獣になれない私たち 5話 感想

 

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相変わらず共感しづらい人だらけだし、開始15分で見ててグッタリだし…

だけど、「面白くない」ってわけじゃあ全然ないんです。

堂々巡りの話がジリッ…ジリッ…と動いて、

最終的にどんな結末になるのかだけが気になって見ています。

何だか放っておけないんです、このドラマ。

 

ストーリー上、ツッコミたい部分もあるのですが、まずは凄く印象に残った所から。

そりゃあもう…「幸せなら手を叩こう」の鼻歌と手拍子の演出ですよ。

目から光がなくなって乾いた笑いをしている

晶(新垣結衣)の壊れっぷりも合わさって、もう怖い怖い。

仕事中も家でも延々と流れていましたが、

「長すぎ!」と感じるくらいが丁度良い。

長すぎた事によって、「いつもと違う晶」のクレイジーさがより出ていましたからね。

 

あとは、朱里(黒木華)の置かれている状況を、

松任谷(伊藤沙莉)の転職の話とゲームの運営終了で見事に皮肉った所。

冒頭の「私なんにも持ってない」にカチーンと来たのは置いといて(笑)

恋人ではなくなった京谷(田中圭)の家に4年以上住んでいて、

ずっとぬるま湯に浸かっていたくて、

「京谷の事だから、何だかんだ優しくしてくれるんだろうな」と思っていたんでしょう。

でも、始まりがあれば終わりもある…

ネットゲームも何年後かには、サービスの提供をしなくなる。

京谷の決断には意外に思ったんじゃないかなぁ。

ローンも払ってくれるという、最後まで優しい彼でしたけど…(汗)

とりあえず、けじめは付いたみたいで良かった。

0:00になってゲーム終了→「welcome to the new world」の締めは粋でしたけど、

朱里の新生活も含めて、今後何か大きな動きがあるって事なのでしょうかね。

 

と、まあ…面白く感じられた所を書いた上で、今度は?な所をざっくりと。

前から思っていたのですが、ラーメン屋の店員って要りますか?

個人的に、ただのガヤだというイメージしかなくてですね。

物語上特に重要なポジションではなさそうですし、

あのはしゃぎっぷりが話の流れを折っているような気がするんです。

ビールについてあーだこーだ言ったり、キスシーンを見て一人で盛り上げたりするだけ。

コメディ的要素として入れたつもりなのでしょうが、

もう少し彼の出番を抑えて欲しいのが素直な感想です。

 

千春(田中美佐子)の長い回想の挿入もよく分かりません。

話自体には切ない気持ちになりましたが、この人物も脇役的存在なので、

わざわざ何分もの尺を取って流す必要があったのでしょうか。

「みんなどこか辛いのは一緒」と言いたかったのかもしれませんが、

千春の当時の状況と晶の現状は全然違います。

それよりは、晶と京谷の関係、晶と恒星(松田龍平)の関係、

今回はあまり出番のなかった呉羽(菊地凛子)の動きをもっと見たかったです。

 

前回のゴーヤの件りも、弁当を作って食べさせてあっさり終わらせたのも

ちょっと気になりました。

次から橘カイジの謎が本格的に絡んでくると思いますが、上手く取り入れて欲しいです。

それにしても、唯一の良心・佐久間(近藤公園)が転職するのは割と残念…

ギスギス要因の社員しか残らなくなる…(泣) 

 

 

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