NICE FLIGHT! 1話 感想|JALとファンだけが喜びそうな…

 

 

防衛省BANDAIJリーグなど、

今期は全面協力を売りの1つとしているドラマが散見されましたが、

本作が最もフル活用した作りになっていました。

 

まぁ、これも「視聴者を取り込む」ための1つの手法であり、

大手企業が関わる以上は、少なからず、イメージが損なわれる事のないように

内容にもある程度の力を入れるでしょうから、私としてはアリだと思ってはいるんです。

ただ…見ていると、全面協力感を出せば出すほど

良いってもんじゃないんだなぁとも気づかされるんですよね。

だって…JALのロゴがついた飛行機を何度も見せられて、

プロモーションビデオかと錯覚しそうになりましたからw

他にも、空港内で様々な職業の人が働いているシーンや、

飛行機の内部を紹介するシーンも盛り込まれていたためか、

純粋な「ドラマ内エピソード」であるはずの

飛行機に乗るのが怖い中学生を優しく説得する粋(玉森裕太)のくだりなんかも、

安心・安全な旅を提供し続けて長年信頼されているJALのブランド力の高さを

彼に台詞で代弁させる形でアピールしているようにしか思えませんでしたとさ…(笑)

 

プロモーションビデオに寄っているから、"ドラマ"として見るとあまり内容に集中出来ないし、

「30代のリアルなラブストーリー」をうたっている割には、

偶然から始まる少女漫画あるある展開を散りばめたり、恋愛にうつつを抜かして

意見交換会という名の合コンを行う空港関係者たちの緩さが伺えたりで、

何だか全体的に、コンセプトと実際に向かっている方向が

ちぐはぐになっているのも気になります。

 

特に疑問なのは、変な嘘をついたライバルの存在。

大人のドラマで、あんな子供っぽい事を考える登場人物を

配置する必要あります…?とモヤモヤしっぱなしです。

そして、肝心の彼は、声の正体が渋谷(中村アン)だとは全く気づかない。

なんで??

いや、気づいてくれ。いや…せめて、"ひと聞き惚れ"したなら

「もしかして…?」くらいは思ってくれ…とツッコミたくなるのも仕方ないでしょう(苦笑)

 

まさか声のくだりを引っ張るとは想像してもみなかったので、

視聴者だけがとっくに知っている情報を延々と引き延ばされて、

面倒臭い女性に振り回される粋の様子を描き続ける展開になるんだったら、

ちょっと見る気が湧かないな…と思うのでした。

 

粋の心を落ち着かせる素敵な声の持ち主である渋谷の見せ方も、

他の人と同じくサラッと人物紹介した上で見せるのではなく、

緊張気味だった粋が初めてその声を聞いてから

口元アップ→顔見せ の順で紹介する見せ方にした方が、

本作の特徴である「声に惚れた」という動機が視覚的に伝わりやすいし、

彼にとってその声が"特別"である事に説得力を持たせられたのかもしれません。

ヒロインなのにもかかわらず、平凡な紹介がされているのが

個人的には気になりました。

 

うーん…何だか期待していたのと違うものを見せられた感。

次回予告ではもう渋谷の実家に遊びに行っている辺り、

若者向けのラブコメやラブストーリーを多く生み出している

火10の雰囲気を彷彿とさせますね。

新人ではなく、中堅どころの主人公を描く物語だっただけに、

もっと"仕事に対しての真摯さ""大人の余裕・頼もしさ"が垣間見える

作りであって欲しかったです。

 

とりあえず様子見してみますが、

金曜日は既に感想を毎回書くと決めている某作品と、

今後も書き続ける事をまだ諦めていない某作品の2作品があるので、

本作の感想は初回のみとさせていただきます。

 

最後に余談…阿部ちゃんはまんま阿部ちゃんでしたね(笑)

 

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