リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜 9話(最終回) 感想と総括

 

f:id:rincoro_ht:20181012174003j:plain

 

僭越ながら一言言わせて欲しい。

このドラマは、結局どこに向かってたの?

軽いノリで行くのかと思いきや、急に暗そうな展開を持ってきたり、

最終回では吉本新喜劇みたいなコントが始まったり…

脚本家、演出家、プロデューサーそれぞれ、事前にどんな方向にするか

相談して来なかったの?ってくらい、全てにおいて内容がごちゃごちゃしてましたねぇ。

 

結末も、痛快にさせたかったのか、深く問いかけて終わらせたかったのか

中途半端な感じでした。

被害者の方は根本的に、「殺害を犯してしまった事には変わりない」訳なので、

コメディの方向で行きたいなら、

その人物自体の設定をなくして面白い話作りに徹底させるか、

いっその事シリアスの方に作風を変えるかしないと、

本作のメッセージ性も弱くなってしまうでしょう。

 

裁判の方も、たまたま寝返ってくれた海崎(向井理)のお陰で

無事に何とかなったようなもんです。

小鳥遊(米倉涼子)さん、詰めの甘い事務所の面々に今後を任せちゃって

大丈夫なんですかい?…ってなもんで(汗)

 

残り2話くらいになって仲間意識を出すような流れも、何か、何かなぁ。です。

スローモーションの中、一列になって階段を下りてみたり、

「ここには優秀な弁護士と事務員がいるじゃん!」からの

各メンバーのニコニコした顔を次々映したり。

分かりやす〜い友情展開で「え?」の気持ちの方が大きかったです。

 

最初の2,3話くらいは普通に楽しんだのに、回が進むにつれて、

何でそんな話にしちゃった?と思うくらい、ちょっと残念な作品でした…。

 

 

総括

 

まぁ、上で少しは書いちゃったんですけど…

色々と勿体なかったですね。最初から最後まで「模索中」な感じが否めなかったです。

 

でも、個性派揃いのキャラクターのお陰で、

それなりには楽しめたのかな〜とも思います。

特に、京極さんが持ってる資格を次々と発表するくだりと、

小鳥遊の自由奔放なキャラクターは好きでした。

天馬を演じた小日向さんには、こんなに狂気的な演技もされるんだという

新たな発見もありましたし。

暫くワインによるパワハラのイメージがこびりつきそうなくらい(笑)

 

もし続編をやるとするなら、主人公の設定も物語の目指すべき方向も、

かな〜り練り直してからの方が良いと思われます。

主人公に弁護士資格がないから法廷に立てない!のは、

結構な痛恨のミスだったんじゃないですかね。

あんなに強気なお姉さんだから、(詳しい事は6話感想の冒頭に書いてますが)

普通に法廷という舞台で戦う姿を見たかったです。

 

はい。もうこれにて総括はお終い。来期を待ちましょう。

ちょっと楽しみなんですよね…「アタル」。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

↓今までの感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com