先生を消す方程式。1話 感想|不気味というよりドMなだけの先生。

 

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まぁ…「ループ」ってやつですよね。

問題児だらけのクラスに変わった教師がやってきて、自分だけのルールに基づいて

彼らを更生していく…という何十年にもわたって作られてきたサスペンス系の学園モノが

令和の時代に新たに生まれた感じ。

だから、この手のドラマをあまり見慣れていない視聴者にとっては

「床を舐める田中圭さんが体張ってて凄い!」とか「常に笑顔な所が不気味!」とか

諸々新鮮に映るんでしょうさ。

 

でもね。言わせていただくと…

からしたら、これは「ぬるい」です(汗)

初回で主人公をいかに末恐ろしいキャラクターに仕立て上げるのかが

脚本的にも演出的にも大切になってくるのに、全然活かしきれていません。

生徒から無理難題を出されては「嫌いじゃないです」と何でもかんでも引き受けて

ただのドMキャラに見えちゃっている所も。

モニターに方程式や法律の条項を映して、それを読み上げるくだりが

生徒達を精神的に追い詰めている"つもり"になっている見せ方も。

そもそも、「人を傷つけた者はあなたもそれ相応の傷を与える」

とか言っておきながら、

土下座じゃなくてその場を取り繕うだけの謝罪で終わらせちゃったし…。

何というか、あのポスタービジュアルなのに

「見たかったのはこれじゃない」感を強く覚えてしまった内容でした。

なんなら、終盤で黒幕ポジションをバリバリ出していた朝日(山田裕貴)の方が

主人公に合っていた気がしますけど?

 

「3年A組」を最近見て影響を受けたんだろうな〜と思うくらい全体的にパンチが弱いせいで、

その作品の他にも「女王の教室」や「暗殺教室」、「金八先生」、「家族ゲーム」などなど

学校が舞台の作品とどうしても比較してしまいますね。

特に「家族ゲーム」に関しては、最近再放送で見たばっかりなので…

吉本荒野くらいゲスな笑い方してくれればな〜…

もっと保護者から顰蹙を買う言動をとってくれればな〜…と

経男(田中圭)に欲している自分がいました。

ああ、今こうして書いていたら、サクソフォンの劇伴もジオラマのED映像も恋しくなってきたわ。

やっぱり"不気味"の表現が上手い作品はいつまでも頭の中に残るもんですねぇ…

おっと、脱線しかけているので話を戻すとして。

 

もうコンプライアンス的に"キワドい教師"が主役の

ドラマを作るのは難しいんでしょう。

何でもかんでも「体罰」「パワハラ」だと捉えられる動画が

ニュースで取り上げられる時代ですもん(いや、本当に酷いものもありますけど)。

世間に忖度した結果こんなにパッとしない作りになったのかもしれません。

教師同士で謎にイチャイチャさせるのも

ただの田中圭さんファンに向けてのサービスですよね(苦笑)

 

という訳で、23時からの30分編成になり、土曜深夜のドラマ被りが減ったとは言え、

次回以降も感想を書きたい気持ちになるかどうかは分からない感じです。

本当に、スクリーンに方程式だの映すくだりをパターン化するつもりなら…

やめちゃうかもなぁ。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com