獣になれない私たち 7話 感想

 

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やっと…やっとです。晶(新垣結衣)に変化が生まれました。

「自分と向き合う」意味で、ようやく獣になれましたね。

 

人にすぐ優しくしてしまう性格上、ここまで来るのにはかなり時間はかかりましたが、

そこが何処となくリアルだなぁと思います。

爆弾を落とすみたいなドラマチックな展開ではありません。

でも、このドラマはそれで良いんです。

晶自身が考えて、本音のリハビリをした結果、今の変化に至ったわけですから。

 

今回は、そんな彼女の心境を表す比喩表現が多かったように感じました。

例えば「金曜日」と「4年ぶりの土曜日」の対比。

「金曜日」っていうのは、晶が朱里(黒木華)に

ビール瓶を渡した時に言った言葉ですね。

花の金曜日とも言いますが、それは多分、「平日の仕事疲れへの唯一のご褒美」

とも置き換えられるでしょう。晶の状況と一緒です。

会社では必要以上に働かされて、京谷(田中圭)とも上手く行っていない生活を

ずっと過ごしていた中で、唯一自分らしくいられるのは「5tapでのビールの飲み方」。

何か負担を抱えているのが前提で、それから解放される時間が訪れるのが「金曜日」。

 

一方で、「土曜日」というのは、その"解放される時間"が一日中続く日です。

(土曜日も仕事の方はいらっしゃいますが、これはあくまでも…の話。)

恒星(松田龍平)との出会い、部下たちの事情を知った事。

そしてトドメの千春(田中美佐子)の介護事情が、

「誰かの人生を生きていた」晶に、京谷と別れる勇気を持たせてくれたんですよね。

誰かのための自分じゃなく、自分らしい自分になろうと決意した晶。

「4年ぶり」と付けた事が、また爽快感を大きくさせてくれる簡潔な言葉でした。

 

あとは、先ほども言った、京谷に別れを告げるシーンに海の選択をしたのも、

中々粋でしたね。広くて、どこまでも続く景色。

波も静かな海には「大らか」という表現がぴったり。

「可愛くなくて何が悪いんじゃ、ボケ!」と微笑みながら本音を言うには

持って来いの場所です。

 

このように、良い所もいくつかありましたが、少し気になった所としては…

恒星のお金の件、朱里の住み込み、千春の介護と、

あらゆる方向に話を広げてしまった所ですかね。

特に、千春の介護の件については、血の繋がっていない晶が踏み込んで良いのかな?

と思ってしまいました。

晶が変わる大きなきっかけとは言え、親族の介護は家族間では重要な問題ですから…。

以前は素っ気なかったように記憶している京谷の兄の奥さんも、

いつの間にか協力的になっていたので、「あれ?」とも。

 

今回は何と言っても、本音を打ち解け合う、晶と朱里のシーンが一番印象的でした。

時期が違っていただけで、実は似た者同士だった二人。

朱里が家を出て就活を始めたのは良い事だけど、そこの会社にエントリーしたの!?

という衝撃のオチで、違う意味でハラハラしてしまいそう(汗)

 

彼氏と断ち切った晶の次のターゲットは、今いる会社。

もう居続ける意味はなくなりましたし、ここもすっぱり辞めちゃいましょう!

と言いたい所ですが、晶はどう動くかな…?

 

 

余談ですが、ここの「タクラマカ〜ン」な

晶もといガッキーに思わずメロメロになりました。よかった、よかった…!

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