社員たちに嫌われている「逃げる男」をやっつける話…かと思いきや、
チームでのやり取りや経理部の定義も盛り込んだ、
今までの「振り回される主人公が相手に向き合う」流れとは異なる
捻りのある話になっていました。
経理部の仲間たちが個性的で、一人一人のキャラが立っている事は
前回の感想で触れたと思いますが、今回は更に脇役の良さも活かし、
「合わない経費の原因を探るチーム戦」→「仕上げは主人公」という
二部構成でお届けする痛快劇に仕上がっていた印象です。
会話が面白くて楽しそうなチーム、なだけではなく、
後半では、如何に彼らが仕事の出来る頼もしい人間かも見せつける事で、
ユルさと真剣さの2つのギャップが感じられ、
ますます本作の登場人物全員に好感を持ってしまう回となりました。
サブタイトルにもなっていた「逃げる男」に関しては、
という意外性で視聴者を引き込ませただけでなく。
そのタイトルを使って「営業部は少し損失を出しても、まだ挽回出来るチャンスはある」
「でも、経理部はたった1円の間違いは許されない。ごまかしたり逃げたり出来ない」
などと、営業部と経理部のあり方の違いをも示した、予想の斜めを行くオチもお見事。
新鮮さの漂う作りでも、経費から人間関係が見えてくるというコンセプトは絶対外さず、
チームで出来る事、主人公にしか出来ない事、もきっちり書き分けられていた所に
満足しました。
ゲストである岡崎体育さんも、風貌からして「こういう人、いるよね〜」と思わせる、
人をナメてるような ちょっとズル賢い佇まいが上手くて、
実際に会社にいたら中島(松井愛莉)と同じくらいイラッとするんだろうな、と。
で、最後に余談ですけど…
「フルーツたっぷり石鹸」という商品名がとても美味しそうで(笑)
パッケージデザインは中島の描いたラフ段階の方が好みでしたが、
どんなのだか試してみたくなっちゃいましたね。欲しい。
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