緊急取調室(2021) 5・6話 感想|鈴木浩介さんは来期もお忙しいもんねぇ…

 

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5話の感想を書きそびれてしまったので、6話と一緒にざっくり書いちゃいます。

 

5話「容疑者はロボット」

 

このサブタイトル、5話の内容を物語っている感じがして良いですよねぇ。

ファイル名を見た時に思わず唸っちゃいましたわ。

 

事件の真相としては、万里(黒川智花)に突き飛ばされ頭を強打した和代(夏樹陽子)が、

まだ息があったうちに棚近くのコードを引っ張り、とどめを刺すかのように

その勢いで落ちてきたロボットが頭に当たって死亡した…というもの。

一部始終を見て24時間放置していた村松小池徹平)は保護責任者遺棄容疑で逮捕。

 

という事で、和代に関わった者はみんな犯罪者だったのですが…

ロボットの落下は事故とも言える訳で、

万里が実際に彼女を殺害した犯人なのかどうかは分かりづらい。 

一応未遂だから、罪はそれなりに重くなるんでしょうけど、

序盤の方で言っていた頭部の2箇所のうち

どちらが直接的な死をもたらしたのかは言及されていなかったような気がして、

断定出来る証拠がないまま「みんな怪しい」という

何となくの印象で見終えた内容だったと思います。

ちょっとこれは法廷モノで続きを見たい案件だなぁ…。

 

しかし、みんながそれぞれ、良くも悪くも自分の気持ちにまっすぐで、

相手の言葉や言動を受け入れず

"思い込みで""一方的に"動いていた人間であった事は伝わってきました。

「容疑者はロボット」はそこにかかっていて、

(加筆されない限り)決められたプログラムでしか動けないというロボットの特性を

登場人物に置き換えている作りになっているのが面白かったです。

要は捉え方次第なんですよね。

「お母さん、一生言わないから。」の発言も、当時のおもちゃを持った息子の写真を飾るのも…

"束縛"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも弱みを握っていつ暴くかを目論んでいるようにも捉えられるし、

かと言って"思いやり"のフィルターで見てしまえば、

母はいつでも大切な我が子を守っているとも捉えられる。

ちらちら映し出された回想だけじゃ、母が心から息子を愛していたかどうかは

はっきりと分からないですし。

「あなたなら、どう見る?」そんな余韻が残りましたね…。

 

それにしても、小池徹平さんはいつしか悪役なのがお馴染みになってきましたよねぇ。

そして、あの人と結婚したらやばい…ネジぶっ飛んでる…と思える

黒川智花さんの演技の上手さ(笑)

中ボス(?)じゃなくて、メインとして1話まるまるあの演技を堪能したかったかしら。

 

 

6話「怪物の逃走」

 

素人でも怪しいと分かる「どこにいても必ず見つけるよ」を聞き逃すか…?とか、

監物(鈴木浩介)ってこんなに暴走するキャラだったっけ…?とか

いろんな違和感を覚えながら見ていましたけど、

なるほど…彼の境遇を描くためのものだったんですね。

 

警棒で窓を割って侵入するくだりが公安らしかったですし、

話の展開的にも「ボイス」っぽい…いや、それよりも緊迫感のある内容。

でも、まさかキントリチームよりも先にモツナベコンビが解消するとは思わなかったなぁ。

来期の「ドクターX」と撮影スケジュールが被るからなのかなぁ。

モツさんの異動によって、前作でも何やかんや匂わせては終わった"解散"も、

本作は本当にやるんだろうし、本気でシリーズを完結しようとしているのだという

現実味が湧いてきてしまいました。

まぁ、よくよく考えたらどの方々も第一線で活躍されている役者さんで、

高齢化もしてきていますから…うーん、でもやっぱり寂しいものがありますね。

 

事件内容に関しては…本来のイメージの駿河太郎さんが戻ってきたって感じですね(笑)

頼もしさに涙を流していた某交番ドラマの翌日に

子供を誘拐しようとする悪役としてキャスティングされるという鬼畜っぷりw

しかし、動機自体は…息子との思い出や、可愛がっていた過去が描かれなかったためか、

出世の道が閉ざされた事で息子への執着に走る気持ちがよく分からず。

愛人もいるのに。過去には暴力も振るっていたのに。

子供ファーストだったとしても、脅迫したらその後がどうなるかも想像出来るだろうに。

それでも犯行に及んだのはなぜなのか。私がどこか見落としてるのかな?

 

そして、すっかり忘れていた善春(工藤阿須加)と1,2話のハイジャックの件も

次回は進展があるようで、物語が大きく動きそうですね。

ところで…黒幕らしい大谷亮平さんが小物にしか見えないのは気のせいでしょうか。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

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↓4話の感想はこちら↓

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