
14億円の膨大な予算も、グラウンドの管理費で
多く消費されてるんじゃないかと思うくらい、広い(笑)
ラグビーの試合は身を乗り出す面白さですし、
君嶋(大泉洋)が、アストロズを成長させるにはどんな計画を練るべきか?
また、自身はGMとして居残るべきか?の苦悩と葛藤の様子をメインに描く
ストーリー自体も興味深いです。
「負けたままでは終われないんです」と決意を示すシーンは、
男らしく頼もしいなぁという気持ちにさせられました。
しかし、話に時折挿入される滝川(上川隆也)の買収のくだりは
スポ根ドラマに別ジャンルのドラマをぶつけたようで、
どうも個人的にはラグビーと企業で噛み合わない気がしてしまうのですよね。
やはり、以前にも書いた通り、企業の設定はナシにしてラグビーチーム主体の話で
良かったんじゃないかと思えてしまいます…
まぁ、滝川が相手にどんな手を回したとか
あんまり興味ないなぁってのもあるんですけども。
そして、終盤ではこれまた池井戸班お馴染みの「裏切り者」パートね…
結局いつもの似通った展開になっちゃいそうで、
こちらも盛り込まなくて十分だったのになぁ、と。
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