ドラマとしては面白くなって来ました。
相変わらず、変わりたくても中々変われない、
本作でよく使われる「堂々巡り」な人たちばかりですが、
朱里(黒木華)が5tapに関わって来た事によって、人間関係にどんな変化が
もたらされるのだろうと少しワクワクしている自分がいましたね。
「女は可愛くあれ」「女の浮気はだらしない」という、
男性陣の女性に対する価値観の押し付けが描かれているのも、
何だか皮肉っぽくて印象的でした。
京谷(田中圭)が晶(新垣結衣)に「今の晶は可愛くない」って言ったのが
またイラっときてしまいます(笑)
自分が原因だとは思わない京谷も、再度宅配物を盗みに入る朱里も、
どっちも全然成長していなくてダメダメです…。
他にも、恒星(松田龍平)と呉羽(菊地凛子)に関する意外な事実が分かりました。
「自分次第で何でも手に入ると思ってたけど、
この先どんなに願っても手に入らないものが出来た」と言う呉羽は、
獣になってそうで実は獣ではなくて、子宮摘出という傷も抱えていた人だったのです。
恒星の方は、呉羽の事を分かっていると思い込んでいたけど、
結局は自ら深く知ろうとしなかっただけ。
「思い込み」が先走って、お互い知らない事ばかりが溜まっていったから
別れる事になったんですよね。
まぁ、だからと言って、呉羽に急に親近感が持てるわけではないですが…
彼女持ちの京谷と抱き合ったという過去は変わりませんから。
そこはやっぱりモヤっとする。
晶と恒星との事は、以前は正反対の性格だと思っていたのですが、
ここに来て共通点があったのが意外でした。ただサバサバした人ではなく、
「本音を言えない」点で、獣になりきれない者同士だったのです。
そう考えると、二人が惹かれあうのも何となく分かる気がします。
で、これはあくまでも個人的な主観です。
以前から薄っすら感じてはいましたが、
「僕らは奇跡でできている」と対になっているような気がするんです。
(見ていない方はごめんなさい。)
やっぱり #僕キセ と対だなぁ。「思い込み」もそうなんだけど、「伝えたい相手に本音を言える」のが僕キセで、「伝えたい相手に中々本音を言えない」のがけもなれ。昨日の回が偶然にも強く似てる。勝手にそう思っちゃってるだけだけど。 #獣になれない私たち #けもなれ
— りんころ (@tdno_dramagoto) 2018年11月14日
※視聴後にふと呟いた内容です。昨日の回と内容が似ていたのでつい。
「僕キセ」が、違った考え方もあるんだという
"新しい自分" に気づかせてくれるなら、
「けもなれ」は、現代社会で上手くやって行けない
"積み重なった等身大の自分" に嫌でも気づかされる。
その描かれ方が凄くリアルなので、視聴者の好き嫌いも別れちゃうし、
視聴率もあまり振るわないのかなぁ…と思います。
追記:6話の視聴率は10.0%と2桁に戻ってましたね。
私だけでなく、今回が面白いと感じた視聴者が増えたようで良かったです。
話が逸れてしまいましたが、構成の事に関しては、回想がないお陰で見やすかったです。
2話での、晶と京谷の回想は興味深かったんですよね。
(メインの2人が付き合うようになったきっかけ、
晶が今の会社にいるルーツとなるお話でしたから。)
だけど、前回の千春の回想は必要だったのか?と思ったので。
現在を生き抜くキャラクター達に興味があって、どんな結末になるのかが知りたくて
見ているので、変に尺を取るよりかはない方が良いかもしれません。
「橘カイジの正体は?」「呉羽の病院通いの真相は?」という、
ほんの少しのミステリー要素があったのも面白かったです。
とにかく、話はまた一つ、ジリッと動いてきました。
ますます読めない展開ですが、引き続き見守って行こうと思います。
それにしても、橘カイジの事は引っ張りますねぇ。
年代も見た目も不明な人…謎です。
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