獣になれない私たち 6話 感想(長めです)

 

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ドラマとしては面白くなって来ました。

相変わらず、変わりたくても中々変われない、

本作でよく使われる「堂々巡り」な人たちばかりですが、

朱里(黒木華)が5tapに関わって来た事によって、人間関係にどんな変化が

もたらされるのだろうと少しワクワクしている自分がいましたね。

 

「女は可愛くあれ」「女の浮気はだらしない」という、

男性陣の女性に対する価値観の押し付けが描かれているのも、

何だか皮肉っぽくて印象的でした。

京谷(田中圭)が晶(新垣結衣)に「今の晶は可愛くない」って言ったのが

またイラっときてしまいます(笑)

自分が原因だとは思わない京谷も、再度宅配物を盗みに入る朱里も、

どっちも全然成長していなくてダメダメです…。

 

他にも、恒星(松田龍平)と呉羽(菊地凛子)に関する意外な事実が分かりました。

「自分次第で何でも手に入ると思ってたけど、

この先どんなに願っても手に入らないものが出来た」と言う呉羽は、

獣になってそうで実は獣ではなくて、子宮摘出という傷も抱えていた人だったのです。

恒星の方は、呉羽の事を分かっていると思い込んでいたけど、

結局は自ら深く知ろうとしなかっただけ。

「思い込み」が先走って、お互い知らない事ばかりが溜まっていったから

別れる事になったんですよね。

まぁ、だからと言って、呉羽に急に親近感が持てるわけではないですが…

彼女持ちの京谷と抱き合ったという過去は変わりませんから。

そこはやっぱりモヤっとする。

 

晶と恒星との事は、以前は正反対の性格だと思っていたのですが、

ここに来て共通点があったのが意外でした。ただサバサバした人ではなく、

「本音を言えない」点で、獣になりきれない者同士だったのです。

そう考えると、二人が惹かれあうのも何となく分かる気がします。

 

 

で、これはあくまでも個人的な主観です。

以前から薄っすら感じてはいましたが、

「僕らは奇跡でできている」と対になっているような気がするんです。

(見ていない方はごめんなさい。)

※視聴後にふと呟いた内容です。昨日の回と内容が似ていたのでつい。

「僕キセ」が、違った考え方もあるんだという

"新しい自分" に気づかせてくれるなら、

「けもなれ」は、現代社会で上手くやって行けない

"積み重なった等身大の自分" に嫌でも気づかされる。

その描かれ方が凄くリアルなので、視聴者の好き嫌いも別れちゃうし、

視聴率もあまり振るわないのかなぁ…と思います。

追記:6話の視聴率は10.0%と2桁に戻ってましたね。

   私だけでなく、今回が面白いと感じた視聴者が増えたようで良かったです。

 

 

話が逸れてしまいましたが、構成の事に関しては、回想がないお陰で見やすかったです。

2話での、晶と京谷の回想は興味深かったんですよね。

(メインの2人が付き合うようになったきっかけ、

晶が今の会社にいるルーツとなるお話でしたから。)

だけど、前回の千春の回想は必要だったのか?と思ったので。

現在を生き抜くキャラクター達に興味があって、どんな結末になるのかが知りたくて

見ているので、変に尺を取るよりかはない方が良いかもしれません。

 

「橘カイジの正体は?」「呉羽の病院通いの真相は?」という、

ほんの少しのミステリー要素があったのも面白かったです。

とにかく、話はまた一つ、ジリッと動いてきました。

ますます読めない展開ですが、引き続き見守って行こうと思います。

 

それにしても、橘カイジの事は引っ張りますねぇ。

年代も見た目も不明な人…謎です。

 

 

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