初大河!なので…いつもの大河ドラマじゃないとか何とかっていうのは
よく分かりませんが、楽しく見られたのは事実。
今回はあくまでもエピローグ的なお話ですし、
主人公・金栗四三(中村勘九郎)は最後に登場してくる意外な展開であって、
「物語はまだまだこれからだ!」風な内容でしたが…
どうなって行くのだろうというワクワク感を、役所広司さんが
見事に導いて下さいましたね。
簡単に言えば、「陸王」な初回でした(笑)
大きなスタジアムの設計図を見て感動を覚える姿、
反対している人がいるにもかかわらず熱意を訴えかける姿を演じれば
もう安定してピカイチな役者さんです。
物語の方も「男らしい暑苦しさ」が滲み出てました。良い意味で。
何と言っても一番インパクトを残した存在は…T!N!G!軍団。
四六時中、上半身裸で盛り上げる彼らは、まさに男勝りそのもの。
無意味に脱がせる辺り、キャーキャー言われようとかじゃなくって
本気でその当時の熱を再現しようとしてるんだなっていう
製作側の意図が感じられて良かったです。
雨の中のマラソンで金栗だけがゴールして「ワーーッ!」と盛り上がってからの、
落語での「不可能を可能にする男だ」とうたう締めも粋なものでした。
今回は2時間の内容を1時間にギュッとまとめたようなボリューム感でしたし、
お祭りムードの雰囲気でしたが…
長丁場ですから、そのうち大きな挫折を味わう時が来るのかな?
ともかく、てんこ盛りな内容と、豪華なキャストと、
昭和の古き良き画風×巨人の奇抜さ×サンバを組み合わせた楽しいOPと共に、
今後もわくわくしながら見られそうですね。
個人的に、川で泳ぐ阿部サダヲさんと「おおっ」と小さく叫ぶ所がツボ♪