Heaven?〜ご苦楽レストラン〜 1話 感想|前半クドい。キャラが薄い…。

 

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もう先に言っちゃいますとね…

私、木村ひさしさんの弾け飛ばしてる演出に苦手意識あるんですよ(汗)

期待度を低く付けたのもその為でして。

 

まぁ、プロレスネタの多い「99.9」や噛みネタやSEの多い「明智小五郎」よりかは

随分抑えられていた方だとは思いますが、

正直…幽体離脱みたいなモノローグと

「諦観」のギラギラ文字の挿入って多用する必要あったのか?ってなもんで。

この2つが入る度、どうも話のリズムを崩してるような気がしてならなかったのです。

…その遊び心をキャラの個性立てにもっと活かせば良いのになって

勿体ない気持ちにさえさせられました。

 

と言うのも、個人的な印象では、

各キャラクターがまだ掴みきれていない

のです。

初回を見た限りでは「何も考えずにユルく笑えるドラマ」と捉える方も

いるでしょうが、敢えてちょっと厳しめに言うなら、

「何も考えずにユルく笑える」のレベルにまで到達出来ていません…。

それは、キャラが一人一人魅力的に見えて、相手への会話の応酬が面白くて

初めて成り立つものだと思っているから。

延長して間延びしたのもあるかもしれませんが、状況説明に引っ張られている感じが強く、

誰一人として「あ、この人面白そうだな」と思える人が、残念ながらいない…

そんな所でした。

 

また、黒須仮名子という主人公も、石原さとみさんの強みでもある

強気な早口スラスラ演技のお陰で、何とか良く仕立て上げられていたものの。

肝心の設定自体は基本的に人任せ、ただ自分は食べたり飲んだりしているだけで、

公式サイトにもあった「超変わり者」なのか?という説得力の薄さが拭えず

少々肩透かしを食らった気分でした。

原作ファンによるとかなり忠実らしいので、

ここはあれこれ言ってもしょうがないのかもしれませんが…

「自分の欲求のままに」という主人公なので、

自分が幸せになるためなら従業員を巻き込むし、店のプロデュースにも積極的に

参加するんだろうと予想していた分、うーん、なんかこちらも弱いな…と。

 

前半の独特な演出が、後半で抑えられていたのはまだ良かったです。

何を描くのかも理解は出来ました。

あとは、エピソードの盛り込み方と

キャラクターの見せ方次第だと思います。

 

とりあえず、私からしたら「次も見たい!」という意欲は湧かなかったので…

来週の感想がなかったらリタイアしちゃったって事で。お願いします。

(唯一舘ひろしさんの役柄は気になりますが、あのセピアっぽい集合写真からすると

伊賀の未来の姿なのかな…?と。)