これは経費で落ちません! 5話 感想|「正しいから偉い訳じゃない」を知る主人公の姿に涙…

 

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森若(多部未華子)はいつも、仕事に対して真面目に向き合う

田倉(平山浩行)を尊敬してきたし、

「兎を追うな」が座右の銘となったきっかけも彼からでしょう。

周囲に惑わされずただ「目の前の数字」に集中し、

不審な点があれば原因を探って明らかにする…それが経理部の仕事だと教えてくれて、

救われた過去もあった。

 

それだけに、先輩が不正をしているなんて疑いたくなかっただろうなぁ…

今までキビキビとして、まるで優等生のような機敏な働きっぷりを見せていた森若さんが、

初めて胸中を打ち明けるブランコでのシーンは印象的でした。

周囲からは一目を置く存在だけれども、決して超人という訳でもなく、

彼女も今を精一杯生きるどこにでもいる社会人の一人なのであって。

「私は経理部として正しい事をした。でも、正しいから偉い訳じゃない」

ああ、自分を責めないで…と、弱さを見せる姿に涙しました。

 

田倉は田倉で、中間管理職的な立ち位置で良い歳であろうに、

何ですぐ熊井(山中崇)の行為をダメだと断れなかったのだろう?と思ったのですが、

彼も超人ではない一人の人間であると考えれば、

恐らく森若と同じような葛藤を味わった経験があるのかもしれませんよね。

迷った末、彼女は経理部の人間として真実を追求する事を決めたけど、

彼は友達として熊井を助ける事を決めた。違う選択肢を選んでしまっただけ。

自転車操業状態を手伝うのは確かにいけないけれども、

父親が亡くなった時に支えてくれた恩返しに…と揺らいでしまう気持ちは分かります。

だから、田倉さんの事は悪く言えませんし、

むしろ再び初心に帰れる結末になって心から嬉しいと思いました。

森若さんも自身の行為に迷いがあったものの、感謝してくれる人は必ずどこかにいるんだ

という一生懸命さが報われる内容で良かったなぁと。

 

で、太陽くん(重岡大毅)はどんどん株を上げてきますね〜!!

泣いている森若さんに何があったのか聞かず、

ブランコの話をし始める姿に逆に好感が持てる。

いっつも彼女が一人の時に必ずやって来るので

GPSでも付けてるんじゃないの?とツッコミたくもなるんですが(笑)

少なからず、太陽くんの直向きさは彼女の心に届いているでしょうね。

彼が来てから泣き出したのを見れば、分かります♪ 

真面目なお二人。ここは本当に応援したい。

 

そんな二人のシーンと報われるラストで余韻に浸ったまま終わるかと思いきや…

なんと、江口のりこさんが新人として経理部に参戦ですと!

強烈な個性を放つ方を投入してきましたねぇ。一波乱がありそうです。

そして、森若さんのキス顔は…夢オチになるんじゃないかと予想(笑)

 

裏の金10ドラマもどちらも面白過ぎるし、作り手の熱意もしっかり感じられるだけに、

なんで同じ時間帯で被らせるんだろ…と思うばかり。

同時に見られないから、結局片方は録画視聴になっちゃうしなぁ。本当、勿体ない。

 

 

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