凪のお暇 7話 感想|凪の学びがいっぱい詰まったコインランドリー

 

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凪(黒木華)を取り巻く慎二(高橋一生)とゴン(中村倫也)の変化っぷりが面白過ぎる。

 

今までは"物"に対して興味を示すような瞳だったものの、

凪に恋を患ってからは、恋愛下手な乙女の瞳にちゃんと見えるゴン。

一方で、本音を伝えてからは小学生のように泣きじゃくる慎二。

凪との出会いによって、色々な表情を見せてくれます。確実に影響されてますねぇ。

一度関わったら目が離せなくなる、放っておけなくなる点で、

彼女も中々にメンヘラ製造機なんじゃないかと思わされます(笑)

 

でも、周囲に影響を与える程変われた凪は、決して一人の努力では

今の姿には辿り着けなかったのであって。

「縁もゆかりもない街」だからこそ、

誰も知り合いがいない馴染みのない街にぶつかりに行ったからこそ、

人から素直に学びを得る事が出来たし、様々な経験を吸収してこれたのだと思います。

マウンティングを取りまくる女性社員や、誰も助けようとしないブラックな会社に

ずっといたら、少なからず、坂本さん(市川実日子)と友達になる事はなかっただろうなぁ。

ギスギスした世界に閉じこもっていては、視野も狭くなってしまいますしね。

 

そんな凪が初めて抱いた夢は、坂本さんと二人でコインランドリーを経営する事。

洗濯を待っている時間が楽しい事に気付かせてくれたのは、ゴンの存在。

何でもないお喋りで満たされる思いに気付かせてくれたのは、

坂本さんやうらら(白鳥玉季)の存在。

一人で本を読んだりコーヒーを飲んだりして、お暇を楽しむ大切さを教えてくれたのは、

緑さん(三田佳子)の存在。

そして、「やってみたい!」という好奇心を芽生えさせてくれたのは、

みすずさん(吉田羊)の存在。

 

夢を膨らませるコインランドリーが、

まるで凪が今まで学んできた事をアウトプットしてみせた集大成に感じられて、

坂本さんと手を取り合って喜ぶ姿には思わず目頭が熱くなってしまう瞬間でした。

今までのエピソードが走馬灯のように駆け巡ってきます。

 

そして、個人的に一番印象に残ったのは、凪が久しぶりに運転するシーン。

「徒歩でしか行けない所があるように、自転車でしか行けない所があるし、

車でしか行けない所がある。見られない景色がある」

「選択肢が増えると胸が湧きませんか?ぶわあって」というみすずの言葉にも共感すれば、

運転してみて楽しい!!って感情が湧き上がる凪の気持ちにも激しく共感!

私の場合、免許はまだ取り立ての状態で、

取る前は「証明書として便利だし、いずれ使うだろうしなぁ」程度の動機だったものの、

いざ取得して車を運転し始めたら、操作するのも楽しければ

「出かけの際によく通る道路を運転してみたい!」という好奇心も湧いちゃってなぁ。

今では、どこか出かける度、私が運転するよ!って張り切っちゃっている(笑)

凪の様子が変わっていく過程がまんま重なって見えて、潜在的なワクワク感を

改めて掘り起こしてくれるようなシーンでありました。

 

で、凪が慎二に近づいてから、上に飾ってある豆苗をアップにするという

何か変化がありそうなラストで締めましたが…次回はどうなるのでしょうね。

抱きしめてしまうのか?と思いもしたけれど、

以前にゴンとキスするのかと見せかけた花火の下でのシーンがあったように、

多分恋愛方面で進みはしないのかも、なんて。

万が一抱きしめちゃったら、ゴン以上に深い闇に陥りそうですしねぇ…。

 

 

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