そうですね〜…話の内容はそれなりに興味深く見られますし、
(日テレでは珍しい)程よく真面目で、程よく骨太な作りにはなっています。
坂口健太郎さんは、ちょっと変わった主人公・黒川をしっかり演じてらして、
独特の雰囲気を放っているようにも思えます。
なんでこんなはっきりと「面白かった!」と言っていないのかというと…
設定も内容も、全体的に既視感が漂ってしまっているからなんですよねぇ。
火事の実験をするのは「ガリレオ」「99.9(2の最終回)」風味ですし、
(現場検証は「99.9」が得意としてましたから、尚更…)
曲者な主人公は「99.9」の深山と似てますし、
主人公に相棒が振り回されるのは「HERO」っぽいですし…
何というか、いろんな作品を挙げるくらいには、
まだ本作自体が弾けていない感じなんです。
刑事、弁護士、医療ものは視聴率の取れやすい定番ジャンルですし、
作品も多く生まれていますから、
何か大きく捻るか、事件そのもので魅せるかしないと
もう難しいのだろうなぁ…と改めて思ってしまいました。
個人的に疑問に感じたのが、黒川の設定と秋保(藤木直人)の存在です。
今回の事件では、事務所の中でプチ実験を行うのが黒川→本格的な実験を行うのが秋保
というバトンタッチ構成になっていました。
なので、秋保の出番もかなり後半です。やっと出てきた…という所。
で、これはふと思った事なんですが、
黒川に「理工学部上がり」の設定を付け加えたら
彼自身の持つ「とことん調べないと気が済まない」「暴走する変わり者」な性格も
より引き立つんじゃないかな?と。(秋保の役割も担う、みたいな感じで)
あるいは、 まぁこっちの方が描きやすいかもしれませんが、
秋保の出番を全体的に増やし、黒川と協力して大規模な実験検証を行ってみるとか。
いずれにしても、主人公の特徴をもっと際立たせるべきだと思います。
それと、不安な部分がいくつかあって…
主人公に説明させるためかもしれませんが、
新人弁護士の和倉(川口春奈)の物分かりの悪さ、強くあたる姿は、
下手したら某虎丸(あ、言った…w)と同じキャラになってしまう恐れがあります。
あと、和倉に「黒川の暴走を止める」よう事務所内で裏のやり取りをするシーンと、
黒川父・真(草刈正雄)と指宿(小市慢太郎)の息子を巡る陰謀シーン。
これはどっちかで良いんじゃないかと思いますが…
話を邪魔し過ぎないくらいに、解決して行って欲しいですね。
予想していた通りオーソドックスな作りなので、基本的には面白いです。
今後次第では見応えが増すかもしれませんので、様子見しつつ、
次回も待ってみようと思います。
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