不惑のスクラム 5話 感想

 

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※これは当ブログ「りんころのひとりごと。」を立ち上げる前に、

PCのメモソフトで作成していた記事に手を加えた物です。(念のためご報告…←テンプレ

 

今回は「トライ」のお話。
勇気が出せない二階堂(高橋光臣)が起こした「トライ」と、
あの頃に戻れない悔しさから「トライ」を諦めかけている金田(村田雄浩)の
二つのエピソードが描かれました。

 

まずは、二階堂について。
機械いじりが大好きなだけで会社に入ったにもかかわらず、
数ヶ月で現場から引き下ろされ、管理職を任されてしまった彼。
人付き合いが苦手な故、ラグビーでもアクションが起こせなかったんだそう。
でも、ウタさんの言葉で少しずつ変わろうと思い、
マルさんのフォローもあって、大学生との試合に惨敗してもトライが出来た。
二階堂の変化で考えてみれば、それだけでも凄い!とチームは感じたものの…

 

一方で、「草ラグビー」と言われた金田にとっては、

それが悔しさを加速させたんですよね。
花園と書かれた会場を見て、

自分が選手として活躍できないまま大人になってしまった事。
妻と死別して15年で、出世に興味がなくなった事。
そんな過去を思い出して、パワフルな大学生チームの様子を見て…
マルさんの言う通り、「もうあの頃には戻れない」

「自分自身に失望したんじゃないかって」という気持ちになったんじゃないかなぁ。

 

40代くらいの歳になると、若い頃や元気にヤンチャしてた頃と
自分を比べてしまって、これからどんどん年老いていくんだ…と

怖くなってしまうのって、結構経験すると思います。
私は歳をとっても、未だあまり「悲しい!」って気持ちにはならないけれど、
大人しくなったり、好みが変わったりしたのに気づいて、

しみじみと年月を感じる事はあるかもしれません。
それもあって、将来同じ年代になったら、より共感してしまうんでしょうね。

 

群像劇ではあるものの、
「みんな何かを抱えて必死に生きている」っていう点で一貫しているし、
どのエピソードもマルさんに重なる部分があるので、
散漫もせず楽しめる大人の人間ドラマです。
登場人物たちは決して「不惑」ではなくて…

でも、どんな過程で不惑スクラムに繋がっていくのか。
残り2話ですね。あっという間だ…

 

 

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